2017年02月6日
歯を失ってしまった場合の治療法の一つにブリッジがあります。
インプラントや部分入れ歯という方法もありますが、それらとどのように違うのでしょうか。
違いをみて、自分に合った方法を探してみましょう。
■ブリッジとは
失った歯の前後の歯を削り、その歯を土台にして新しい歯をわたします。
わたせる本数は多くなるとブリッジにかかる力が強すぎてしまうので、歯科医院と相談しながらですが、2,3本です。
■ブリッジが合っている人
・手術に恐怖心がある人
インプラントの手術は、顎の骨に人工のインプラントを埋め入れる外科処置が必要です。
恐怖心がぬぐい切れない人や体調や持病によってできない人にブリッジのほうが適した治療法です。
・早く元通りにしたい人
インプラントは埋め入れた後に歯茎と結合するまでに時間がかかります。なので、歯を失ってすぐ噛めるようにはなりません。
また、CTを撮ったり、綿密に治療計画を立て、手術日を決める…など手術までの準備もかかります。
ブリッジだと通院は2,3回、1~2週間で治療は終了します。
歯が失った状態で生活したくない、見た目が気になる、インプラント治療する時間がない人などはブリッジがよいでしょう。
■ブリッジのメリット
・違和感があまりない
食事をするときに、自分の歯で噛んでいるような感覚です。
ブリッジが自分の歯を土台をしているので、食べ物の感触を感じることができるのです。
インプラントではこの感覚はないので、食事を楽しみたい人には大切なポイントかもしれません。
・費用が抑えられる
保険が適用されることがあるので、費用が抑えられます。
使用する材質にもよりますが、セラミックでもインプラントよりも安価にできます。
■ブリッジのデメリット
・健康な歯を削る
健康な歯を半分ほど削ることになり、削られた歯はもろくなってしまうので、虫歯や歯周病などにかかることも多くなってしまいます。
・健康な歯がある人だけできる
両側にブリッジをかける歯がある場合にだけできる治療法なので、一番奥の奥歯や歯を数本失ったときには、ブリッジはできません。
また、土台になる歯に十分な削る量がなかったり、支える力がない場合もできないでしょう。
■他の治療法
歯を失ったときにはブリッジのほかに、どのような治療法があるのでしょうか。
・インプラント
最近、よく耳にするインプラント。治療方法は歯茎に人工のインプラントを埋め入れ、その上に被せものをする方法です。
噛む力が入れ歯に比べて強く、天然の歯と変わらないような見た目です。
外科手術を要し、費用も高額になります。
・部分入れ歯
失った歯の両側にフックをひっかけて使う入れ歯です。
ブリッジと異なるのは、フックをかける歯の削る量が少なくて済むので、健康な歯への影響があまりでないことです。
噛む力は弱くなるので、高齢の人には適していますが、若い人など筋力がある場合は、金属床の入れ歯にするなどの対応をしたほうがよい場合もあります。
ブリッジは健康な歯削る量が多いので、残った歯に負担がかかる時があります。
しかし、噛み心地を重視したり、インプラントや入れ歯に違和感を感じる人にはよい治療法ですね。
2017年02月3日
一生自分の歯で食事したり、おしゃべりしたりしたい…と誰もが思うでしょうが、突然の怪我や虫歯や歯周病で歯を失ってしまうことは、誰でもあります。
失った歯を補う治療法として、インプラント治療や入れ歯などがありますが、今回は部分入れ歯を詳しくみていきましょう。
■部分入れ歯とは
失った歯の歯茎の上に密着するように作られた、土台と歯が一体化した入れ歯です。健康な歯にフックをかけて固定します。
健康な歯にかけて固定する方法はブリッジと変わりませんが、ブリッジと違い削る歯の量が少なくてすむのがメリットです。
■部分入れ歯の種類
・保険でできる入れ歯
保険診療でできる一般的な入れ歯です。プラスチックの歯と土台でできており、金属でできたフックで健康な歯に入れ歯をかけます。
金額は5万~10万円ほどで作ることができます。
本来の歯に比べると噛める力が弱くなるので、年配で力が弱くなっている方には良いですが、若い方や噛む力が残っている方が使うと入れ歯が動いたり、筋力に影響がでやすくなります。
・すべてプラスチックで作られた入れ歯
歯を固定する金属をすべてプラスチックで製作している入れ歯です。
保険がきかないので費用は10万以上するものになりますが、金属部分がないので見た目で部分入れ歯だとわかりにくいです。
これも嚙む力が弱くなるので、若い方やまだ十分に嚙む力がある方には物足りなく思うかもしれません。
・金属を強化したもの
強い噛む力に耐えられるような入れ歯です。
フックから歯茎の底までを金属で一体化しているので、強度があります。
頑丈で壊れることも少なく、噛む力が十分にある方におすすめです。
自費診療になるので、費用が20万以上かかります。
■入れ歯をしないとどうなるの?
入れ歯に対するイメージや手入れの面倒くささ、また、歯がない状態に慣れて付けなくなってしまう方もいるでしょう。
しかし、入れ歯をつかないことで歯に悪影響がでることがあります。
・健康な歯が悪くなる
残りの健康な歯に噛む力がかかり、健康な歯が割れたり揺れたりすることがあります。
虫歯や歯周病にもなりやすくなり、他の歯を失うことにつながるといえるでしょう。
・歯茎がやせる
歯を失った部分の歯茎は力が加わらないため、次第に衰えていき歯茎がさがったり、後にインプラントを希望しても埋入できなくなったりします。
また、失った歯の空間に前後の歯が移動することもあり、噛み合わせが合わなくなってしまいます。
・口元がやせる
歯茎が落ち込み、頬の筋肉も落ち込むので、見た目がへこんだような印象になります。
口元のくぼみは年齢を感じさせるので、年齢よりも上に見られてしまうかもしれません。
また、頬の筋肉も衰えてしまうので、左右対称ではない顔になりやすくなります。
虫歯と同じように、歯がなくてもしばらくは問題ない、違和感に慣れていけば大丈夫、と思って歯医者になかなか行かない方もいるかもしれませんが、失った歯を放置しておくと残った健康な歯に悪い影響がでることもあります。
入れ歯も様々な種類があり、見た目や強度を選ぶことができるので、歯医者さんと相談しながら、歯を失っても残りの歯を大切にできるようにしましょう。
2017年02月2日
子どもの成長に合わせて歯が生えてきたり生え変わったり、新しい発見があると親はとてもうれしいものですね。
生活環境や歯磨きなどで虫歯にならないように注意していると思いますが、こどもの発生率が高めの、過剰歯という状態を知っていますか?
■過剰歯とは
普通に生える歯の本数よりも多くの歯が生えてくる状態です。
正常な歯の本数は、子ども20本、大人28本(親知らずを含めず)です。
この本数よりも多い本数は過剰歯と呼ばれています。
乳歯よりも永久歯に多く、男性の方が多く見られます。
■過剰歯はどこに生える?
多くの過剰歯は前歯の付近に生えてきます。
過剰歯が生えてきたときには先が尖っていたり、逆に丸みをおびていたり、正常な歯とは形が異なります。
■過剰歯かもしれない、その兆候は?
虫歯や矯正治療などでレントゲンを撮った時に発見されることが多いです。
他には、乳歯から永久歯に生え変わるときに永久歯がなかなか生えない、などの兆候があります。
■過剰歯になる原因は?
原因ははっきりとしていませんが、歯が作られるときに、歯の元となる卵が多く作られたり、分裂することで過剰歯がうまれます。
■治療はあるの?
本来ならいらない過剰な歯なので、早期に抜歯するケースが多いです。
すでに生えてきている場合は簡単な抜歯治療で終了しますが、まだ歯茎の中にある場合の治療は歯茎を切って抜歯することになるでしょう。
■抜かないとどんな影響があるの?
・永久歯が生えにくい
前歯の乳歯が抜けたのに、そのあとなかなか永久歯が生えてこない場合があります。
乳歯は永久歯に押されて抜けますが、その永久歯は過剰歯があることで、骨のなかに埋まったままで生えてこられないのです。
・歯並びが悪くなる
前歯の永久歯が生えてきても、間に過剰歯が隠れていると大きな隙間ができてしまう場合があります。
なかなか生えてこられなかった永久歯が過剰歯をよけて生えてくるので、隙間ができます。
・周りへの影響
過剰歯の生えてくる向きが大きく関係してきますが、周りの永久歯に向かって生えた場合は、永久歯が強く押されてグラグラしてくる場合があります。
また、鼻の方に上向きに生えてきた場合は、鼻に歯が生えてこようとしたり、骨に埋もれてしまいます。
過剰歯は歯並びや永久歯への影響を考えると抜歯した方がよいことが多いです。
抜歯は大体において痛みや不安を伴うもので、子どもが抜歯をする場合は、初めての大きな治療になることも多いでしょう。
小さいお子さんのことを思うと心配もしれませんが、歯科医師と相談して抜歯の時期を決めて、なるべく負担のない形で治療ができるとよいですね。
2017年02月1日
こんにちは!歯科助手の井上です!
本日は私が通っているDASGについてお話しさせていただきたいと思います。
DASGに通わせていただいてから早1年が過ぎました!
学びは前回で終了したのですが、4月に今まで学んできた事をグループに分かれて発表するという大きなイベントがあります。
その為に今はグループのメンバーと電話やFacebookでどういった発表にするのか、何を1番伝えたいのか など具体的に決めていきスライドや発表原稿を作っている最中です。
私は今までパソコンを使うことが苦手でスライドを作るなどしたことがなくて不安でいっぱいでした。
しかしDASGでは毎回宿題が出るのでパソコンを必ず使います。何度も使っていく中で今ではスライドも作れるようになり、新幹線の移動時間など時間がもったいないなと思いつい最近自分専用のパソコンも買いました(*^^*)
そういった事でDASGに通わせていただいてる中で少しずつ成長できていることが実感できています。
4月の発表会は今からとても緊張していますが精一杯頑張りたいと思います!
2017年02月1日
歯科医院に行くと笑顔で迎えてくれる受付、治療中に唾液を吸引したり、説明をしてくれたり…これらをしてくれているのは、歯科助手です。
言葉の通り、歯科医院において助手のような働きをしていますが、実際の仕事内容はどのようなものなのでしょうか?
■主な仕事内容
・受付と案内
歯科医院で第一印象を決める受付業務を担います。
笑顔で患者さんを迎え、予約の有無を確認し、急患の場合は症状を把握し、どれくらい待ち時間がかかるのか案内します。
その都度、担当医師と連携しながら調整をし説明をします。
質問があれば丁寧に答えます。
・診療サポート
治療に必要な器具を準備したり歯科医師に渡したり、治療の合間に患者さんがリラックスできるように声掛けしたり、様々なサポートをこなします。
・会計と薬の受け渡し
歯科医院によりますが、医療事務を兼任している場合もあります。
治療の内容により、痛み止めや抗生物質などの薬が処方される場合もあり、薬の効果や飲み方の説明をします。
次回の診察が必要な患者さんには予約を入れ、患者さんが忘れないようにカードに記入などします。
・その他の雑務
患者さんごとのカルテの整理や、予約スケジュールの管理、会計時の小銭の用意など、仕事は多岐にわたります。
多くの歯医者では治療ごとに道具を滅菌しているので、その衛生管理も助手の仕事になります。
■歯科衛生士と歯科助手の違い
歯科助手は上記のような、院内業務や治療のサポートをすることがあっても、患者さんに注射をしたり、歯を削ったり、歯石をとったり、治療に直接かかわる業務はしません。
できる業務内容が明確に違い、歯科衛生士の業務も歯科助手のサポートが必要な場合もあります。
■資格は必要なの?
歯科医師や衛生士のように国家資格は必要ではなく、専門用語や特殊な器具を扱うことはありますが、特別なスキルは必要ありません。
歯科に興味があって患者さんの役に立ちたい、という気持ちがあれば、だれでもなれる職業です。
患者さんが気持ちよく治療が受けられるように、歯科医師がスムーズに診療できるように、丁寧にコミュニケーションがとれる人が向いてるといえるでしょう。
また、国家資格はないですが、民間が認定する資格があるので、歯科助手にチャレンジしたい場合は取得しておくと有利になるかもしれませんね。
人の健康にかかわる仕事として、患者さんに対する気遣いや相手を察するスキル、コミュニケーション能力が重要です。
専門知識を一度覚えてしまえば、もし結婚や出産でいったん仕事を離れてしまったとしても、復職しやすい分野の職業です。
歯科助手は秘書のようなイメージで、歯科医院の仕事がスムーズに動き出すためには必須の仕事で、やりがいのある仕事ですね!
2017年01月31日
いまやコンビニエンスストアよりも多いと言われている歯医者。
数多くの中からどうやっていい歯医者、自分に合った歯医者を選んだらよいのでしょうか。
今回はそのポイントをみていきたいと思います。
1.清潔である
医療を扱う場所なので、清潔であることは第一条件です。
患者さんごとに治療器具を滅菌・消毒しているか、診療室の掃除は行き届いているか、などをチェックしましょう。
2.コミュニケーションが取れる
カウンセリングやインフォームドコンセントを掲げ、患者さんの症状や治療計画や、どうしてこの治療方法を選んだか、など丁寧に説明してくれる歯科医院がよいでしょう。
自分の歯の状態や何のために治療するかを知らずに、安心して治療には臨めません。
疑問に思ったこと、不安に感じていること、こうなりたいこうしたくない、といった希望や費用面での相談などがしやすい雰囲気の歯科医院だと、気持ちよく治療が受けられます。
3.スタッフの対応が丁寧
歯科医師が忙しくて話しかけにくい場合など、歯科助手や衛生士などに気軽に話しかけられる歯科医院がよいですね。
丁寧なスタッフは責任感をもって仕事をしてるので、患者さんの症状の情報共有や、スタッフ間の連携もしっかりしています。
また、受付が丁寧で質問にしっかり答えてくれる人だと、歯科医院も信頼できそうです。
第一印象を決める受付ですから、歯科医院の雰囲気や丁寧さを推し量ることができるでしょう。
4.治療に納得ができる
歯科医師の技術はなかなか分かりませんが、治療したはずの詰め物がすぐ取れたり、治療しても痛みが続くようなら、不安を相談してみたり、他の歯科医院でセカンドオピニオンをうけるのもいいでしょう。
そのまま治療を続けても、不信感が募ってしまいます。
歯科業界も日々変わっていっているので、勉強会や学会などに積極的に参加しているかもポイントになりますね。
5.診療科目に予防歯科がある
昔は虫歯治療のために歯科医院に通う、というケースがほとんどでしたが、今は虫歯にならないために通うのが大切です。
普段の歯磨きでは取り除けない歯垢や歯石は、虫歯や歯周病の原因になります。
PMTCで予防しながら、患者さんの歯の状態を把握して、歯を大切にするという考えの歯科医院がよいでしょう。
6.歯以外のところも考えた治療
歯のみを診るのではなく、歯が全身に及ぼす影響を考えながら治療をすすめてくれる歯科医院がいいでしょう。
歯周病が全身疾患につながったり、咬み合わせがうまくいかなかったことによる体の不調など、歯も体の一部であり、歯のみの治療だけだと不具合がでることもあります。
歯が患者さんの人生に大きな影響を与えることを意識して治療してくれる歯科医師は信頼できそうですね。
上記にあげた以外にも、通いやすいかどうかがポイントになる人もいるでしょう。
待ち時間が少ない、予約が取りやすい、駅から近い、などなど、それぞれに都合は異なります。
歯は失うともとには戻らないので、予防歯科で通いながら歯科医院の雰囲気や自分に合っているかを考えるのも一つの方法です。
2017年01月30日
朝起きると顎がだるい、頬に歯型がついている、肩も凝りやすく頭痛がする、などの原因の一つに歯ぎしりがあります。
歯ぎしりは就寝中にしていることが多く、自分ではなかなか気が付きません。
歯ぎしりが与える悪影響と、予防のマウスピースの役割をみてみましょう。
■歯ぎしりが与える悪影響
・歯が削れる
歯ぎしりをしている人の歯は平に削れています。
顕著に表れるのは犬歯です。尖っているはずの犬歯ですが、歯ぎしりを続けていると平になっていきます。
・歯にひびが入ったり割れる
健康でない歯、治療した歯や、神経をとった歯などは割れやすくなっています。
強い力が加わると歯にひびが入り、そこから亀裂が広がって割れてしまうことがあります。
また、歯だけではなく、詰め物も割れることもあります。
・歯の神経に影響がでる
歯が削れたり、ひびがはいっていくことで、神経に触れることが増え、知覚過敏の原因になったり、ひどいときは神経が傷ついてしまう場合もあります。
・顎への影響
強い力が歯と歯を支えている顎の骨にかかっています。
顎の骨に大きな負担がかかると、次第に痩せていってしまい、歯がグラグラしてくることがあります。
そこにさらに歯ぎしりの力を加わると歯を支えられなくなってしまいます。
歯茎がやせると歯周病の原因になり、歯を失う可能性もでてきます。
また、関節にも力が加わっているので、顎関節症になってしまうこともあります。
顎をなめらかに動かす関節が傷ついたり、ずれたりすることで、痛みや口が明けにくくなってしまいます。
・肩こりや頭痛が起きる
リラックスしているはずの就寝中に強い力が歯や顎、肩にかかるので、疲れがとれず、肩こりや頭痛を引き起こします。
■マウスピースを使って予防する
歯ぎしりの予防法の一つにマウスピースを製作して装着する方法があります。
歯が削られるかわりに、マウスピースが削られていくでしょうが、マウスピースは作り直すことができます。
・歯科医院で製作する
歯科医院では保険診療でマウスピースを作っているところもあります。
歯型をとり、1週間ほどで自分専用のマウスピースができあがります。
あとは、装着して歯科医師に具合をみてもらって完成です。
自分で作る市販のマウスピースもありますが、歯型が正確にとれなかったりするので、歯科医院に行けない時の応急処置くらいの役割で考えておいた方がよさそうです。
・マウスピースの効果
マウスピースを付けることで、歯を守ってくれます。
治療とは違いますが、歯や顎を守り、痛みや知覚過敏も軽減する効果があります。
歯ぎしりは思ったよりも強い力がかかっています。
放置しておくと、歯や顎に大きな負担となり、歯が割れたり、ひびが入ったり、知覚過敏になることもあります。
原因と言われているストレスを減らし、就寝環境を整えるほかにも、自分にあったマウスピースを作って、歯にかかる負担を減らしてあげるのも一つの方法ですね。
2017年01月27日
最近は白い歯への意識も高まり、自費診療やセラミックという言葉も浸透してきました。
詰め物や被せ物をする際に歯科医師から、セラミックはどうですか?と勧められた人もいるかもしれません。
セラミックと保険診療の銀歯はどこが違うのでしょうか?
■銀歯のメリット
保険診療の詰め物や被せ物で使用されているのが銀歯です。
強度があって、常に力が加わっている奥歯の詰め物などに適した材質です。
また、保険が適用されるので、費用が安くすみます。
■銀歯のデメリット
見た目が目立ちます。大きな口をあけて笑ったときなど、白い歯の中でギラギラを悪目立ちしてしまいます。
歯だけではなく、金属が溶けだして歯茎が黒くなってしまうこともあります。
歯茎の色が黒ずんでいると、さらに見た目が気になります。
金属を使用しているので金属アレルギーになった場合、アレルギー反応がでてしまいます。
金属は少しずつ口の中で溶けだしていくので、今は耐性があっても、ある日突然、腫れたり痒みなどの不調がでてくることがあります。
■銀歯の下での2次カリエスになる可能性も!
銀歯の詰め物や被せ物の場合、完全に歯を密着しているわけではなく、はめ込んでいるような状態に近いです。
接着しているセメントも少しずつ溶けだし、その隙間に虫歯菌が入り込み、気づかないうちに虫歯が進行していることがあります。
被せ物の下で虫歯になった場合、被せ物をはがし、歯を再度削り、また被せ物の型どりをし…と治療も回数が多くなり、削る箇所も増えて、その繰り返しで最終的に歯を失ってしまうこともあります。
■セラミックのメリット
白いので、見た目が本物の歯のようで目立ちません。
汚れも付きにくく着色することもないので、白い歯を保っていられます。
金属を使っていないので、金属アレルギーの心配がないのも良い点です。
また、上にあげた2次カリエスである、虫歯の再発を減らすことができます。
2次カリエスは詰め物と歯の間に隙間ができて、そこから虫歯菌が入り込んでしまうことが多くの原因です。
セラミックの場合、歯との密着度が高くなり、隙間から虫歯になることは稀です。
■セラミックのデメリット
費用が高い点です。保険が適用されない診療なので、自費診療の扱いになり、かなり高くなります。
また、銀歯よりも強度が弱く、噛みしめる力が強かったり、歯ぎしりする癖がある方は奥歯で使用すると欠けてしまうこともあります。
セラミックのメリット・デメリットを知ると、歯科治療の選択肢が広がります。
自分の歯を長く使うことができる方法の一つとして知っておくのはよいことだと思います。
ダイヤモンドよりも価値のある自分の歯、治療を繰り返すことなく、大切に使いたいですね。
2017年01月26日
歯を白くする方法というと歯科医院にいって施術するオフィスホワイトニングが思い浮かびます。
歯科医師や衛生士に歯を診てもらってから、薬剤を塗布する…という、ちょっとハードルが高そうに思えてしまって、悩んでしまいますね。
もっと手軽にホワイトニングできないか調べたところ、ホワイトニング用の歯磨き粉があることがわかりました。
■ホワイトニング専用の歯磨き粉とは?
私たちが普段使っている歯磨き粉の役割は、
・虫歯予防
・口臭予防
・歯周病予防
・歯垢や歯石を取り除き、口腔環境の整備
などです。
主に虫歯や歯周病を予防するために、歯を磨いていますね。
ホワイトニング専用の歯磨き粉はこれらの成分の代わりにホワイトニング成分のある薬を主に配合したものです。
虫歯予防の効果が少なくなってしまうので、ホワイトニング専用の歯磨き粉は普段の歯磨きの仕上げ磨きとして使用したり、週末のみの使用にとどめる、など使い方を工夫しましょう。
■ホワイトニング成分とは?
歯科医院のホワイトニングの薬に配合されているものは、歯を漂白する効果がありますが、その薬品は日本では法律の関係で一般には販売することができません。
ホワイトニング専用歯磨き粉に配合されている薬品は、歯についた汚れを分解して落とすような効果の薬になります。
これは、普通の歯磨き粉に配合されている研磨剤のような、汚れを削って落とすとは違った役割です。
■効果はあるの?
歯の表面についた食べ物やヤニの着色をきれいに落としてくれます。
着色汚れは普段の歯みがきでは完全にとれることはあまりないものなので、効果を感じられると思います。
その人が持つ、本来の歯の白さになる、ということなので、真っ白!という歯になることはできません。
でも、コーヒーやワインなど着色しやすい食べ物を毎日とる人や、喫煙している方は、特に目に見える効果があるでしょう。
■費用はどれくらいかかるの?
普段の歯磨き粉よりも少し高めの設定のものが多いです。
1000~3000円ほど、と考えておきましょう。
歯科医院に行ったときに、おすすめをきいてみたり、気長にいろいろな商品を試すのもいいですね。
毎日使っている歯磨き粉をホワイトニング用のものに変えるだけで、歯が白くなる効果が期待できるなら、使ってみるものよいですね。
ドラッグストアなどで簡単に手に入るのも手軽でうれしいポイントです。
ホワイトニング用歯磨き粉で歯が白くなる心地よさを感じたら、歯科医院やクリニック、ホワイトニング専用バーでホワイトニングするのもいいですね。
2017年01月25日
歯が痛い、歯の調子が悪い…早く歯医者さんに行かなくては悪化する、と分かっていても、実際歯医者さんに行くのは何ヶ月後、ということになったりしますよね。
なぜ歯医者に通うのは敷居が高いのでしょうか?
歯医者=痛み、という図式があることや、口の中というプライベートをさらすこと、歯医者の雰囲気、匂い、音…など、数え上げればきりがなさそうです。
今回は、そんな歯医者に通うのが苦手!という方が、歯医者に行きやすくするためには、なにをすればいいか考えたいと思います。
■怖さを取り除く
カウンセリングを重視している歯医者を選んで予約しましょう。
治療が始まる前にカウンセリングをしてくれるなら、その時に歯科恐怖症であることを伝えると、考慮した治療をしてくれる歯科医院もあります。
歯科恐怖症はデンタルフォビア、と言われる病気です。
幼いころに歯医者で怖い経験をしたり、とても痛かったことが記憶されていたり、気分が悪くなることもあります。
痛みや恐怖を感じにくくするために、笑気麻酔というぼんやりとなる麻酔を使用してくれる歯科医院もあるので、ぜひ相談してみましょう。
■痛みを取り除く
なるべく痛くない治療、を掲げている歯医者を選びましょう。
麻酔を使用してくれる歯医者がよいでしょう。
麻酔をする時の注射が痛かった…と思うでしょうが、最新の歯科治療は麻酔注射の前に、表面の感覚を麻痺させる表面麻酔剤を塗布するので、麻酔注射の痛みも感じないほどです。
また、麻酔の注射針も痛みを感じにくい細いものを使用したり、電動注射器を使用したり、様々な工夫がされているので、痛みが苦手なことを治療時に歯科医師に伝えてみましょう。
■歯医者に慣れる
虫歯のない時でも、虫歯予防のため半年~3か月に1回PMTCを受けましょう。
PMTCで歯石や歯垢を除去したり、歯周病をチェックしてもらい、虫歯にならないような口腔環境を作りましょう。
また、もし虫歯になっても、初期で発見されるため、痛さを感じるほど削らずに済む可能性もあります。
痛みもなく、すっきり気持ちよくなり、さらに歯医者に行くことに慣れてしまえばいいのです。
歯科医院も歯医者に通ってもらうように様々な工夫をしていますね!
残念ながら、虫歯や歯周病は自然治癒することはない病気です。また、歯にこびりついた歯石は歯磨きでは除去できません。
口臭や全身疾患の原因にもなりうり、虫歯だらけの歯ですと清潔感も失われてしまいます。
自分の苦手としていることを意識して、それを気にしないようにしてくれるような歯科医院を見つけて、まずは予約してみましょう。