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かかりつけ医を決めて、将来の歯を守る時代です。

2018年09月7日

私たちは普段はそれほど意識せずに毎日飲食を行っています。そのため自分の歯で食事ができるありがたさや幸福感というものをつい忘れがちになってしまいます。

歯は失ってはじめてその大切さをしみじみと感じることでしょう。

 

あなたが歯医者に行くときはどのようなときですか?歯医者との付き合い方は、あなたの歯の寿命に大きく関わります。

 

今歯科医院の数はコンビニより多いと言われていることはよくご存じだと思います。これほど多くの歯科医院の中から、かかりつけ医を選ぶことは、実は容易ではありません。

かかりつけ医とは、「体調の管理や病気の治療および予防など、自分や家族の健康に関して日常的に相談でき、緊急の場合にも対処してくれる医師及び歯科医師のこと」と定義づけられています。

 

つまり歯を長持ちさせるためには、歯の治療だけでなく、歯が悪くならないことを考慮してくれる歯科医院を選ぶことが最も大切なのです。

定期的な検診を受けることはもちろん、「こんなことで歯医者に行っても大丈夫かしら」と思うほど些細なことでも気軽に相談できる歯科医院を決めておくと安心です。

歯科医師に求められる役割も、「悪い歯を治す」から「虫歯や歯周病などのトラブルから歯を守る」に変化してきています。これまでは患者さんの歯の不調を治すことが主体でしたが、患者さんの歯の健康を守る「予防」が中心となる時代です。

 

とは言うものの、日本の歯の予防に対する意識は海外に比べるとまだまだ低く、その結果は残存歯数となって現れています。

日本では80歳の残存歯数が平均6.8本に対し、米国の85歳の平均残存歯数は15.8本、スウェーデンでは75歳の平均は19.5本と報告されています。

この数字を見ると、諸外国と比べていかに日本が歯の予防認識が低いかと言うことが顕著に表れているのがわかります。

 

歯を長持ちさせるためには、患者さんと歯科医師の信頼関係が欠かせません。

患者さんが求めるのは高度な治療や天才的な技術ではなく、「通いやすい歯医者さん」なのです。

通いやすい歯医者さんこそがかかりつけ医であり、歯の健康を守るための予防治療に力を入れている歯科医院と言えるでしょう。

 

歯はいちど削ると元に戻りません。そして治療した歯は、かなりの高確率で再治療が必要となります。再治療を繰り返すと、最終的に歯を失う結果が待ち受けているでしょう。

冒頭で述べた通り、歯は失ってはじめてその大切さがわかります。歯を長持ちさせるためには、患者さんご自身がきちんと定期検診に通うことが大切です。

そしてどんな些細なことであっても、歯科医師に相談しましょう。

きちんと歯を「磨けて」いますか?

2018年09月6日

お口の中を清潔にし、虫歯や歯周病などのトラブルを防ぐ歯磨きは、皆さん毎日行っていることと思います。しかしその歯磨きの仕方は、果たして正しいでしょうか?今回は正しい歯磨きの仕方をもう一度おさらいしてみたいと思います。

 

 

「磨いている」と「磨けている」では大違い

皆さんは歯をきちんと「磨けて」いますか?「磨いている」と「磨けている」ではニュアンスが異なり、お口の中の健康にも当然差が出てしまいます。

歯を磨くということは、飲食により付着した食べかすや汚れをきちんと落とすことを意味します。ところが歯磨きを行ってもきちんと磨けていないと、残った食べかすがプラークとなり、虫歯や歯肉炎などを引き起こしてしまいます。

お口の中には非常に多くの細菌が存在しており、食べかすの中に残る糖分をエサにしてプラークを作り出します。プラークは細菌の塊で、虫歯菌や歯周病菌が棲みついて酸や毒素を放出し、歯や歯ぐきにトラブルを起こしてしまいます。

 

虫歯や歯肉炎などにならないためにはプラークを作らないこと、そしてプラークを作らないためには食べかすをきちんと取り除くことが、本当の「歯を磨く」という意味になるのです。

 

 

汚れが溜まりやすい部分とは?

 

・歯と歯ぐきの境目

歯の表面は磨きやすく、汚れを落としやすいですが、歯と歯ぐきの境目は意識をしないと歯ブラシの毛先がきちんと当たりにくく、汚れが残りがちになります。歯と歯ぐきの境目に汚れが残ると、歯肉が腫れて出血する歯肉炎や歯周炎が起こりやすくなります。

 

・歯と歯の間

歯と歯の間も汚れが落ちにくい場所です。歯と歯の間に汚れが残ると虫歯を引き起こしやすくなります。

 

 

正しいブラッシングの方法について

では汚れをきちんと落とすためのブラッシング法をご紹介します。

 

まず磨く順番を決めます。順番を決めることで磨き残しがないようにすることを目的としています。

次に歯ブラシの持ち方です。歯ブラシは鉛筆を持つように軽く持ち、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を斜め45度にして当て、左右に細かく動かします。このとき力を入れず、軽く振動させるように歯ブラシを動かすようにして下さい。一本の歯につき、約20~30回程度動かします。

前歯や小臼歯は比較的磨きやすいですが、奥歯は磨きにくい部位のため、丁寧に磨くように心がけましょう。噛み合わせの面も同じように歯ブラシを斜め45度にして、溝の汚れを掻き出します。

前歯の裏側は汚れを落としにくく、歯石が溜まりやすい部位です。歯ブラシを縦にして掻き出すように磨きます。

 

 

デンタルフロスや歯間ブラシを併用すること

実は歯ブラシだけでは完璧に汚れを落とすことができません。特に歯と歯の間の汚れは歯ブラシの毛先が届かないため、デンタルフロスや歯間ブラシを使って汚れを落とします。

 

歯ブラシだけで磨くと歯と歯の汚れの除去率は約50%に対し、フロスや歯間ブラシを使うと、汚れの除去率は90%と格段にアップします。

デンタルフロスはすべての部位に使用できます。歯間ブラシは歯と歯の隙間が広い部位に使用してください。ただし歯間ブラシは無理に入れようとすると歯ぐきを傷つけるため、入る部位だけに使用するようにして下さい。

 

 

きちんと汚れを落として歯の健康を守りましょう

正しい歯の磨き方についてお話をしました。

きちんと磨いたつもりが、実は磨けていなかったということは案外多いものです。正しいブラッシング法を行うとともに、フロスや歯間ブラシを使った歯間ケアをしっかりと行い、お口の中の健康を守るように心がけましょう。

被せ物の土台の選択

2018年09月5日

神経まで達した虫歯の場合、根の治療を行った後に被せ物を装着して噛む機能を回復させます。その際に使う土台にはいくつか種類がありますが、ファイバーコアという土台には多くのメリットを持つ土台です。では土台をファイバーコアにすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

土台の種類について

被せ物を被せる際には土台が必要になります。では土台にはどんな種類があるのか、まずは主な土台の種類と特徴についてご紹介いたします。

 

・メタルコア・・・銀合金の金属の土台。保険適用のため治療費を抑えることができますが、問題となるのはその強度です。メタル、つまり銀合金の金属で作られているため、強度が強すぎることは歯の根っこに大きな負担がかかってしまいます。つまり

強すぎる強度がかえってマイナスとなってしまいます。特に奥歯の場合、強く噛んだ時や食いしばりなどが原因で歯の根っこにダメージが加わり、根が割れてしまう恐れがあります。

 

また金属素材のため金属アレルギーや歯茎の黒ずみであるメタルタトゥーを引き起こしてしまうことがあり、体にもよくありません。

・レジンコア・・・レジンコアとは、歯科用プラスチックであるレジンを使った保険適用の土台です。内部に金属のピンを使いますが、メタルコアと異なり金属量が少なく、周りをレジンで囲むため、金属アレルギーのリスクが少なくなります。

またレジンは白いため透過性がよく、内部のピンも透けにくいことから、メタルコアよりも審美性が高まります。

 

レジンコアのデメリットは、メタルコアやファイバーコアに比べて強度がやや落ちること、また内部のピンが多少透けて見えることが挙げられます。

 

・ファイバーコア・・・ファイバーコアとは、グラスファイバーとレジンで作製した白い土台です。ファイバーコアは柔軟性があるため、強い力で噛んだときも力が分散され、歯の根っこの破折を防ぐことができます。

また光を透過するためセラミッククラウンなど審美性の高い被せ物を装着しても。美しさを損ねることがありません。

 

そしてファイバーコアは金属を全く使っていません。そのため金属アレルギーを起こさず、メタルタトゥーのように歯ぐきを変色させる心配もありません。

 

 

歯に優しいファイバーコア

神経を取って根管治療を行った歯は、歯質が脆くなっています。そこへメタルコアを立てると、噛んだ時などに歯や歯の根っこに非常に大きな力がかかり、歯の根っこが割れてしまう危険性があります。歯の根っこが割れると歯を残すことが難しくなり、何のために根管治療を行ったか分からなくなってしまいます。

いっぽうファイバーコアは噛んだ時に力がうまく分散されるため、歯の根っこに大きなダメージを与えません。またファイバーコアはメタルコアと比べて歯を削る量が少ないため、歯の寿命を長くすることが可能となります。

ファイバーコアは機能性、審美性ともに非常に優れたコアであると言えるでしょう。

 

そしてポストピン以外金属を使っていません。メタルコアと比べると歯をたくさん削ることもありません。

そして金属アレルギーなども気になることでしょうが、ファイバーコアは金属を使わないため、健康面でもメリットの多い歯科治療と言えるでしょう。

 

ファイバーコアは機能と審美性を兼ね合わせた治療法です。歯の土台を立てる必要がある場合には、体に優しいファイバーコアを考えてみてはいかがでしょうか。

 

おやつの食べすぎは駄目よ・・・という前に。虫歯になりやすいおやつ、なりにくいおやつ

2018年09月4日

子どもだけでなく、大人もおやつが大好きな人は多いと思います。しかしおやつの食べ過ぎは虫歯になりやすいと言われています。ただおやつの全てが歯に悪いわけではありません。

おやつでも、歯に良いおやつと悪いおやつがあるのです。

 

虫歯の原因となる歯に悪いおやつとは、砂糖がたくさん使われているおやつです。その中でも特に歯にくっつきやすいキャラメルやヌガー系のおやつは砂糖がふんだんに使われている上、歯にくっついている時間が長いため虫歯リスクが非常に高いおやつの代表とも言えます。

また飴や砂糖入りのガム、ミルクチョコレートなどを長時間お口の中に入れておくことも、虫歯を作りやすくしてしまいます。

 

そして飲み物にも要注意です。小さなお子さんが好む乳酸菌飲料は糖分が非常に多いため、頻繁に飲んでしまうとお口の中が虫歯になりやすい環境になってしまいます。

スポーツをするお子さんがよく飲むスポーツ飲料も、砂糖がたくさん含まれているため摂取の仕方には注意が必要です。とはいえ、スポーツ時の水分補給としてスポーツドリンクは欠かせません。スポーツをするときに限定し、普段の飲み物としてガブガブ飲むことは控えましょう。

 

では反対に、歯によいおやつとはどんなおやつでしょうか。

甘いもの=虫歯ではありません。虫歯菌が好む糖分は、砂糖です。おやつの中でも砂糖の使用が少ないものや歯にくっつきにくいもの、砂糖以外の甘味料が使ってあるものなどは比較的虫歯になりにくく、歯によいおやつと言えます。

 

例えばゼリーやヨーグルトはのど越しがよく、お口の中に溜まる時間が短いため、虫歯になりにくいと言えます。意外なことに、シュークリームは砂糖の使用が少ないため、虫歯になりにくいおやつと言われています。

またカカオ含有率が高いチョコレートは、虫歯になりにくいと言われています。ただしホワイトチョコレートやミルクチョコレートは砂糖がたくさん含まれているため要注意です。

 

チーズやナッツ類、するめいかなどは砂糖が使われていません、また炒った小魚も砂糖が含まれていない上、カルシウムを補給することができるためおやつとしては最適です。

フルーツは甘味がありますが、果物は比較的虫歯になりにくいうえ、体に大切なビタミンCなども摂取できるためおすすめです。

甘いもの全てが虫歯になるわけではありません。虫歯になるから、と甘いものを我慢するとストレスが溜まってしまいます。おやつの中には虫歯になりにくいものがたくさんあります。ご紹介した虫歯になりにくいおやつを参考にしながら、しっかりと歯のケアを行、虫歯から歯を守りましょう。

 

 

歯の表面が所々白くなるホワイトスポットというのはご存知ですか

2018年09月3日

歯の表面の一部が白い点のようになっていることはありませんか?これはホワイトスポットと呼ばれているものです。このホワイトスポットとは何か、またその原因や治療法についてご紹介したいと思います。

 

ホワイトスポットについて

歯の表面は硬いエナメル質で覆われています。エナメル質は体の中で最も硬い組織と言われています。そのエナメル質に生じた白い斑点のようなものを「ホワイトスポット」と言い、その原因は2つ考えられます。

 

・ごく初期の虫歯

虫歯とは、虫歯菌が出す酸により歯が溶けていく病気です。虫歯はいきなり穴が開いて痛み出すわけではなく、虫歯菌によって歯の表面のエナメル質が少しずつ溶かされながら徐々に進行して痛みを感じるようになります。

本来エナメル質は透明感のあるきれいな色調をしています。しかしごく初期の虫歯になると歯の表面のミネラル分が溶け出す「脱灰(だっかい)」という状態になります。脱灰になった部分はエナメル質本来の透明感がなくなり、白く濁ってしまいます。

これまでは異常が認められなかったのに、気が付いたら白い斑点ができてしまった場合、初期虫歯の可能性が考えられます。

 

・エナメル質形成不全

ホワイトスポットのもうひとつの原因は、エナメル質形成不全という症状です。

永久歯が顎の骨の中で成長している間に何らかの原因でエナメル質に異常が起こることでエナメル質形成不全が起こります。

その原因は遺伝や乳歯の虫歯、栄養状態などが考えられると言われています。

 

ホワイトスポットの治療法について

初期虫歯が原因の場合、まずはブラッシングをしっかりと行ってお口の中の環境を清潔に整えること、そしてよく噛んで唾液を分泌させることが大切になります。

虫歯は砂糖をたくさん含んだ食べ物を摂りすぎるだけでなく、お口の中が不潔になることで引き起こされます。まずは歯磨きをしっかりと行ってお口の中をきれいにしましょう。

 

また唾液をしっかり出すことも大切です。唾液の中には失われたミネラル分を補って歯の表面を修復する「再石灰化」を促す成分が含まれています。よく噛んで唾液を分泌させるよう心がけましょう。

 

そして歯科医院でフッ素塗布を受けることも効果的です。フッ素には再石灰化を促し、歯質を強化する効果があるため、エナメル質に穴が開いていない脱灰状態の場合、歯を削らずにフッ素を塗って自然治癒を促します。

 

エナメル質形成不全の場合、自然治癒は難しく歯を削って治療を行う必要があります。

 

・ダイレクトボンディング

ホワイトスポットの部分を少し削り、歯の色に近い歯科用プラスチックを詰めて治療します。しかし歯科用プラスチックは経年とともに変色してしまうため、色が変わってくると治療した部分が目立ってしまいます。そのため数年でやり替えが必要になります。

 

・ラミネートベニア

ラミネートベニアとは、歯の表面に薄いセラミックのシェルを張り付ける方法です。セラミックは汚れが付きにくく、色調も歯に近い自然な色を選ぶことができるため、とてもきれいな仕上がりになります。

ただしダイレクトボンディングと違い、ラミネートベニアの場合は張り付ける歯全体を削る必要があります。

 

ホワイトスポットかな、と思ったら早めに歯科医院へ相談を

歯の表面が所々白くなるホワイトスポットについてお話しました。

ホワイトスポットの原因のひとつは初期虫歯のため、そのまま放置しておくと自然治癒が難しくなります。歯の表面に気になる白濁が見られたときは、早めに歯科医院へ相談しましょう。

歯がきれいな人は笑顔も素敵。

2018年09月3日

あなたは自分の笑顔に自信がありますか?人を惹きつける笑顔の条件は、決して顔が可愛いとか綺麗とかだけではありません。素敵な笑顔とは、白く輝く歯が作り出す口元です。実は笑顔が素敵な方は、歯のケアも入念に行っている傾向が強いのです。

 

もし口元にコンプレックスを抱えていたら?

着色で黄ばんだ歯や虫歯で黒くなった歯、歯周病で腫れた歯ぐき、口臭・・・。また歯並びの悪さや奥歯にギラギラと輝くたくさんの銀歯があると、あなたは思いっきり笑うことができますか?相手の視線が気になってつい手で口元を隠したり、思いっきり笑うことができない人も多いのではないでしょうか。

 

口元にコンプレックスがある方は、見た目だけでなく歯や歯ぐきのトラブルを抱えていることがほとんどです。また特にトラブルはないものの、定期的に歯のクリーニングを行っていないと、黄ばんだ歯やくすんだ歯になってしまいます。また知らない間にプラークや歯石が溜まって歯周病になっている可能性も否定できません。歯周病になっていると、同時に口臭も発生して相手に不快な思いをさせてしまいます。

このように、口元にコンプレックスを抱えることは素敵な笑顔とは縁遠くなり、審美面だけでなくお口の健康にもトラブルを抱えることになるのです。

 

 

歯の綺麗さと笑顔は相互関係

では歯が綺麗な人はどうでしょうか。

歯が綺麗だから笑顔が素敵なのか、笑顔が素敵だから歯を綺麗にするのでしょうか。

実はこの二つは相互関係にあると考えられます。

健康で白い歯は非常に清潔感があり、笑った表情が相手にとても良い印象を与えます。また歯が綺麗な人は美意識が高く、当然お口の中にも気を遣っていることでしょう。定期検診はもちろん、ホワイトニングなどにも積極的な傾向が強いと言えます。歯並びに問題がある人は虫歯や歯周病になりやすい傾向が強いため、歯列矯正を行って歯並びを整える人もたくさんいらっしゃいます。

家庭での生活習慣やセルフケアも念入りで、虫歯や歯周病にならないよう普段から気を付けていることで、健康で綺麗な歯を保っていることでしょう。

このように歯が綺麗な人は普段から歯の健康に非常に気を遣っており、魅力的な笑顔を保つために常日頃からお口の中の健康に気を付けているという、良い連鎖反応が成り立っていると言えるでしょう。

 

 

素敵な笑顔のためにはメンテナンスが大切

歯に気を遣う人は、メンテナンスにもきちんと通っています。それはメンテナンスの重要性をきちんと理解しており、メンテナンスを受けることが結局は歯を長持ちさせることになることをわかっているからです。加えて言うと、その方が結果的に医療費を抑えることもできるのです。

 

歯を綺麗にして、笑顔で毎日を過ごせるようにしてみてはいかがでしょうか。

 

リクエストにお答えして・・・

2018年08月31日

先日ブログに掲載した、セミナーチラシを見てくれた先生がおり(患者様向けのブログという位置付けだったので驚きです!)「ほかのセミナーチラシも載せては?」とご提案いただきましたので、調子に乗って掲載です。

 

歯科医師向けの「混合歯列期の矯正治療」セミナーのチラシ!

 

年々、子供さんの歯並びを気にする親御さんが増えています。

ニーズが高まっているのでしょうね。

虫歯よりも怖い!歯周病は痛みがないからほっておくと歯が抜け落ちる原因になります!

2018年08月31日

ふと気が付くと歯がグラグラして今にも抜けそう、あるいは抜けてしまったという悲しい経験はありませんか?歯を失う原因は今や虫歯ではなく、歯周病だと言われています。

ではなぜ歯周病になると歯が抜け落ちてしまうのでしょうか。

 

歯周病とは

歯周病という言葉をいちどは聞いたことがあるでしょう。年配の方は「歯槽膿漏」という言葉の方が聞き慣れているかもしれません。歯周病も歯槽膿漏も、呼び方が違うだけで症状は同じです。

歯周病とは、お口のなかに存在する歯周病菌による感染症です。主な症状は歯ぐきの腫れや出血といった歯ぐきの炎症で、悪化するにつれて口臭がひどくなる、歯がグラグラ揺れ動く、そして抜け落ちるといった症状が起こります。

 

 

歯肉炎と歯周炎の違い

ではなぜ歯周病になるのでしょうか。歯周病の主な症状は歯ぐきの腫れと出血です。しかしこの症状は歯肉炎にも起こり、小中学生によく見られる症状です。

歯周病とは、歯肉や歯周組織などに起こる炎症の総称で、歯肉炎と歯周炎に分類されています。

成人になるにつれ、お口の中の歯周病菌が活発になり歯肉炎からやがて歯周炎へと進行し、放っておくと重症化してしまいます。

では歯肉炎と歯周炎はどう違うのでしょうか。それは炎症が歯肉だけに留まっているのか、それとも歯を支える歯槽骨など歯周組織まで広がっているのかにより、歯肉炎と歯周炎に分けられます。

歯周炎になると、歯と歯ぐきの境目の歯周ポケット数値が高くなり、炎症が歯槽骨へ広がってしまいます。軽度歯周炎の歯周ポケット数値は3~4ミリ、中度歯周炎では4~6ミリ、重度歯周炎になると6ミリ以上となります。

歯肉炎の歯周ポケット数値は2~3ミリ程度のため、歯周ポケット数値が歯肉炎と歯周炎の違いのひとつの目安となります。

 

なぜ歯周病になると歯が抜けてしまうのか?

ではなぜ歯周病になるのでしょうか。歯肉炎、歯周炎いずれも原因はプラークです。

プラークとは、歯と歯の間などに残っている食べかすを栄養素にして細菌が作り出す、ネバネバとした細菌の塊です。このプラークの中に棲みついた歯周病菌が毒素を放出し、歯ぐきなどに炎症を起こします。

 

そして歯周ポケットに汚れが溜まるとプラークが増え、歯周病菌が奥へ入り込んで歯槽骨を吸収し始めます。歯周病菌は空気が届きにくい場所を好むため、歯周ポケットの奥深くへ入り込むことでさらに歯周ポケットを深くします。そのためますます歯槽骨は吸収され、歯を支えることが困難となりグラグラと揺れ始め、やがて抜け落ちてしまいます。

 

 

 

歯周病で歯が抜け落ちないためには

歯周病は今では虫歯よりも歯を失う可能性が高い病気と言われています。それはなぜかと言うと、虫歯と違って歯周病は痛みをあまり感じることなく症状が進行するからです。

歯ぐきの腫れや出血では痛みをほとんど伴いません。また歯肉炎の場合は適切なブラッシングで改善することが可能ですが、歯周炎に進行すると、家庭でのブラッシングだけでは進行を防ぐことが難しくなり、歯科医院で歯石除去やクリーニングが必要となります。

 

痛みがないからとそのままにしておくと、歯周病は必ず進行します。

大切な歯を失わないためにも、家庭でのブラッシングだけでなく歯科医院で適切な処置を受けること、そして定期検診を受診することが非常に重要です。

歯が折れてしまったらすぐに○○に浸けてください!

2018年08月30日

もし不意のアクシデントや事故などで歯が折れたり抜けたりしたらどうしよう・・・とふと考えたことはありませんか?今回は歯が抜けた場合や折れた場合の対処法についてご説明したいと思います。

 

歯が抜けた、折れたなどのアクシデントが起こったら?

どんなに気を付けていても、アクシデントは起こってしまいがちです。階段から落ちた、何かに口元をぶつけた、運動会やスポーツ試合の最中に転倒してしまった、事故・・・など日常生活はアクシデントと背中合わせです。

そんなアクシデントの際に歯が折れたり抜けたりした場合の応急処置は、まず折れた歯や抜けた歯を「牛乳」に浸すことです。

 

このようなアクシデントが起きた時、つい気が動転してしまい「歯を清潔にしておかなければ」と折れた歯を水で洗ってしまうかもしれませんが、折れた歯を水で洗うことは厳禁です。

まず慌てずに折れた歯を牛乳に浸すようにして下さい。幼稚園や学校などは、歯を保存する「歯牙保存液」という液体が常備してあると思います。

しかしご家庭で保存液を常備していることはあまりないため、まずは落ち着いて牛乳に浸し、早急に歯科医院を受診するようにして下さい。

すぐに牛乳に浸して保存し、すぐに歯科医院で処置を受けることが歯を残せるか否かの分かれ道になります。

と言うのも、歯には「歯根膜」という薄い組織が付着しており、この歯根膜を残すことが非常に大切になるからです。最初の対処次第では、歯を戻して残すことができる可能性が高くなります。

 

また折れてしまった場合、歯の神経や血管が入っている「歯髄(しずい)」が露出した状態となっており、細菌感染を起こしやすくなっています。すぐに値の治療である根管治療を行い、歯髄の内部の細菌を取り除いてきれいにする治療を行います。

状態によっては歯の神経が死んでしまうことがあります。

 

 

なぜ牛乳に浸すのか?

話は戻りますが、歯が折れてしまった場合、なぜ水ではなく牛乳に浸すのでしょうか。その理由は浸透圧です。歯の周りにある歯根膜は大変デリケートで、異なる浸透圧の液体に浸すことで歯根膜が破壊されてしまうのです。

水の場合、浸透圧が非常に低いため水に長時間浸してしまうと歯根膜が破壊されてしまいます。

牛乳は浸透圧が体液に近いため歯根膜を破壊することなく保存することが可能なのです。

 

歯が折れたら早急に歯科医院を受診すること

アクシデントで歯が折れたり抜けたりした場合、歯を牛乳か歯牙保存液に浸して早急に歯科医院を受診するようにして下さい。くれぐれも折れた部位を指や舌で触ったり、自分で勝手に消毒などを行わないで下さい。細菌感染の原因となってしまいます。

痛みがある場合は痛み止めを飲んでも問題はありません。

 

冷たいものを口に入れたらしみる!それって虫歯?それもと知覚過敏?

2018年08月29日

冷たいものを口に入れたときに歯がしみると、虫歯か知覚過敏のどちらなのか、自分では判断がつきにくいものです。同じような症状でも虫歯と知覚過敏では原因が異なります。では虫歯と知覚過敏はどのような違いがあるのでしょうか。今回は虫歯と知覚過敏の違いについてお話をしたいと思います。

 

 

虫歯と知覚過敏それぞれの原因について

虫歯と知覚過敏は、冷たいものを口に入れたときにしみる、痛みを感じるなど似たような症状が起こります。では虫歯と知覚過敏の原因をみてみましょう。

 

・虫歯の原因

虫歯は、虫歯菌が作り出す酸によって歯が溶ける病気です。歯の表面が少し溶けた程度では痛みは感じません。しかし虫歯がエナメル質の内側の象牙質まで達した場合、冷たいものを口にすると歯がしみるなどの症状が出始めます。

 

・知覚過敏の原因

知覚過敏とは、何らかの原因でエナメル質が傷つき、内部の象牙質が露出することで歯が受ける刺激を「しみる」「痛い」として感じることです。

象牙質は歯の神経に近い組織であり、外部から刺激を受けた場合、神経に伝達されることで自覚症状として現れます。

象牙質が露出する原因には色々ありますが、まず考えられることは強すぎるブラッシングです。きれいに歯を磨こうとするあまり強くゴシゴシと磨きすぎると歯ぐきが下がり、歯の根元の象牙質が露出してしまいます。歯の根元はエナメル質が薄く、象牙質が刺激を受けやすいため痛みやしみる症状を感じてしまいます。

また歯周病で歯ぐきが下がってしまうと歯の根元が露出しやすくなるため、知覚過敏の症状が起きやすくなります。

虫歯でないのに歯が溶ける「酸蝕症」や歯の摩耗も、知覚過敏の症状が出やすくなります。エナメル質が薄くなり、象牙質が露出してしまうため冷たいものや甘いものなどを口にしたときに痛みを感じてしまいます。

 

 

虫歯と知覚過敏の違い

では虫歯と知覚過敏それぞれを比較しながら見分け方をお伝えします。

 

・痛みについて

虫歯と知覚過敏の最も大きな違いは、虫歯は虫歯菌による細菌感染、知覚過敏は細菌性ではないことです。

虫歯はそのまま放置しておくとどんどん悪化してしまいます。虫歯が象牙質まで進行すると冷たいものや甘いものがしみるようになり、そのまま治療を受けずにいると虫歯が神経まで達して激しい痛みを伴い、何もしていなくてもズキズキと痛むようになります。

 

いっぽう知覚過敏は、外からの刺激を受けた時だけ症状が出ることが特徴です。冷たいものや酸味の強いものを口に入れたとき、冷たい風にあたったとき、歯みがきのときなど一時的に痛みを感じ、虫歯のように痛みが持続しません。これが虫歯との最大の違いです。

 

・見た目について

虫歯による痛みの場合、虫歯が象牙質まで達しているため歯が黒くなっている、あるいは穴が開いているなど見た目にも虫歯だとわかります。

これに対し知覚過敏は虫歯のように黒くなっていたり穴が開いたりしていません。しかし歯ぐきが下がって根元が露出している場合、歯が長くなったように見えます。

 

・治療法について

虫歯と知覚過敏では治療法が異なります。虫歯の場合、原因となっている虫歯部分を取り除いてレジンや詰め物で修復します。

知覚過敏は、しみ止めを塗る方法が一般的ですが、エナメル質が削れてしまっている場合や酸蝕症などで歯の先端が擦り減っているときは、虫歯治療で用いられるレジンを使って修復し、象牙質の露出を防ぐ治療を行います。

 

痛みを感じたら、早めに歯科医院へ

虫歯と知覚過敏の違いについてお話しました。この二つの症状は似ていても、原因が全く異なります。痛みの持続や見た目で知覚過敏かもしれないから大丈夫、とそのままにしておくのはよくありません。正しい診断と適切な治療を行うためにも、痛みを感じたらなるべく早く歯科医院を受診するようにしてください。

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