2016年11月15日
虫歯が深く進行してしまったり、親知らずを抜かなければいけない場合、どこかに強くぶつけてしまった…
歯を抜くことになったときは、不安になりますね。
歯を抜くことへの不安はもちろんのこと、抜歯後の過ごし方や、食事や気を付けたほうがいいこと、など詳しくみていきましょう。
■抜歯後の過ごし方
血行を促進するような激しい運動や入力は控えたほうがよいでしょう。
歯を抜いた当日は安静にすごし、シャワーを浴びる程度にして、早めに就寝しましょう。
その後3日間くらいも運動や入浴はなるべく避けて過ごしましょう。
■抜歯後の食事
抜歯の際に麻酔あを使用しているので、麻酔が切れるまでは食事はしないほうがいいでしょう。
感覚がないため、噛んだりやけどしても気づかず、麻酔がきれてから痛い思いをしてしまいます。
出血が止まれば、普段通りの食事をしてもよいでしょう。
しかし、多くの場合は痛みを感じたり、食べにくかったりすると思います。
刺激物を避けて、おかゆや柔らかく調理したものを食べるのがよいでしょう。
■アルコールや香辛料はNG
アルコールや香辛料などの血行をよくするものは食べるのを避けましょう。
傷が開いてしまったり、再出血をする恐れがあります。
せんべいなどの固いものも、傷口にあたると出血するので控えましょう。
■上記以外に要注意な食べ物
消化がよいもの…と上記で書きましたが、うどんなど麺類は要注意です。
抜歯した後に、傷口は数日経つとかさぶたになりますが、麺類をすする、という行為でかさぶたが取れてしまう恐れがあります。
また、ストローなどで飲み物を飲む際も、なるべく強くすすらないようにしましょう。
また、大きさが小さいものにも注意が必要です。
傷口に入り込んで痛んだり、炎症が起こってしまうことがあります。
もし、どうしても気になるなら、歯科医院に行って取り除いてもらいましょう。
■抜歯後の痛み
痛みや腫れが続くのは、抜歯後2~3日でしょう。
長引く場合も7日間以内にはおさまります。もし、それ以上、痛みが続く場合は歯科医院を受診してください。
一般的に、歯の根は奥歯に行くほど深く、本数も増えていきます。
また、上顎よりも下顎のほうが痛みや腫れが長引く傾向にあります。
■抜歯後の出血
出血は30分程度でほぼ止まります。
その間は強くガーゼを噛んでいる状態で、過ごします。
血が止まらない場合は、受診したり、電話で問い合わせをして、症状を伝えましょう。
血が止まりにくい薬を服用している場合もあるので、薬を常用している人は抜歯の前に歯科医師に相談しましょう。
■処方された薬について
化膿止めと痛み止めを処方されることが多いでしょう。
痛み止めについては、痛さに我慢できないときに服用しますが、化膿止めの抗生物質に関しては処方された分をきちんと飲み切りましょう。
歯を抜いた後は痛みや腫れが気になりますが、長くても1週間程度すれば、おさまってきます。
痛みや腫れがある間は血行がよくなりそうなことや食べ物は避けて、無理をせず安静に過ごしましょう。
2016年11月11日
医療法人 茜会 かわさき歯科医院 院長の河崎真也です。
歯医者になかなか足を運ぶのが億劫になる主な理由は、痛い、怖い、というものだと思いますが、その痛みを少なくし、リラックスして、施術が受けられるように様々な麻酔方法や工夫がありました。
麻酔の種類や、なるべく痛みを少なく心掛けてくれている歯科医院の工夫を詳しくみてみましょう。
■歯科医院で使用する麻酔の種類
歯科医院では3つの麻酔を使い分けて、患者様になるべく痛みを感じさせない治療をするのが一般的です。
・表面麻酔法
麻酔の薬を歯茎に塗り、歯茎の表面を麻痺させます。
歯自体の感覚をなくすのではなく、麻酔のための麻酔、という役割を持ち、感覚がなくなるのは表面のみです。
麻酔薬を歯茎に塗ったあとは、唾液や薬が垂れないようにコットンなどをいれて数分間待ちます。
歯の感覚を麻痺させる麻酔は次に述べる浸潤麻酔法と呼ばれるものですが、子の麻酔の針が痛い!ということが和らぎます。
・浸潤麻酔法
表面麻酔薬を塗ってから注射する、歯科の麻酔です。
細い針を使用し、患部近くの歯茎に刺し、麻酔の薬をいれていきます。
・伝達麻酔
奥歯の下の部分は麻酔がかかりにくい場所です。
その部分を治療する際には患部への浸潤麻酔法だけでなく、伝達麻酔を使用することが多いです。
奥歯の奥に麻酔を注入し、脳からの神経に作用させるので、口全体という広範囲に麻酔がききます。
■なるべく痛くない麻酔注射の方法
歯の治療の際には麻酔で痛みは和らぎますが、麻酔の注射が苦手、という人もたくさんいます。
その針の痛みをなるべく軽減するような工夫もあります。
・針の細い注射
注射の時の痛みは針の太さに関係しています。
細い針を使用して痛みをなるべく少なくしてくれる歯科医院もあるので、聞いてみるのもいいですね。
・電動式で注入
歯茎に麻酔薬を注入するときに、余分な力加わると痛さが増します。
電動式の注射器を使うと、注入速度や圧力を制限できるので、痛みを軽減できます。
・温度は温かめ
麻酔液の温度も痛さと関係しています。人体の体温よりも低いと痛さを感じるので、体温と同じくらいに温めた麻酔液を使用すると、あまり痛さを感じません。
歯医者に行くことをやめてしまうと放置された虫歯はますます進行し、予防できる虫歯や歯周病も予防できなくなってしまいます。
歯医者に足を運んでもらうために、麻酔の種類や、なるべく痛さを感じない工夫を歯科医院もしているのですね!
怖さを感じる原因の一つである痛み。
最近の歯科医院は工夫してるので、痛さで足が遠のいているなら、虫歯が進行する前に歯医者に行きましょう。
2016年11月8日
歯医者に行くのは誰しも気がすすまないものですね。
せっかく覚悟を決めて歯医者に行って、もうこれからは絶対に虫歯を作らないようにする!と思うほど、歯医者の治療は苦痛です。
しかし、時間が経つと決意を忘れて、また新しいところに虫歯ができてしまいます。
一番がっかりするのは、治療した箇所がまた虫歯になること!
今回は、なぜ虫歯にまたなってしまうのか、を調べたいと思います。
1.歯磨きをしない、回数が少ない
歯みがきをしない人は論外ですが、正しいブラッシング法を知って歯磨きできている人は少ないかもしれません。
虫歯の原因は食べかすが歯に付着し、歯垢になり、歯垢を栄養として虫歯菌が酸を出し続け、歯が溶けてしまうことです。
歯垢をしっかりと残さず磨くのは虫歯予防の大きなポイントです。
2.ものをダラダラ食べている
食べ物が口の中に残っていると、虫歯菌が酸をだし、歯がどんどん溶けていきます。
決まった食事時間で食事をすると、口内が酸性の状態である時間は短くなるので、虫歯になりにくくなります。
また、甘いものは虫歯菌の働きを活発にするので、飲み物なども糖が入ってないものに変える、などを心がけたほうがよいでしょう。
3.歯が質がやわらかく脆い
歯が弱いと虫歯菌が酸を出したときに、溶けやすくなってしまいます。
歯が溶けるとそこから虫歯が広がっていくので、歯を強くする作用のあるフッ素を使いましょう。
フッ素入りの歯磨き粉を使ったり、歯磨き後のうがいの回数を少なくしたりして、フッ素が口の中に残るようにしましょう。
4.唾液の量が関係している
溶けてしまった歯は唾液によって、また再生しています。
実は食事のたびに歯は溶けて、唾液が修復するという作業を繰り返しているのです。
唾液の量が少ない場合、その再生力が足りなかったり、追いつかなかったりします。
唾液の量がすくないと感じている人はガムを噛むなどして、意識的に唾液を分泌するようにしましょう。
5.口の中の虫歯菌は人による
虫歯菌がもとから多い人とそうでない人がいます。
ミュータンス菌と呼ばれるものですが、歯医者で調べることができます。
自分のタイプをしれば、意識して歯磨きを丁寧にしたり、菌に有効なキシリトールを積極的に摂取したりできますね。
6.虫歯治療が多い人は虫歯になりやすい
虫歯治療は一般的には保険診療で行われます。その治療した箇所で虫歯が再発することも多いです。
その原因は保険診療の質によります。
保険診療は拡大鏡などを使用せずに治療することがほとんどなので、歯と被せ物や詰め物の間で隙間ができてきます。
その隙間に虫歯菌が入り込み再発の原因となるのです。
また、保険診療で使用が許可されている、被せ物の材質や素材は耐久性にも劣り、その違いも大きく影響します。
虫歯は高い確率で予防できます。
虫歯になりやすい人もいますが、定期健診の間隔を狭めたり、正しい歯磨きを意識したりして、虫歯にならないようにしましょう。
2016年11月4日
歯医者に通っていると、何度も繰り返し通院しなければいけないことがあります。
今日虫歯を削ったなら型を採って、次回に被せ物をして終わりにしてくれないかな、と心の中で思ったことはありませんか。
忙しい人にとっては予定を調整して予約をとることや、通院も大変です。
なぜ、歯科治療は少ない回数で終わりにならないのでしょう?
治療費をかさましするため…という思いがよぎりそうですが、そこには様々な理由がありました。
■国が決めた保険のルールに従っている
多くの場合、虫歯治療は自費診療ではなく、保険診療で治療します。
このルールでは、一度にたくさんの治療はできない仕組みになっています。
他にも歯周病の治療は2回以上にわけて歯石を取り除く、歯周ポケット内の治療は治癒の程度を検査しながら治療する、などのルールがあり、何回かにわけての治療が必須となっています。
■治療に時間がかかる
虫歯の大きさや進行度によって、治療期間が違ってきます。進行が進んでいるほど、治療や方法が複雑になり、時間がかかってきます。
特に、歯の根を治療する根管治療などは時間がかかる治療です。
大切な神経ですから、その病巣を完治させるための治療や、被せ物が割れないように噛み合わせを調整したり、仮歯を装着して様子を見る場合もあります。
他にも虫歯の場所や大きさ、虫歯治療だけでは完治しない場合は治療期間も長くなります。
■患者様の体の負担
例えば、20分で終わる3回分の診療を、1回1時間で終わらせることができた場合、1時間口を大きく開けていたり、診療台に座り続けたりすることは、たぶん苦痛だと思います。
歯科治療をしているときに、口を大きく開けていると、顎も疲れてくるし、唾液も溜まりやすくなり息苦しくなりますね。
短時間の治療だと、”もう少し、もう少しだから頑張ろう”と思って、集中して口を開けていることができると思います。
歯科治療は、治療をうける側の体の負担もあるので、短時間で何回かにわけて治療していることもあります。
しっかりとした診察を希望するなら、通院回数がかかってしまうのですね。
そして、多くの人は、保険証を見せると適用することができる保険診療で歯科治療をしています。
治療の項目や順番、回数などとても細かいですが、そのおかげで日本では3割の負担で受診が可能になっているのは、とてもありがたいことです。
2016年11月2日
自費診療であるインプラントや矯正治療を希望したときに、治療費の支払いで二の足を踏んで、決心がつかない場合もありますね。
治療したいけれど費用を一括で支払うのが難しい場合、デンタルローンという立て替え払いができる制度があります。
どのような仕組みなのか、詳しくみていきましょう。
■デンタルローンとは
歯科診療に適用されている、信販会社の立て替え払いシステムです。
まず始めに、信販会社が治療費を患者の代わりに歯科医院に立て替え払いをし、そのあと、患者は分割で信販会社に決められた額を分割支払います。
高額になりがちな矯正やインプラント治療する場合、無理のない負担で支払いができるデンタルローンは、治療を希望する人にとってうれしいシステムですね。
■例えばインプラント治療を受けた場合にかかる金額は?
医院によりますが、インプラント1本20~50万ほどです。
人によって手術の内容や、インプラントを埋め入れたほうがよい本数、術中に使用する材料や設備なので、金額は変わってきます。
相場よりも設定が安い場合もありますが、安すぎるには理由があるので、歯科医院に疑問に思ったことは質問して、納得して治療をするようにしましょう。
■他のローンとの違いは?
デンタルローンは他のローンとは異なり、限度額は高く金利は低く設定されており、利用しやすいのが特徴です。
そして、カードや現金で支払うよりも、節税の役割を果たすこともあります。
■オススメするのはこんな人
・費用面で治療をあきらめたくない
・費用を貯める期間の時間がもったいない人
・自分にとって、最適な治療を続けたい人
■デンタルローンをしている2つを比較!
デンタルローンは様々な会社がやっていますが、それぞれの会社でサービスや内容などは異なるものとなっています。
今回はスルガ銀行とジャックスの2つを例にとって、比較してみましょう。
【スルガ銀行の場合】
・上限金額 10万円~800万円(1万円単位)
・利用利率 7.0%~11.0%(固定金利)
・支払回数 6回以上120回以内
・審査 事前審査は書類不要
・申込方法等 来店不要、電話かインターネット
・繰り上げ返済 可能
【ジャックスの場合】
・上限金額 ~500万円
・利用利率 実質年率4.5%
・支払回数 6回以上84回以内
・審査 事前審査は書類不要
・申込方法等 インターネット
・繰り上げ返済 可能
※2016年現在
歯に望むものは人それぞれですがしたい治療が受けられる制度があるのはうれしいですね
。
デンタルローンは支払い回数も多く設定されているので、利用額が決まったら、無理のない返済計画が立てられるかどうかを調べて、利用するのも一つの方法です。
2016年10月11日
お口のメインテナンスは面倒に感じていませんか?実はお口の中は常に様々なダメージにさらされていて、実はメインテナンスを続けるべき4つの理由があるのです。
1 トラブルの早期発見ができる
お口の中の病気は症状が出てから治療をしては遅いのです。
歯周病は症状が出た時点ではかなり症状が進行していて、歯の土台の骨が溶けてしまっていることもあり、治療をしたとしてもかなりの不便さを感じながら生活をすることになります。
虫歯も痛みが出てくる頃には歯の内部に広がってしまっていて、神経の治療が必要になることもあるので、実は症状が見つかる前にメインテナンスを通じて治療をすることが大切なのです。
2 早期治療は痛くない!
歯医者さんの治療は痛いものと思っていませんか。
実は歯科治療のほとんどは初期の段階であれば麻酔なしでも痛くないものばかりなのです。
初期の虫歯は少しだけ歯を削りプラスチックの詰め物をするだけで治療が終わってしまいますし、初期の歯肉炎であればお口の中をきれいにするだけで大半の治療が終わってしまいます。
メインテナンスのタイミングで治療をしてもらえばほとんど痛みなく短時間で治療が終わるので体の負担も小さくなります。
3 早く直せば入れ歯も長持ち!
入れ歯が合わない原因のほとんどがメインテナンスの不足です。
しっかりと定期的にメインテナンスを行なっていればわずかな入れ歯の不適合も治すことができます。
入れ歯が合わないまま使い続けていると口内炎や出血などのトラブルを引き起こしてしまいます。
早期の入れ歯のメインテナンスは同じ入れ歯を長持ちさせるコツです。
一つの使い慣れた入れ歯を使った方が患者さんにとっても負担が少なく、生活が楽になります。
定期的にメインテナンスを行なって、入れ歯と長い付き合いができるように心がけましょう。
4 医療費を押さえられる
医療費を抑制するために必要なのは実は歯科医院に通うことです。
医療費を抑制するためには病気になる前の予防が大切で、メインテナンスの治療レベルの簡単な治療を定期的に受け続けることで、大きなお口のトラブルを未然に防ぐことができます。
大がかりな治療は痛みや治療期間だけでなく、費用も高額になるので定期的なメインテナンスがとても大切なのです。
お口の中のメインテナンスを行うことは様々なメリットがあります。
いつまでも自分の歯で美味しくご飯を食べるためにも定期的なメインテナンスを受けるようにしましょう。
2016年10月10日
ホワイトニングの副作用や痛みについて
オフィスホワイトニングで、手軽に白い歯が手に入るのは嬉しいですね。でも、高い効果の一方で、スピーディに歯を白くすることの副作用、痛みや不快感がどのくらいあるかも気になるところ。今回は、そんな不安にお答えします。
副作用より「副効用」をもたらすホワイトニング
ホワイトニングの副作用は全てカバー済み?
オフィスホワイトニングでは、つぎの2ステップで効果的に歯を白くしていきます。
1. 歯医者さんでしか使えない高濃度の薬を歯に塗る
2. 薬を塗った歯に、光やレーザーで熱をあてる
このことから、「歯が溶ける」、「歯髄炎になる」、「神経が死ぬ」といった誤解だけが一人歩きしていることがあります。
結論から言うと、オフィスホワイトニングでこうした副作用や合併症はありません。
それどころか、ホワイトニングをすることで、むしろ虫歯になりにくくなったとか、歯周病がよくなったというレポートが各研究機関から出ているほどです。
ホワイトニングの痛みはこう対処する
痛みやしみるような不快感は、ホワイトニングにはつきもの。
特に、歯の表面(エナメル質)が薄くなっていたり、歯の内側の部分(象牙質)がむき出しになっている場合、痛みを避けては通れません。
でも、痛み対策はちゃんとありますのでご安心ください。
最初の問診や診察で、明らかに痛みが出そうなところがあれば、その部分を避けたり、ガードする、痛み止めを飲むなどして、苦痛を最小限にする工夫をします。
もし痛みや不快感があっても一時的なもので、通常はホワイトニングから24時間以内に治まります。
ただし、この間は歯が敏感になっていますので、冷たいものや熱いものを避けたほうがよいでしょう。
痛みや不快感が続く場合、痛み止めを飲む、フッ素配合、あるいは知覚過敏用の歯みがき粉を使ってみる、などが効果的です。
ホワイトニングによる痛みやしみる感じは、歯に害があるものではありませんが、歯やハグキの状態によっては、ホワイトニングの前に、虫歯や歯周病の治療をおすすめすることもあります。
治療とホワイトニングは、歯の健康と美しさの両輪を担うもの。
患者様ご自身が口元に自信を持って生き生きと過ごせるよう、最善の方法を一緒に考えましょう。
安心してオフィスホワイトニングをお受けください
オフィスホワイトニングの技術は安定し、そして進歩しています。副作用はカバーし、副効用で歯を美しく健康にしてくれるんですね。
ホワイトニングの痛みは、お口の状態に合わせた対処方法で予防でき、痛みが出てきても和らげることができます。
場合によっては治療を先にお勧めすることもありますが、患者様のお口の健康と美しさを両立するために、ぜひご希望をお聞かせください。
2016年10月7日
歯の治療をしていると気になる神経の治療。
「痛かった!」なんて聞いてしまうと多くの方が不安に思ってしまうかもしれません。
実は歯の神経というのは非常に重要な働きをしていて、むやみやたらにとってしまってはいけないのです。
1.歯も温度を感じている
実は歯というのはものを噛み砕くためだけに役立っているわけではありません。
実は歯の神経の治療を行い神経を取り除いてしまうと歯を通じて温度を感知できなくなってしまうのです。
実は食べ物を食べるときに温度というのは非常に大切な情報を担っていて、歯を通じて感じる感覚が食事に影響を与えています。
食事を今まで通り楽しむためにも、可能な限り歯の神経を残すことが大切です。
2.歯の寿命が短くなる
歯の神経の治療では実は神経だけでなく血管も取り除いています。
このため、神経の治療を行うときには歯の健康を保っている重要な血管まで取り除いてしまっています。
歯の中には象牙芽細胞という歯を内側から支えている大切な細胞が並んでいて、この細胞がいなくなってしまうと歯の内部に十分なミネラルが届かず、歯がもろくなってしまうので、注意が必要です。
3.神経の治療は実は非常に難しい
神経の治療は数ある歯科治療の中でもかなりの高難易度の治療と言われていて、実はしっかりとした治療を行ったつもりでも、どこかしらに問題が起こる可能性があります。神経を抜ききった穴の中にわずかな細菌が残り、再度歯の根っこの先端で細菌が繁殖してしったり、神経を完全に取り切らずに取り残してしまうことで後々痛みや腫れの原因になったりと、後々にトラブルが起こることがあるのです。
このようなトラブルを起こさないためにも治療をするのは極力避け、可能な限り神経を残すことが大切です。
4.歯の色を保ってくれる
歯の色の美しさには実は歯の神経が関与しています。
歯の神経が生きている間は歯の色は綺麗な白色や薄いクリーム色を保っているのですが、歯の神経が死んでしまったり、歯の神経を除去してしまうと透明さが失われ、やがて茶色や灰色に着色してしまいます。
このような歯の色はもちろんホワイトニングによって改善はできますが、長期間にわたって美しい色を保つことはできないので、やはり生まれつきの天然の歯が最も美しい色を保ってくれるのです。
まとめ
歯の神経は実は非常に重要な働きをしていて、極力取り除かない方が良いと考えられています。
神経の治療を受ける前に是非神経を残すことができないか考えてみてください。
当院では神経を取らない治療を第一選択に考えています。
2016年10月5日
フッ素入り歯磨き粉をお勧めする理由
市販されている歯磨き粉がある中で、自分の口の中の環境にあった歯磨き粉を選ぶことは、虫歯や病気の大きな予防になります。
その中で歯磨き粉の中でおすすめしたいのがフッ素入りの歯磨き粉です。
今回は、含まれているフッ素の効果とフッ素入りの歯磨き粉を使用するに関して丁寧に解説します。
■フッ素が虫歯に効果があるポイント■
◇虫歯を防ぐ有効手段
フッ素入り歯磨き粉がいい理由は虫歯の原因菌が増えにくい環境にします。
虫歯が出来る原因は虫歯菌が出す酸性物質ではが溶かされることで発生します。
虫歯菌が出す酸性物質には酵素が関係しており、エノラーゼという酵素が菌が利用して酸を作成して、歯を溶かす作用を持ちます。
しかし、フッ素を使用すると、この酸の酸性を抑制するため歯が溶けにくくなります。
加えて、虫歯菌は酸性の環境の方が増殖スピードが早いのですが、産生する酸の量が減少するため虫歯の原因菌の数も減少するようになります。
◇歯の再石灰化を促進
フッ素が歯に塗布されると酸に溶け出したカルシウムを本来のハイドロキシアパタイトの分子に戻し、溶け出した部分の箇所の再石灰化を促進させます。
唾液に含まれているカルシウムイオンを捕捉する作用が強く、溶け出したカルシウムイオンを再石灰化にする割合を増やします。
◇虫歯になりにくい歯質にする
虫歯を防ぐには、歯の表面に虫歯菌がつかないことが大切になります。
その鎧にもなるのが、フッ素とカルシウムイオンとフッ素が結合した、フルオロアパタイトになります。
フルオロアパタイトは歯の表面にテフロン加工の様なコーティングをしてくれる物質です。虫歯菌の付着や、酸性物質が歯に晒されにくい環境を作ります。
■フッ素入りの歯磨き粉を使用する利点■
上記の様な効果があるフッ素ですが、飲食によって歯医者でケアをしたとしてもフッ素が剥がれてしまいます。
飲食をすることで、口の中にフッ素が溶け出し、食事とともに飲み込んでしまうため、歯科医院のケアは毎回の食事によって溶け出した歯のケアを行うことができません。
フッ素が入っておりなおかつ普段の生活習慣で行うものでケアが出来るものが歯磨き粉なのです。歯磨き粉を使用することで、口にフッ素を塗布することができ、磨くと同時にケアができます。
フッ素は毎日使用すればするほど、歯の質を良くし、虫歯になりやすい人でもなりにくい歯に変えることができます。
2016年10月2日
キシリトールの効果
虫歯ができにくいキシリトールという成分があります。甘い砂糖の一種ですが、虫歯を作らせない特徴があり、最近ではガムに配合されている糖分になります。
他の糖分と何が違うのか?キシリトールを摂取することでどのようなメリットがあるのかも含めて、キシリトールの効果を解説します。
■キシリトールの効果■
◇虫歯菌が分解する酸を作らせない
虫歯が発生するには、虫歯の原因菌が糖分を分解してその産生物の酸を利用して歯を溶かすことで発生します。
虫歯菌がいたとしても分解できる糖分がなければ理屈上虫歯にはなりません。
キシリトールは天然の糖分ですが、虫歯菌に取り込んだとしても分解されずに糖分を排出する効果があります。
酸として分解されない唯一の糖分なのです。
◇虫歯菌を弱らせる
虫歯の原因菌が活動するにはエネルギーが必要になります。
そのエネルギー源として糖分を分解するのですが、キシリトールは分解することができない糖分の為、虫歯菌はエネルギーを使用します。その為、虫歯菌自体の活動が弱り、結果虫歯になりにくくなります。
◇プラークをはがしやすくする
虫歯菌は歯周病の原因になるプラークも生成します。
プラークは酸性の環境下であると歯に付着し中々取れない性質を持っています。
しかし、キシリトールを服用することで、酸ができにくくなるとプラークと歯の付着が弱くなり、普段の歯磨きでも取れるようになります。
その為、歯周病の防止にも効果があります。
◇唾液を増やす
キシリトール自体にも唾液を増やす効果があります。
人間の味覚は食べ物の味を感じると甘みを出す効果があります。
キシリトールを口に含むと甘みを察知し、炭水化物を分解するアミラーゼを分泌させるために、唾液を多く出すようになります。
人間のエネルギーになる糖分は、細かく分解し吸収量を増やそうをするため消化に関わる唾液を分泌させようをするのです。
人間の唾液には再石灰化を促す作用もあるので、虫歯を治す治癒力も上がります。
■キシリトールの摂取のメリット■
キシリトールは、虫歯予防でも歯周病予防両方にメリットがある物質です。現在このような歯の健康に直結する天然成分はキシリトールだけになります。
ガム以外にもタブレットや多くの商品も販売されるようになっています。
しかし、歯の健康を意識した場合は、含まれているキシリトールの成分量が75%以上でかつ虫歯の原因になる糖分が入っていない商品が望ましいです。
摂取して効果を上げるには、一日3回就寝前や食事後に摂取すると口の酸性化を防ぎ、口腔内環境を良くする効果があります。