2017年01月10日
虫歯になって歯科医院に行くと詰め物や被せ物は銀色のものですね。
保険診療を選択すると詰め物のほとんどが銀歯になり、銀色の歯が治療の跡として残ってしまいますね。
この銀歯、見た目だけではなくて、デメリットもたくさんありました。
今回はデメリットに焦点をあててみようと思います。
■見た目がよくない
銀歯の治療は奥歯が主なものだと思いますが、会話をしている時や口を開けて笑った時に銀色の歯が思いっきりみえてしまいます。
また、年月が経つと金属が溶けだすことで歯茎が黒くなるメタルタトゥという現象がおきることもあります。
銀歯とメタルタトゥがあると、かなり見た目が目立ち、印象も変わってきてしまいます。
■虫歯が再発しやすい
銀歯の下に虫歯菌が入り込んで、再び虫歯になる可能性が高いです。
なぜ、被せ物の下に虫歯菌が入り込めるのかというと、保険診療の銀歯は接着剤でしっかり隙間なく接着されているのではなく、歯の形と銀歯を合わせてはめ込んでいる感じなのです。
また、使用されている接着剤も年月が経つにつれ、すこしずつ溶けだして、さらに歯を被せ物の間に隙間ができ、そこへ汚れや様々な細菌が入り込んでしまうのです。
■金属アレルギーの心配
金属アレルギーは体に蓄積された金属が原因で、ある日突然なってしまいます。
口の中の唾液で少しずつ溶かされた金属が、少しずつ体内に入っていき、蓄積された結果、アレルギー反応を引き起こすのです。
■対合歯を傷つけてしまう
金属である銀歯は強度が強く、食事などの嚙み合わせで使う反対側の歯を傷つけてしまう可能性があります。
噛む力が強い人や、歯ぎしりをする人は要注意です。
■銀歯の製作の精度は高くない
銀歯の製作方法は長年それほど変わっておらず、経験や勘のような歯科医師の技術に頼ることが多いです。
すべて手作業で製作しているので、歯と被せ物の隙間もできやすく、また虫歯が再発してしまい、歯をさらに削り…と繰り返していくうちに、歯を失ってしまう原因になります。
銀歯は保険診療が適用されおり、金額は抑えられます。
また、見た目ではかなり劣りますが、強度も優秀で、摩耗したり折れたりすることが少ない材料です。
一口に歯の治療といっても、様々な選択肢があります。
保険診療以外の治療法もあり、銀歯のデメリットを知っておいて、虫歯になったときや被せ物がとれてしまったときに、また新しい選択をしてみるものいいですね。
2016年12月20日
虫歯や差し歯などを治療するときに、歯科医院でオールセラミックはどうでしょうか、と聞かれたことはありませんか。
オールセラミックってなんだろう、保険診療で受けられるのかな、どんなメリットがあるのだろう…といった疑問がある方もいらっしゃると思います。
治療の選択肢を増やすためにも、オールセラミッククラウンとはどのようなものなのか、詳しくみていきましょう!
■オールセラミッククラウンとは?
クラウンとは歯の被せ物のことで、その被せ物がすべてセラミックでできたものをオールセラミッククラウンといいます。
今までは、強度などが重視されるメタルボンドが使用されていましたが、ジルコニアという強度に優れた素材にセラミックを焼き付けることで、強度の面もクリアした、見た目も素晴らしい被せ物を製作できるようになりました。
■オールセラミックのメリット
1.天然の歯のような透明感
セラミックは色や透明感を失わずに製作できます。今までの銀歯やメタルボンドでは表現できなかった、天然歯の質感やエナメル質の透明感を再現することが可能なので、まるで自分の歯のような出来上がりです。
2.希望の白さにできる
前歯などは歯が白い状態をいつも保っていたいものです。自分の歯をホワイトニングする場合は、ホワイトニングを継続してやり続けなければいけません。
しかし、オールセラミックで被せ物を作る場合、希望の白さの被せ物を製作することによって、白い歯の状態を保つことができます。
周りの自分の歯の色味や雰囲気に似せる事も可能です。
3.歯茎が黒ずまない
銀歯や金属の表面にセラミックを焼き付けたメタルボンドなど、金属を含む材料で被せ物を製作すると、年月が経つにつれ金属が溶けだして歯茎が黒ずむという問題点がありました。
オールセラミックの場合は、歯茎が黒ずんで、歯と歯茎の間にメタルタトゥという線ができてしまうことがありません。
4.変色しない
セラミックの中でもオールセラミックを選ぶと変色はしなくなります。
セラミックの素材は陶器なので、汚れることはあってもセラミックそのものが変色するということはありません。
5.虫歯になりにくい
オールセラミッククラウンを製作するときは、人の手ではなくコンピューターで製作する部分があり、精度が高くなります。
そのため、隙間などがなくなり、虫歯菌が入り込むところがなくなります。
また、セラミック治療で使用する接着剤は隙間がほとんどできないため、2次カリエスになる可能性が低くなります。
保険診療で製作する銀歯で使用する接着剤では、被せ物と歯の間から虫歯菌が入り込んで2次カリエスになる可能性があるのです。
6.金属アレルギーの方でも大丈夫
オールセラミックにすると金属をつかっていないので、金属アレルギーの方にも使用できます。
以前、治療した歯が変色してきている気がする、歯茎と被せ物の境目が黒ずんできている…
しっかり治療したものの、長い年月が経つと保険診療で治療した被せ物は経年劣化により変色してきてしまいます。
変色せずに天然歯との違いもほぼわからないような治療、オールセラミッククラウンはかなりオススメの治療法ですね。
2016年12月15日
朝起きると顎がだるい、ほっぺに歯型がくっきりついている…など、自分では意識せずに、夜歯ぎしりしていることも。
歯ぎしりは歯や顎に悪影響を与えるものです。
そんな方へ歯ぎしり防止の装置があるので、詳しくみてみましょう。
■歯ぎしり防止用のマウスピース
歯科医院で歯型を取り、就寝時のみに取り付けるマウスピースです。
日中は意識して歯ぎしりをやめられる人でも、眠っているときはコントロールすることができません。
とりはずし可能なので、起きているときや食事や歯磨きなどには影響しないので便利ですね。
■マウスピースの効果
1.歯をすり減らさずにすむ
歯ぎしりする時にはすごい力が歯にかかることになり、その結果歯がすり減っていきます。
マウスピースを1枚被せることで、歯と歯の接合面をなくし、歯が削れていくのを防ぎます。
2.顎の痛みを軽くする
人間の噛む力は50~70㎏の力があるともいわれています。
歯ぎしりでは歯をはじめとして、歯茎や顎にかかっている負担が大きいです。
マウスピースをすることで、その力が少し吸収されるので、顎への負担が少なくなり痛みも軽減され、ひいては顎関節症の予防にもなります。
3.筋肉痛や疲れを軽減
寝ている間に歯ぎしりをしていると、起きたときに疲れを感じます。
筋肉が働いている状態で休んでおらず、緊張がとれない状態が続いているからです。
その緊張を取り除くので、睡眠がしっかりとれるようになることもあります。
■マウスピースの費用【歯科医院で製作する場合】
歯科医院で製作すると5000~7000円程度になります。
保険が適用されますが、歯科医院によっては適用されない場合もあるので、歯科医院に確認しいましょう。
■マウスピースの費用【市販のものを購入する場合】
自分で歯型を採るものや一部分だけを固定するものなどがあります。
費用のおおよその相場は1000~4000円程度です。
■歯ぎしりの予防法
マウスピースなどで歯を守るのも方法ですが、根本である歯ぎしりの予防法がいくつかあります。
1.ストレスを解消する
歯ぎしりの主な原因はストレスだといわれています。
ストレスを感じたら、規則正しい生活をこころがけて、睡眠をたっぷりとり、趣味などで気持ちを発散しましょう。
2.就寝時の環境を整える
歯ぎしりは、眠っている間に起こるものなので、原因は睡眠時の環境によるものかもしれません。
睡眠環境を眠りやすいものに変えるものよいでしょう。
適正な睡眠時間とぐっすり眠れるような静けさや暗さ、睡眠前の過ごし方などを意識しましょう。
3.マッサージをする
耳の下、顎の付け根などを優しくマッサージして、緊張している筋肉をほぐしましょう。
顎の痛みも軽くなり、筋肉も柔軟になります。
4.矯正治療を考えてみる
かみ合わせが悪く、歯ぎしりが起こっている場合もあります。
この場合は歯科矯正を考えてみたり、まずは矯正治療の無料カウンセリングに足を運ぶのもいいでしょう。
歯ぎしりはなかなか自分では気づきにくいものですが、いつの間にか顎がつかれていたり、よく眠れない感じが続くときは、要注意です。
歯や全身の健康状態にも影響してくることなので、歯ぎしりしているかも、と思ったらマウスピースで予防し、歯科医院に診察を受けにいきましょう。
2016年12月12日
歯医者に行くのは憂鬱ですね。
虫歯になって歯を削られるのは、キィーーーンというドリルの音も不快ですが、健康な白い歯を失っていく不安も感じます。
歯科医院によっては、歯をなるべく削らない方針の医院もあります。
なぜ、歯は削らないほうがよいのでしょうか。その理由をご紹介します。
■なぜ歯を削るの?
虫歯になった部分を削って除去するために歯を削っています。
進行した虫歯は、削るしか治療法がない場合が多数です。
その際、虫歯を完全に取り除くために、大き目に削ってしまうのが問題です。
また、被せ物がとれないように厚みを出すために、深く削っている場合もあります。
■歯を削るデメリット
歯を削ると、歯の強度が落ちてしまい、歯の寿命も短くなります。
削っていない歯は虫歯が入りこむきっかけもなく、強度もつよいです。
一度削ってしまった歯は、再び虫歯になる確率がぐっと上がります。
そして、虫歯治療を繰り返していくうちに、自分の歯を失ってしまうのです。
また、歯の中心にある神経に近づいてしまうので、知覚過敏になりやすくなります。
■削った歯は二次カリエスになりやすい?
二次カリエスとは、虫歯で以前に治療した歯が、また虫歯になることです。
一度虫歯になってしまった歯は、また虫歯になりやすくなります。
以前の虫歯治療で虫歯がしっかり取り切れてない場合や、被せ物や詰め物の間から感染して虫歯になってしまいます。
■削らなくても治る虫歯
深く進行した虫歯は別ですが、初期虫歯なら経過観察で削らない治療の選択もできます。
小さな虫歯や初期虫歯は、口の環境を整えれば歯が再生することもあるのです。
また、初期虫歯が少し進んだ黒く見える虫歯は、歯科検診や自分でも見た目で分かるため虫歯と判断されがちですが、削らなくてすむ場合もあります。
これらの黒い虫歯も、レントゲンなどで検査して、深く進行していなければ、口内環境を整えて様子見で削らなくてもすむのです。
上にあげたように、歯を削ってしまうと、被せものの劣化や、虫歯の取り残しなどで、細菌が入ってくる入口を作り、虫歯が再発し、ずっと治療を繰り返すことになってしまいます。
削ってしまうと、ほとんどがその後虫歯を繰り返すことになるので、削るのと削らないでは、大きな違いです。
少し前までは、小さな虫歯で早期発見できても、削って治療していましたが、今はなるべく削らない治療が主流になってきているようです。
一生自分の歯を使い続けることは、何にも代えがたい喜びにつながり、また、噛むという行為は認知症を予防することもわかっています。
自分の歯を使い続けるためにも、なるべく削らない方針の歯科医院に通い、定期メンテナンスをして、早期発見した場合にも削らずにすむ方法を探しましょう。
2016年12月6日
虫歯が進行したりして、歯の中にある神経を抜く処置をした後、まだ痛みを感じる…
神経を抜いたはずなのに…なぜ?という経験をした人は多いと思います。
なぜ痛みがでるのか、痛みの理由を詳しくみてみましょう。
■歯の神経ってどこにあるの?
歯の神経は歯髄と呼ばれ、歯の中心を通っています。
歯髄は血管、神経、リンパ管など大切なものが通っており、歯の感覚や栄養を運ぶ役割をしています。
歯の神経を抜くと、栄養を運ぶ役割なども失われるので、歯がもろくなり、失われやすくなる、と言われています。
■なぜ、痛みがでるの?
いくつかの理由が考えられます。
大きく分けると歯の神経を抜いた直後のものと、時間が経ってからの痛みで、時間が経ってからの場合は、再治療が必要なことが多いので、歯科医院に行きましょう。
1.一時的なもの
抜いた直後は、抜いた神経の断面に炎症がおこり、自然に炎症がおさまるまでは痛みを感じます。
2.周りの組織が一時的に炎症を起こしている
抜いたあとに、歯の周りにある組織、骨や膜などに炎症が起こって痛みを感じる場合があります。
3.かみ合わせによるもの
歯の神経を抜いたあとは炎症が残っているので、かみ合わせの力が強い場合は、噛むたびに炎症が起こってる部分に刺激が加わり、痛みを感じます。
4.根が炎症をおこしている
神経を抜いた直後ではなく、時間が経ってから痛みが出る場合は、歯の根が細菌感染している場合があります。
5.歯が折れている
先に述べたように神経をとった歯はもろくなるので、強い力で噛み続けたり、歯ぎしりなどで歯の根が折れてしまうことがあります。
歯の根の形は個人差があり、また、奥歯になるとより複雑に枝分かれしています。
そのため、神経や病巣のすべてを取り除くことができなかった場合には痛みが生じるのですね。
■痛む場合の治療法
神経を再度きれいに掃除することが主な治療法です。
被せ物や詰めものをきれいに取り除き、神経が通っていた部分を空っぽに細菌を取り除き、掃除して、消毒します。
根が割れてしまっている場合は、歯を抜かなければならない時もあります。
きれいに掃除したあとは、空洞をしっかりと埋め、また被せ物をして終了です。
歯の神経を抜くと痛みがなくなる、と思っている人は多いと思いますが、歯の神経の形は複雑です。
細くて小さな神経が残っている場合にそれが痛みを感じる原因になっていることがあるのですね。
神経を取った歯は健全な歯に比べて、感覚が鈍くなり、違和感や痛みを感じることがあります。
痛みがひどく、長く続く場合は、膿がたまっている場合も考えられるので、早めに歯科医院を受診しましょう。
2016年12月1日
歯科医院で治療がはじまったものの、治療内容に納得がいかない、疑問や不安がある…
といった場合、みなさんならどうしますか?
歯科医院によってはセカンドカウンセリング、という制度を設けているところもあります。
今回は、セカンドカウンセリングとはどのようなものか見てみましょう。
■納得がいかない!
治療内容や費用面で納得がいかないときは、歯科医院に申し出ましょう。
院長や担当衛生士、歯科医院によってはアドバイザーや歯科コーディネーターがいる場合もあり、相談や悩み事を聞いてくれます。
■セカンドカウンセリングとは
ほとんど歯科医院は初診時にカウンセリングを設けていますが、治療が始まると、しっかりと話を聞く機会はあまりない場合が多いです。
納得がいかなかった場合だけではなく、初回のレントゲンや虫歯などの検査結果を聞きたい場合なども、セカンドカウンセリングで聞くことができます。
レントゲンでの自分の歯の生え方を知ったり、歯周病の検査では、歯茎の状態や出血の指数などが数値で知ることができます。
自分の歯の状態や、悪いところ、治療したほうがよい箇所などを知ることができます。
■セカンドカウンセリングのメリット
自分で歯科医院に通い始めたころの状態を把握していると、治療をうけていくなかで、良くなっている!という実感がもてます。
歯の治療は歯科医院だけで完結するのではなく、家でのケアもとても大切なので、モチベーションがアップするのはとても効果的です。
■歯科の知識を知る場所でもある
歯科医院にかかっても、どこが悪くて、どこを治すべきなのか、どれくらい進行していて、重度なのか軽度なのか、ということを知らずに、治療を受けている場合が多いです。
歯科の知識は自発的に調べないと分からないことも多く、自分にあてはまるかも真偽も不明なので、歯科医師と話すこの機会に自分の口腔の改善点や、口の中の構造などについて知ることのできるチャンスでしょう。
■セカンドカウンセリングをうける場合
自分で納得がいかない点、治療や方針について不透明だな、と感じている点を聞き出せるように、紙などに書き出していくのもよいですね。
また、インプラントや矯正、審美歯科の治療を受けている場合は、これからどういう風にしていきたいかという、自分の希望や計画も話せるようにしたほうが、話がスムーズに伝わるでしょう。
気持ちよく治療を続けていくために、疑問点を残したままでいるのは気分的にもよくないですね。
自分自身の歯のこと、気持ちよくすすんで治療が受けられるように、納得するまで話し合う場を設けてもらうようしましょう。
そのことが、虫歯の予防や健康な歯を残すことにつながります。
2016年11月28日
歯医者は虫歯になったら、歯が痛くなったら、行くところだと思ってませんか。
それだとますます気がすすみませんね。
なかなか予約できないまま、どんどん虫歯や歯周病が進行して手遅れ、ということにもなりかねません。
歯医者には予防歯科という科目があり、虫歯になる前のメインテナンスを目的としています。
虫歯になってから行くのではなく、虫歯を予防するという目的の歯科、どんな内容かみてみましょう。
■歯垢から歯石へ
口の中に汚れがたまると歯垢(プラーク)になり、歯の表面がぬるぬるしてきます。このプラークの中には1000億の細菌がいるとも言われている、病原菌の塊です。
歯垢が石灰化してくると、歯磨きしても取り切れない歯石になります。
歯垢は正しいブラッシング法で歯磨きすれば取り除けますが、歯石は歯医者に行かないと取れません。
■バイオフィルムって?
汚れがたまってできる、細菌の塊で、プラークはバイオフィルムの一種です。
バイオフィルムは歯にこびりついて、簡単ないは取れないように留まり続け、どんどん細菌を取り込んで、虫歯や歯周病の原因になります。
日々の歯磨きでバイオフィルムがたまらないように予防するのが大切ですが、たまってきてしまった場合は薬や歯科医院でないと、除去できない塊です。
■歯石除去の費用はいくらくらい?
医院によりますが、保険診療であれば、約3,000円程度です。
また、クリーニングに通ってる頻度によって治療内容や回数が変わってくるので、まずは、歯科医院に問い合わせましょう。
■歯石除去の効果
1.虫歯・歯周病の予防
歯垢や歯石は、ただ粘々していたり、石のように固まっているだけではなく、細菌の塊です。
そこが原因で細菌が繁殖し、虫歯や歯周病の原因になるので、原因の根本を断つことができます。
2.口臭予防
歯垢や歯石に付着している細菌が口臭の原因となっていることが多くあります。
口臭で悩んでいる方は、まずお口の中を清潔にしてみましょう。
3.歯の汚れが取れて白くなる
歯の表面の汚れを取り除くことで、歯本来の白さに戻ります。
歯垢や歯石がついたままだと、歯が黄色く見えたり、くすんで見えたりする原因になります。
■歯石除去の頻度は?
歯の質や、今までの定期検診の回数にもよりますが、3~6か月に1回の頻度がよいでしょう。
歯茎や歯の状態によっては回数は異なってくるので、かかりつけの歯科医院に相談しましょう。
歯石除去すると、いろいろな効果があります。歯石をとったあとに、フッ素塗布すれば、虫歯予防により効果的です。
歯石を溜めないように定期的に歯科検診しましょう。
虫歯の早期発見にもつながりますし、何か相談したいことが出てきた時も、かかりつけの歯医者があると、相談しやすいですね。
2016年11月24日
あくびをした瞬間に顎がバキッッ!
大笑いしたら、口が閉じにくくなった!
という経験はありませんか?
顎が開きにくく、痛みが出ると飲食が苦痛になりますね。
それは、もしかしたら顎関節症かもしれません。
顎関節症とはどのような病気なのか、みてみましょう。
■顎関節症とは
口を開けようとすると、耳の下にある顎関節に痛みが出たり、大きく開けることができない病気です。
口を開けたときに音がする、というのも症状の一つです。
口の開け閉めのしにくさ、音が鳴る、などは多くの人が経験しており、二人に一人は経験したことがある、とも言われています。
経験した人や身近でなった人も多いのではないでしょうか。
■顎関節症の原因はなに?
顎関節症の原因はまだ特定されておらず、様々な原因が重なって症状がでるのではないか、とされています。
原因となりうるもの
・かみ合わせが悪い
・首や肩など、負担がかかる姿勢を長時間している
・関節や筋肉の弱さ
・転倒や寝違えなどの外傷
・ストレスによる緊張
・日常で続けている習慣
■医院での治療法
上記に記したように、原因は様々で不特定ですので、どの方法が最適、ということはありません。
自分の症状や考えられる原因に当てはめて、治療法をいくつか試すのが良いでしょう。
・歯科医院に行く
顎が開きにくいと歯科治療もままならないので、多くの歯科医院が対応しています。
一般的には、型を採り、マウスピースを就寝中にはめる治療になります。
無意識下の歯ぎしりや食いしばりを軽減することにより、関節や筋肉に緊張を与えないことが目的です。
また、歯を削って咬合の調整をする場合もありますが、歯は削ってしまうと元には戻らず、それが顎関節症に効果的かも不明な場合が多いので、注意が必要です。
・顎関節専門医で受診する
数は多くないですが、顎関節症の治療を専門とした専門医院があります。
歯医者でのマウスピース治療でも改善されず、症状が悪化して耐えられない場合などは受診するのも一つの方法です。
■セルフケアでの治療法
気づかない間に習慣になっている悪い姿勢や、生活習慣、ストレスの軽減などを、家庭でセルフケアする方法です。
・筋肉を冷やす
冷やし過ぎは逆効果なので10分を目安としてください。
・なるべく口を大きく開けない
食べ物は小さくする、嚙み切りにくいものは無理して食べない、などを心掛けましょう。
・温める
初期の急激な痛みには冷やすのが効果的ですが、おさまってきたら、次は温めましょう。
・マッサージする
痛みを感じない程度に指先でやさしく、円を描くようにマッサージします。
・普段の習慣を意識する
鞄や電話をする時に偏らないようにする(左右代わる代わるにする)、就寝時の偏り、うつぶせ寝、頬杖、などは顎関節症の原因になります。
また、ストレスを感じたら、よくて寝て、朝は陽の光を浴びるようにしましょう。
2016年11月21日
体調が崩れるといつの間にか口の中に口内炎が一つ二つ・・・
食べるのも楽しくなくなり、歯磨きもしにくくなったり、早く治したいですよね。
まずはなってしまう原因や予防法をみてみましょう。
■口内炎ってなに?
口腔内の粘膜に出る炎症のことを、口内炎といいます。
症状によって種類があり名称も異なりますが、一般的なものはアフタ性口内炎というものです。
アフタ性口内炎は白い潰瘍ができる症状で、大きさは2mm~3mmで、刺激すると強い痛みを感じます。
多くは1~2週間で治癒します。
また、痛みのない口内炎は要注意です。痛みのない場合は口内炎ではなく、悪性腫瘍の場合があるので、必ず歯科医院などに行って診療してください。
■口内炎ができる原因
よくあるのが、傷から口内炎になってしまうケースです。
食事中に頬を噛んでしまうなどした傷口から、細菌が入って炎症がひどくなってしまいます。
ストレスや不規則な食生活や睡眠不足も関係するので、疲れてきたら睡眠をしっかりとったり、食生活を見直したり、意識してビタミンBを摂取するように心がけましょう。
■口内炎の治療方法
・薬の塗布
口内炎専用の治療薬が販売されています。患部を乾燥させて、覆うように塗布しましょう。
・うがい薬を使用してのうがい
患部に留まる時間も少ないので、効果を感じにくいですが、抗菌効果のあるうがい薬でうがいし、口内を清潔に保ちましょう。
・レーザー治療で治す
シミやイボ治療のイメージがあるレーザー治療ですが、口内炎の治療にも適用されています。
痛みも少なく、即効性があるレーザー治療は費用が高いですが、おすすめです。
費用に関しては保険適用外なので、医院によって価格設定が異なります。
治療を受ける前に問い合わせましょう。
■口内炎にならないために
口内には様々な菌が常駐しており、体の免疫が落ちると症状が出やすい場所です。
口内炎になりやすい人は、体の状態にも気を付けながら以下のことを意識してみましょう。
・口腔内を清潔に
細菌が多い状態で粘膜に少しでも傷がつくと、そこから感染してしまいます。
なるべく、口腔内を清潔な状態に保つように、歯磨きやうがいを習慣化しましょう。
・免疫力をつける
粘膜に傷がついた場合も、抵抗力があれば口内炎にはなりにくいです。
睡眠や食事に気を付けて、体全体の免疫力を高めるように意識しましょう。
・ビタミンB2を摂取する
口内炎ができる原因の一つとされているのが、ビタミンB2が足りない時です。ビタミンB2は納豆やレバー、卵、牛乳などに含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。
普段の食事で摂るのが難しいようであれば、サプリなどを使用してもよいでしょう。
できると気になって食事も楽しめなくなる口内炎。
効果的な栄養素を摂ったり、アルコールやたばこ、辛い物などの刺激を避け、体の免疫力アップに努めましょう。
2016年11月17日
親知らず、ズキズキと痛み始めると、気になって食事もままならない…
けれど、抜くのは怖い、と思ってしまいますね。
その痛さ、そのまま放っておくと、他の歯を押して圧迫したり、歯みがきしにくい場所なので虫歯の原因になったりします。
今回は親知らずを抜くことになった時の注意点と知っておきたいことを調べてみました。
■親知らずってなに?
大人になって歯が28本生えそろったあとに、奥歯よりもさらに奥に生えてくる歯です。
顎が小さくて生えるスペースがないと斜めに生えてきたり、表にでてこれず歯茎の中で隣の歯を押したりすることがあり、痛みの原因になります。
■親知らず、って抜かなくちゃいけないの?
表面に生えてこられずに埋もれた歯になった場合、隣の歯をぐいぐい押して痛みや炎症、腫れや発熱の原因になったりします。
まっすぐ生えてきた場合も、歯ブラシがなかなか届かないので虫歯になりやすく、発見も遅れて周りの歯も虫歯になってしまうケースがあります。
トラブルの原因になりそうな場合や、痛みがあったり虫歯になった場合は抜いたほうがよいでしょう。
■下顎の親知らずを抜歯するときは要注意
下の顎の骨の中には、下歯槽菅という空洞があり、この中には血管と神経が走っており、とても大事な部分です。
親知らずを抜く場合はこの神経に触らないように気を付けなければいけません。
もし、触ってしまうと、下唇や顎の感覚が麻痺したり、しびれが出ることがあるので、要注意です。
■親知らずを抜いた後に注意すること5つ
1.やさしく歯磨きする
親しらずは大きな歯なので、傷口を縫い合わせる場合があります。
ごしごしと歯磨きをすると糸に引っかかってしまうので、親知らずの場所までしっかり磨かず、手前までをやさしく磨きましょう。
2.うがいはしない
親知らずの歯を抜いた後は大きな穴が開いて、血液がたまっている状態なので、その傷口がふさがるのを待つのが先決です。
血の味が苦手な場合や不快感が勝る場合には、強くうがいをしたくなりますが、うがいはやさしくするようにしましょう。
また、洗口液などは刺激になるので、使用を控えましょう。
3.食事は食べやすい物を反対側で噛む
食事は麻酔がきれてからにしましょう。
麻酔がかかっている状態だと、感覚がないので噛んでしまったり、やけどしてしまいます。
また、抜歯当日の食事はおかゆやゼリーなど柔らかい物の方がよいです。
4.刺激物は控える
抜歯して1週間くらいは、アルコールや喫煙、香辛料などの刺激物は避けましょう。
アルコールなどは血行をよくしてしまうので、出血しやすくなり、喫煙は血液のめぐりが悪くなるので、傷口の回復が遅くなってしまいます。
5.入浴や激しい運動は控える
これも血行をよくしてしまうので、2~3日は控えたほうがよいです。
疲れやストレスが溜まってくると痛み始めたり、他の歯への影響もあるので、痛みが気になる場合は歯科医院に相談しましょう。
また、下の親知らずを抜歯するときは、しびれや麻痺が出ないように、CTやレントゲンの有無などを確認したり、不安なことは歯科医師と相談しながら治療するようにしましょう。