2017年05月15日
子どもを虫歯から守ることは親の役割の一つですね。
しかし、生えたばかりの永久歯のエナメル質はまだ柔らかく、虫歯になりやすいです。
そんな子供の歯に、歯磨きもしにくい箇所の虫歯予防に効果的な方法として、シーラントという治療法があります。
■シーラントとは?
虫歯になりやすい部分である溝の部分をプラスチックで埋める方法です。
食べかすがつまりやすい溝をうめて、事前に虫歯菌の餌となる歯垢を付着させないようにします。
■シーラントが効果的な歯
・生えたばかりの永久歯
6歳臼歯とも呼ばれる6歳前後に生えてくる永久歯は、虫歯になりやすい歯です。
複雑な形をしていて、エナメル質も柔らかく、磨き残しもでやすいのでシーラントをしたほうがよいです。
奥歯ですと噛み合わせの面の溝、前歯ですと裏側の溝にシーラントをするのがオススメです。
・奥歯の乳歯
形が複雑な奥歯の汚れはなかなか取り除けません。
歯ブラシだけでも完全に除去することは難しく、また子どもの歯磨きは毎日丁寧に行うのが難しい場合もあります。
■シーラントの施術方法
どこをどんな風に治療するのか、痛いのか、など事前に知っておけば、保護者も子どもも安心して治療を受けることができますね。
1.シーラント部分を清掃
シーラントする部分に歯垢や歯石が付いてるいる場合は取り除き、きれいな状態にします。
2.水分を取り除く
シーラントの密着度を高めるために、治療部分の水分を吸い取ります。
3.シーラントを塗る準備
シーラントがはがれないようにする役割のある薬を塗布します。
4.シーラントを塗る
シーラントを溝に流しいれ、器具を使って均一に伸ばします。
5.シーラントを固める
光を照射するとシーラントは固まるようにできています。
強い光なので、見ないように注意しましょう。
6.確認する
シーラントが適切な場所で固まったか確認します。
■シーラントの注意点
・取れることがある
奥歯の溝などは噛み合わせで強い力がかかってしまうことがあります。
その場合はまたシーラントをしましょう。
・被せた部分のみの虫歯予防効果
シーラントした部分は虫歯予防できますが、それ以外の場所は虫歯になるリスクは変わりません。
磨き残しの多くなる、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などは、デンタルフロスなどを上手に使って、虫歯予防に努めましょう。
・虫歯の歯にはシーラントはできない
虫歯で穴が開いてしまった歯にはシーラントができません。
虫歯の最優先して治療をしましょう。
虫歯になりやすい生えたての永久歯にはオススメしたい予防方法です。
ぜひ、歯医者さんで相談してみてください。
2017年05月12日
顎が痛くて開かない、あくびをしたり、食事のたびに顎が痛む、という経験はありませんか?
それは顎関節症と呼ばれる病気で、半数の日本人にでる症状とも言われています。
放っておくといつの間にか痛みがなくなっている場合が多いので、治療をしたことがない人も多いですね。
■顎関節症ってなに?
顎やその周りの筋肉が痛んだり、動かすたびに音がなったり、口が開きにくかったりする症状のことです。
顎の関節に負荷がかかり過ぎていたり、歪んだりしていると、上記のような症状がでてくることがあります。
■顎関節症になる原因
・歯ぎしりや食いしばり
睡眠時や重い物を持つときなど無意識に歯を食いしばっていることがあります。
歯ぎしりなどは顎や歯に負担が大きくかかるので、筋肉にダメージを残しがちです。
起きているときは歯が本来の形である、歯が重ならない状態を保つように意識しましょう。
睡眠時はマウスガードなどをして、歯や顎に負担がかからないように保護しましょう。
・ストレス
ストレス下にあるときは、筋肉は緊張状態にあります。
また、ストレスは歯ぎしりなどを引きおこす原因にもなります。
なるべくストレス発散に努めましょう。緊張をほぐすために入浴してリラックスしたり、心地よい睡眠のために軽い運動をするのもよいでしょう。
・食事の癖
噛み合わせの関係で左右の片方ばかりで食事をしている場合、力のかかり方が一方に負担がかかったものになってしまいます。
左右均等に噛むように心がけましょう。
・姿勢が悪い
猫背であったり、足を組んだり、鞄を片側で持つ癖がある…など体のバランスを崩す癖によって、顎にも負担がかかってしまいます。
顎だけではなく、体全体のバランスや姿勢を整えるように意識しましょう。
・歯並びが悪い
歯並びが悪いと筋肉や顎に負担がかかります。
歯並びと噛み合わせの関係の悪さ、偏ったバランスのとり方をしている事で顎関節症の症状が現れることがあります。
・長時間口を開ける
歯医者さんなどで長い間口を開けていると、顎に負担が掛かり続けている状態になっています。
カラオケで歌いすぎたり、硬い食べ物を噛み続けることでも症状がでることがあります。
・食生活の変化
硬い物を食べる機会がなくなり、柔らかいものを食べるようになったことが、顎関節症の増加と関係しているのでは、とされています。
普段の生活の癖や習慣が原因となることもあるのですね。
顎の痛みで憂鬱にならないように、顎関節症のことを正しく知って、痛みのない生活を送りましょう。
2017年05月11日
お子さんがいる方は小児検診で舌小帯が短い、と指摘されて不安になった方もいるかもしれません。
舌小帯が短いとどのような影響があるのか、また、切らずに治療する方法はあるのか、などをみていきたいと思います。
■舌小帯とは?
舌小帯とはあまり耳慣れない言葉ですが、舌の裏側にある筋のことです。
口を開けて舌を上にあげると舌の真ん中にあります。
舌小帯は、舌の動きを調整する役割で、この小帯が短いことで、乳児の頃の授乳や言葉の発音や歯並びなどに影響が出てくる場合があります。
■舌小帯が短いと起こりうること
・哺乳力が弱い
うまく飲み込むことができないため、哺乳する力が弱く、体重が増えにくい場合があります。
・受け口になるかもしれない
舌は正常な位置ですと上顎にくっついていますが、舌小帯が短いと舌の前歯を押すことで下顎が出てきて、受け口になってしまう場合があります。
・話し方に影響がある
舌小帯が短いと上顎に舌をつけて発音する、さしすせそ、たちつてと、らりるれろ、のような言葉が発音しにくくなり、舌足らずな話し方になることがあります。
・歯並びに影響がある
上顎に舌がつかず、大きくならないので歯が正しく並びにくくなります。
■舌小帯を切らずに伸ばす治療法
軽度のものは小帯を切らずにトレーニングする方法があります。
・トレーニングをする
口周りの筋肉や舌などの筋肉を強化する方法です。
MFTと呼ばれるトレーニングで、下記のような方法があります。
1.舌を上顎に吸い付ける
2.そのまま口を開け閉めする
3.ポンと音を鳴らすようにして離す
・矯正をする
マウスピースを使用して、舌の位置や歯並びを矯正する方法です。
歯並びに悪影響を及ぼす舌の癖なども矯正しながら、歯並びも治します。
ムーシールド、と呼ばれる矯正器具で、起きている日中の数時間と就寝時に装着します。
■舌小帯を切る場合
上記の治療法を試しても舌小帯が伸びずに悪い影響が残る場合や、舌小帯がとても短い場合は、舌小帯を切った方がいいケースもあります。
手術の時期は上の前歯が生えそろった頃、8歳前後がよいとされています。
手術自体は10分ほどで終了し、金額も3000円ほどです。
小さなこどもに手術、というと躊躇ってしまいますが、必ず手術しなければいけないわけではないので、かかりつけ医と話しあったり、子どもの様子を見ながらゆっくり決めましょう。
もし、舌小帯を切った場合は、正しい舌の位置や筋肉をつけるために、トレーニングをするようにしましょう。
2017年05月10日
前歯を失ってしまった時に、差し歯という治療法があります。
その時に自費診療の説明を受けて、悩む人も多いでしょう。
保険と自費診療の差し歯は何が違うのか説明していきたいと思います。
■差し歯とは
差しとは、歯の根は歯茎の中に残っている状態で、その根を使いながら被せ物をしていく治療法です。
■保険診療を選んだ場合のデメリット
・歯茎が黒くなる
保険で前歯の差し歯を作ると、裏を金属で補強し表面にはプラスチックを貼り付ける治療法となります。
その金属が溶け出し、歯茎に浸透して黒くなっていきます。
入れ墨をしたようになるため、メタルタトゥと呼ばれており、一度黒くなった歯茎は元には戻りません。
・プラスチックの劣化
前歯という目立つ箇所でありながら、保険診療のプラスチックの場合は経年劣化で黄ばんできてしまいます。
また、プラスチックは傷つきやすく、その凹凸に汚れがこびりつくので、着色もつきやすくなっています。
・形が大きい
保険の差し歯は金属とプラスチックを使用しているため、大きめになってしまいます。
プラスチックも強度に耐えるため、厚く作成されるので、見た目が大きくなります。
・色が選べない
プラスチックなので色を選ぶことができず、周りの歯と色調を合わせることができません。
その結果、周りから浮いたように見えてしまうこともあります。
・虫歯になりやすい
金属が溶け出し隙間ができてくると、その隙間から虫歯になりやすくなってしまいます。
・壊れることがある
プラスチックがはがれてしまうことがあります。金属は溶ける性質を持ち、プラスチックは温度差で収縮するので、それぞれのサイズが合わなくなってしまうためです。
・根が折れることがある
根にさしている土台の金属はしなることがないので、強い力で周りの歯の根を折ってしまうことがあります。
■セラミックが優れている点
上記であげたデメリットは被せ物をセラミックにすることで、ほとんどが解消されます。
セラミックは劣化しないので壊れたり、変色もなく、隙間ができないので虫歯にもなりにくいです。
また、審美性にも優れており、周りとの色調を調節することはもちろん、つるりとした表面で傷もできにくいので着色汚れもありません。
金属を使用していないので、歯茎に金属が流れ出て黒ずむことや、歯の根を割ることもありません。
見た目が気になる前歯の差し歯は、笑顔や普段のコミュニケーションにも影響してくる箇所です。
保険が適用されない自費診療は金額が高いですが、セラミックを使用した自費診療をオススメする理由がわかったかと思います。
差し歯をすることがあったら、かかりつけの歯医者さんからぜひ自費診療の話も詳しく聞いてみてください。
2017年05月9日
赤ちゃんがおっぱいを飲むときに鼻で呼吸しているように、呼吸は鼻ですることが自然です。
しかし、風邪などで鼻が詰まったり、口が閉じずに徐々に口呼吸になってしまっている人がいます。
歯並びや筋肉の関係もありますが、口呼吸によるデメリットは多くあり、鼻呼吸にかえていったほうがよいでしょう。
■口呼吸による弊害
・虫歯が増える
口が常に開いていることで口の中が乾燥してしまい、虫歯になりやすくなります。
唾液で再石灰化されないと虫歯になりやすくなり、特に前歯の虫歯が増えていきます。
・歯周病にかかりやすい
これも乾燥によっておこることで、唾液によって流されていた歯周病菌が歯茎に留まり、歯周病にかかりやすくなってしまいます。
・歯が茶色くなりやすい
唾液で汚れが流されず表面に残るので、そのまま着色汚れとして残ってしまいます。
・口臭がでてくる
唾液が少なくなり乾燥しがちになるため、口の中の細菌が増えて口臭の原因となります。
・出っ歯になる
口を閉じていると舌は上顎にくっつき、そのため上顎が広がっていき、歯並びが正しく並んでいきますが、舌が上顎を押し上げずにいると、歯が並ばずに前歯が出てきてしまいます。
・顔がたるむ
口の周りの筋肉を使わないため、筋肉がたるみ、ぼんやりとした締りのない顔つきになります。
・風邪やアレルギーになりやすい
口呼吸はそのまま細菌が喉や肺に入ってくるので、病気になりやすくなります。
鼻呼吸の場合は、鼻の粘膜や鼻毛などで細菌が減った状態でからだに入り込むので、リスクが低いのです。
・睡眠時無呼吸症候群に注意
口呼吸をしていると舌が後ろにいきやすく、睡眠中に舌が後方に落ちて気道を塞いでしまいます。
■鼻呼吸への改善法
・耳鼻科に行く
鼻が完全に詰まっている場合、治療が必要なので耳鼻科に診療してもらいましょう。
・就寝時に唇にテープを貼る
唇に貼る市販のテープがあります。口を閉じる、という意識ができます。
・鼻呼吸を意識する
起きているときにも鼻呼吸を意識しましょう。徐々にその割合を増やしていければよいのです。
・マウスピース矯正をする
歯並びが悪くて口が閉じにくい場合は矯正を考えるのもよいかもしれません。
小学生などの小児の場合は上顎を広げる拡大床をとりつける治療法も効果があります。
・口回りの筋肉を鍛える
口呼吸している人は口回りの筋肉が弱くなっています。MFTという口回りの筋肉トレーニングをすることで、口を閉じる力をつけます。
意識していないと口呼吸になってしまうという人は、デメリットを理解して鼻呼吸にシフトできるようにしましょう。
2017年05月8日
みなさんは歯ブラシを選ぶときにどのように選んでいますか?
ほとんどの人が好みやデザイン、価格で選んでいると思います。
今回は、種類がたくさんある歯ブラシの中から、あなたに合った歯ブラシの選び方をアドバイスします。
■虫歯予防重視
虫歯の原因となる歯垢をしっかり取り除けるような歯ブラシを選ぶことが大切です。
・小さめのヘッド
奥歯は磨き残しが多い箇所ですが、大きなヘッドだと奥までしっかり届きません。
小さめのヘッドで磨きましょう。
・毛先はまっすぐ
まっすぐした毛先の方が歯をまんべんなく磨くことができます。
ギザギザしているものは、場所によって歯にあたらない面がでてきてしまいます。
また、極細の毛先も細すぎてコシがなく、歯垢をしっかり落とせない場合があります。
・毛先の硬さは普通
硬めだと歯や歯茎を傷つける恐れがあります。
また、動物の毛を使った歯ブラシもありますが、柔らかすぎて歯垢をしっかりと取り除けないでしょう。
■歯周病予防重視
歯周病を気にしている人は歯茎に炎症がある場合があります。歯と歯茎の境目をしっかり磨けるような歯ブラシを選びましょう。
・毛先は細め
歯と歯茎の堺の歯周ポケットが深くなっている場合があり、そこに溜まった歯垢を取り除くために細目のものを選ぶとよいでしょう。
毛先がその境目に入り込んで歯垢をかき出すイメージで歯磨きしましょう。
ただ、細い毛先は歯と歯茎の境目に入ることはできますが、歯の表面を磨くには少し柔らかすぎて、歯垢が落としきれないことがあります。
歯の表面を磨く普通の歯ブラシと併用するとよいでしょう。
・毛先の硬さは柔らかめ
歯茎に炎症がある場合は固い毛先で歯磨きすると、歯茎が出血してしまいます。やわらかめの毛先で出血がとまるまで優しく歯磨きしましょう。
痛みや出血があるから、と歯磨きをしないで歯垢がついたままにしておくと、症状が進行してしまいます。
■補助用具を使用しよう!
歯ブラシだけでは歯垢は取り除けません。歯ブラシの他に補助用具を上手に使用して、虫歯や歯周病予防に努めましょう。
・デンタルフロス
歯と歯の間を掃除する補助用具です。歯ブラシでは歯と歯の隙間を磨くことはできないので、デンタルフロスは使ったほうがよいでしょう。
・歯間ブラシ
デンタルフロスが上手に使えない方にお勧めです。歯ブラシと同じような感覚で持ちやすく、歯と歯の間を掃除します。
歯ブラシだけでも、虫歯と歯周病のどちらを重視するかで、選び方が変わってきますね。
歯ブラシもタイプに合ったものを選びつつ、磨き方も正しく丁寧に磨けるように心がけましょう。
2017年05月2日
虫歯になっても歯医者さんに通わない人がいる、その理由は歯科治療が痛いから。
虫歯治療でも痛いのに、インプラント治療の外科手術はどれくらいの痛みなのか不安になりますね。
また、痛くないインプラント治療はあるのでしょうか。
インプラント治療を選択した場合に感じる痛みについての不安を少しでも解消していきましょう。
■インプラントの手術中は痛い?
インプラント手術は麻酔を使用するので、痛みは感じません。
麻酔の量が足りなかったり、痛みが出てきた場合も、追加で麻酔をかけることができるので、痛さを感じることはほとんどないでしょう。
また、局所麻酔だけではなく、恐怖や不安が強い方には静脈内鎮静法という麻酔があり、うとうととした状態で手術を受けることができます。
全身麻酔とは違い、体全体への負担も軽いです。
■術中の痛みを軽減する治療方法
なるべく切開する範囲や埋め入れる穴を小さくすることが痛みを少なくする方法です。
シュミレーションソフトなどでインプラントを埋め入れる位置を正確に把握して手術した場合、腫れや痛みなどを軽減できます。
■他の歯科治療で痛みの程度を予測しよう
・虫歯治療
麻酔の効き具合が異なりますので、虫歯治療のほうが痛い場合があります。
インプラント手術では骨まで麻酔がかかりますが、虫歯治療の場合は歯までしか麻酔が浸透せず、時に痛みがでることがあるからです。
・抜歯
麻酔のかかり具合がインプラント手術と同じように骨まで浸透するので、痛さは同じくらいでしょう。
・親知らずの抜歯
親知らずの歯は生え方もまっすぐではない場合が多く、抜歯のために歯を分割することもあります。その場合、歯の中の神経まで麻酔が浸透していないと痛みを感じます。
親知らずの麻酔はかかりにくいことが多いのです。
■手術後の痛さはどれくらい
普通のインプラント手術なら、痛み止めを何錠か飲んでいるうちに痛みは治まる患者さんが多いです。
■インプラント補助手術を併用した場合
骨の厚みや幅が足りずに骨を移植するような手術を同時にする場合は、痛みや腫れがある場合があります。
歯茎を切る範囲が広かったり、数か所を切るなど、複数の手術をするので数日痛みが残ることもあります。
■術後の痛みを軽減する方法
・痛み止めの服用
麻酔がきれて痛みが出てくる前に痛み止めを飲みます。
痛みが続くようなら、痛み止めの効果がきれそうなときに痛み止めを連続して服用するのもよいでしょう。
・冷やす
24時間までは冷やすと腫れや痛みを軽減できます。
・血液循環がよくなることは控える
アルコールや激しい運動、入浴などで血液の循環がよくなると、痛みがでやすくなります。
・喫煙を控える
タバコを吸うと傷口の治りが遅くなり、治癒に時間がかかり、細菌などに感染する可能性がもでてきてしまします。
なるべく喫煙を控えるようにしましょう。
インプラント治療は多くの人にとって、初めての経験になると思います。
手術というと、とても痛そう、と不安になりがちですが、正しい知識で不安を解消し、メリットの多いインプラント治療を選択肢に加えられるとるといいですね。
2017年05月1日
歯磨きしているときに出血したことはありませんか?
強い痛みもない場合、出血に慣れてしまうこともあるかもしれませんが、歯茎からの出血は歯周病の始まりです。
歯周病についてや、気になる症状などをまとめました。
■歯周病とは
歯周病は細菌によって歯が埋まっている骨が溶けて、歯を失ってしまう病気です。
痛みなどの目立った症状がないまま進行してしまいます。
骨が溶けて歯を支えられなくなる前の初期症状の段階で治療すれば、怖い病気ではありません。
■歯周病の症状
・歯茎の腫れ
健康な歯茎は引き締まったピンク色をしています。
歯周病の侵された歯茎はブヨブヨをして赤く腫れています。
・出血がある
歯磨きをしているときに出血した場合は、歯茎が炎症をおこして腫れている状態です。
歯ブラシの刺激で簡単に出血し、それが続くようなら徐々に歯茎の中の骨も溶け始めるでしょう。
・歯がしみたり、痛い
歯茎が下がることで歯茎で覆われていた象牙質が見えるようになります。象牙質は歯の神経とつながっているので、知覚過敏のような症状がでます。
・歯茎が下がったように感じる
歯茎が下がって歯が長くみえるようになることがあります。
骨が溶けることで歯茎も下がる歯周病の症状です。
・口臭がする
歯周病は口臭が特徴的です。
歯周病菌によって炎症を起こしたり、食べかすがつまりやすくなって口臭が発生します。
・歯が揺れる
歯を支えている骨が溶けるので歯が揺れてきます。
■対処法
・磨き残しがない歯磨き
歯周病菌の住処である歯垢や歯石を残さないことが大切です。
丁寧な歯磨きやデンタルフロスなど補助的清掃用具の使用で、磨き残しのないようにしましょう。
・やわらかい歯ブラシを使用
出血している場合、どのようにして歯磨きしたらいいのか不安に思いますが、刺激の強い、硬い歯ブラシではなく、やわらかい歯ブラシを使用し、歯周病菌を取り除くように歯磨きしましょう。
・歯医者さんで歯石をとる
歯石は普段の歯磨きでは取り除くことができません。
歯医者さんにいって歯石を取り除いてもらうと同時に歯周病の進行具合や治療方法なども聞きましょう。
■歯周病が進行してしまった
5mm以上の歯周ポケットがある場合は、奥までついた歯石を取り除くことができないことがあります。
その場合は歯茎を切り開いて歯石を除去したり、溶けた骨を再生させる手術を行う治療法もあります。
進行具合を診察してもらい、治療方法を歯医者さんと相談しましょう。
歯周病は自覚症状があまりないため、なかなか歯医者さんに通おうという気持ちになりにくい病気です。
しかし、虫歯に次いで歯を失う原因の上位に歯周病はあり、放っておくと歯を失ってしまう怖い病気です。
出血などの症状があったら、必ず歯医者さんに行くようにしましょう。
2017年04月28日
自分の口臭が気になって、人と話すときはガムを噛んだり、コミュニケーションをとるのを躊躇ったりしたことはありませんか。
口臭は気になるけど、自分ではなかなか分かりにくく、他人から口臭を面と向かって指摘されることはないので、ますます気になりますね。
自分の口臭のチェック方法を知って、口臭がある場合は予防するようにしましょう。
■口臭のチェック方法
・舌が白い
赤ちゃんや子ども、健康な人の舌はピンク色をしていますが、口臭がある人の舌は白っぽくなっています。
これは舌苔と言われる細菌の住処なので、清掃するようにしましょう
ドラッグストアなどで舌ブラシが販売されています。
・デンタルフロスが臭う
歯磨きの後に歯間を清掃するために使用するデンタルフロスが悪臭を放っていると口臭があります。
歯肉炎や歯周病などになっていたり、歯茎から出血がある場合は、細菌が炎症をおこしている可能性があります。
■簡単にできる口臭予防法
・においのする食べ物を控える
ニンニクなどのにおいは口臭や体臭の原因になります。
いつも控えるのは難しいですが、人と会う用事があるときなどは、においが強くないものを食べるようにしましょう。
・唾液の分泌を盛んにする
唾液には浄化作用がありますが、口の中が乾いてくると細菌が増え始めてしまいます。
ガムを噛んだりマッサージで唾液の分泌を促すとよいでしょう。
・マウスウォッシュやブレスケアなどを使用する
胃からの臭いにはブレスケア、口の臭いにはマウスウォッシュを使用して、一時的にでも臭いを抑えましょう。
・舌を掃除する
歯磨きの時に忘れずに舌ブラシで舌も掃除しましょう。歯ブラシで舌をこすると傷ついてしまうことがあるので、専用のものを使いましょう。
■歯医者さんで口臭予防できる?
口臭の原因が歯周病や虫歯、または親知らずであることはよくあります。
歯医者さんで適切な治療を受けるのが口臭予防の近道かもしれません。
・歯周病を治療する
歯周病は自覚症状があまりありませんが、口臭の原因になりやすい病気です。
歯周ポケットの中で細菌が繁殖して、口臭が発生したり炎症が起こったりします。
・虫歯を治療する
虫歯で穴が開いた状態の歯には食べかすがつまりやすく、その食べかすが発酵したり、細菌の住処になって口臭の原因となることがあります。
・親知らずを抜歯する
親知らずはまっすぐ生えてくることが少ない歯です。
奥にあるので歯磨きしにくいこともあり、食べかすが溜まったり、炎症がおこりやすくなり口臭の原因になりやすいです。
口臭を感じたり、親知らずが痛むなどがある場合、抜いたほうがよいか歯医者さんと相談してみましょう。
口臭は原因不明と思ってる人もいるかもしれませんが、口の中を清潔にし、食べかすを残さないようにすれば、多くの口臭は気にすることない程度かもしれません。
まずは虫歯や歯周病のチェックのためにも歯医者さんで検診してみましょう。
2017年04月27日
歯を失ったときの治療法としてインプラント治療は一般的になってきました。
ただ、インプラント治療を考えるときに、不安を感じてしまうことが多い方がいると思います。
インプラント治療で失敗しない方法や安全面で注意することなどを知ってインプラント治療をする場合の不安を少しでもなくしましょう。
■インプラントについて
インプラント治療は、虫歯や歯周病、事故やケガなどの様々な要因で歯を失ってしまった箇所に、インプラントを埋め込み人工の歯を被せる治療法です。
周りの歯を削ることなく、噛み心地などを回復させる方法として注目を浴びています。天然の歯と同じような見た目で審美性にも優れています。
■インプラント治療での失敗例
インプラントは外科手術を伴うので絶対に安全、成功する、という保証はありませんが、どのような失敗例があるのか知ると予防できる点もあります。
1.インプラントが埋め入れられない
手術中に骨が薄くてインプラントが埋め入れられないことが判明すると、手術を中止しなければいけません。
2.出血が止まらない
手術中に出血が止まらない場合は、穴をあける際に大きな血管を傷つけてしまったおそれがあります。
3.痛みやしびれがある
手術中に顎の中の神経を傷つけてしまった場合に起こります。
4.インプラントが抜ける
インプラント埋入の手術をして2ヵ月かけて骨とインプラントが結合します。
このときにうまく結合できないとインプラントが抜けてしまいます。
5.治療後にインプラントの周りが腫れる
インプラントの周りに汚れが溜まっていくと炎症が起こり、腫れて痛みがでてきてしまいます。
定期的なメンテナンスを怠った場合は、インプラントが抜けてしまうことにつながります。
■失敗しないために
1.手術前の検査が重要
CTや全身の検査をしっかりと行ったうえでの治療計画を立てることが大切です。
CTをとれば、インプラントを埋め入れる顎の状態や位置や方向などを正確に把握することができます。
2.シュミレーションソフトで確認できる
インプラントを埋め入れる前にシュミレーションソフトで治療計画を説明してくれる歯医者さんだと安心です。
シュミレーションソフトは設計図のようなものでインプラントをどのように顎を埋め入れるのか分かりやすくなります。
3.禁煙する
タバコはインプラントの成功率が下げてしまいます。
なるべくなら禁煙したほうがよいでしょう。
インプラント手術前は100%ではありませんが、治療を受ける前にできることはたくさんありますね。
失敗しないためには歯医者さんの施設選びや手術を受ける人の準備やケア方法などに気を付けてインプラント治療に臨みましょう。