2017年06月12日
赤ちゃんや乳児期の子どもが指しゃぶりをしている光景をよく見ることがあります。
指しゃぶりは子どもにありがちな癖ですが、歯並びに良くない影響があることがあります。
指しゃぶりを続けることへの影響や、いつまでにやめた方がいいか、などをご説明します。
■指しゃぶりする原因
・眠い
赤ちゃんは眠るために心を落ち着かせたくなります。
一番落ち着くのは、お母さんのおっぱいを吸っているときなので、それと同じような状況を作る、指しゃぶりを無意識のうちにしているのです。
・安心材料
知らない環境や初めての場所、不安やさみしさを感じたときに、気持ちを落ち着かせるために、指しゃぶりをします。
・癖
上にあげたように、心を落ち着かせるために乳児期にしていた指しゃぶりが、年齢が高くなってからも癖として残ってしまっていることがあります。
■指しゃぶりの影響
・歯並びが崩れる
指しゃぶりをすることで、常に前歯に強い力がかかるようになり、出っ歯や開咬(上下の歯が合わずに隙間ができている状態)になることがあります。
また、吸引することで奥歯が吸い込まれて、上あごが狭くなります。そのことで、上下の歯の中心がずれてしまうことがあります。
・口呼吸になる
口が閉じにくくなることで、常に口がポカンと開いた状態になります。
口呼吸は虫歯や歯周病になりやすかったり、細菌感染しやすくなります。
・発音がしにくくなる
開咬になると、会話しているときに舌の位置が突き出したような状態になり、聞き取りにくい発音ができてきます。
・食事中に口を閉じられない
前歯で咀嚼できず、口を開けたままで食事するので、音をたてて食事をすることになります。
■指しゃぶりをやめさせる方法
・5歳以上の子供には言葉で意識させる
・指をつかう遊びをする
・就寝時には指しゃぶりできないように手をつなぐ
・指しゃぶりをしないことを誉める
・指しゃぶりできないように手袋や指サックをはめる
■歯並びが変わった場合の対応
・永久歯前
まずは指しゃぶりをやめさせるようにしましょう。
乳歯で歯並びが乱れていても、永久歯では正常になる場合もあります。
言い聞かせていても、日中も長時間指しゃぶりしているようなら、指しゃぶりをやめさせるような薬を親指に塗ったり、歯医者さんに相談するとよいでしょう。
・乳歯と永久歯が混合している時期
指しゃぶりの影響で顎の成長がうまくいってない場合は、小児矯正をした方が今後の矯正治療が大がかりなものにならずに済む可能性があります。
治療としては床矯正や、口・舌の筋肉トレーニング、訓練をします。
・永久歯
永久歯を長期間かけて動かしていく矯正治療をします。
お母さんのお腹の中にいるころから、赤ちゃんは指しゃぶりをしていることが分かっています。
人間の吸う、という本能のためですが、大きくなってからも続けていると歯並びに影響してしまいます。
なるべく、癖にならないうちに指しゃぶりをやめるようにしたいですね。
2017年06月9日
虫歯になっても、なかなか歯医者さんに行きたくない…と、予約や通院を先伸ばしにしている人はいませんか。
虫歯を放置していると、徐々に痛みが無くなってくることがありますが、それは虫歯が深く進行した症状です。
虫歯を放置することでどのような影響があるのか見ていきましょう。
■虫歯を放置すると…
・痛みを感じる
虫歯が進行して、神経に近づくと痛さを感じたり、しみたりしてきます。
このように、少しでも痛みを感じた時に、すぐに歯医者さんで診察してもらえれば、虫歯の進行は進まなくてすみます。
・虫歯が神経に達する
細菌が神経に達すると激痛を感じます。
神経まで炎症が及んでいるので、神経を抜く治療をします。歯は神経を抜くと弱くなってしまうので、神経まで細菌がいくまえに治療を終わらせることが大切です。
・歯茎が腫れ始める
神経のつぎに細菌が進むのは根の先の歯茎です。神経の根の先に膿を溜めはじめて、痛みや腫れが出始めます。
膿を取り除くために神経を抜いて根幹治療をしたり、以前治療した根の治療をやり直したりします。
それでも、膿が取り除けない場合は、歯茎を切開して治療します。
・炎症が鼻腔を通る
細菌がさらに広がって、鼻腔にまで及びます。その影響で、副鼻腔炎や頭痛を引き起こします。
鼻の膿を取り除くために、耳鼻科などに行き抗生物質を処方してもらいます。
・顎に感染する
細菌が顎の骨に感染すると骨髄炎という病気になり、顎の骨が腐敗していきます。
発熱や嘔吐などが続き、壊死に至る病気です。
■治療を途中でやめると…
虫歯はより進行して、上記にあげたような症状に進みます。
また、型取りなどの被せ物を作製していても、虫歯がさらに進行したり状況が変わるので、被せ物が合わなくなります。
根の治療である根管治療は、より細菌に感染しやすくなってしまい、膿がたまったり、炎症が奥深くに進みやすくなってしまいます。
■虫歯菌が全身に及ぼす影響
・アレルギーの原因に
細菌が常に体の中にある状態が続くと、アレルギーの原因になり、湿疹や嚢胞という症状が現れることがあります。
・心筋梗塞、脳梗塞の原因に
細菌が血液によって運ばれ、梗塞の原因になることがあります。
免疫力の弱っている高齢者などは肺炎を引き起こすこともあります。
虫歯を放置すると歯だけではなく、体全体に影響がでることもあり、大変危険です。
歯に痛みや腫れが出たときには、虫歯は進行していることが多いので、なるべく早く歯医者さんに行くようにしましょう。
また、治療途中で歯医者さんに通院できなくなっても、同じように虫歯はさらに進行していくので、治療が終わるまで通い続けるようにしましょう。
2017年06月8日
ある日、鏡をみていると、なんだか歯が大きくなったような、歯が伸びたような気がしたことがありませんか。
それは歯が大きくなったのではなく、歯茎が下がったことが原因です。
歯茎が下がる原因と治療法を詳しくみていきましょう。
■歯茎が下がる原因
・歯周病
歯周病は歯を支えている骨が溶けていく病気で、骨が溶けるとともに歯茎が下がってきます。
自覚症状がわかりにくい病気ですが、歯を支えられなくなって揺れてくるようになると、すでに重症です。
歯茎が下がるような症状がでてきたら、歯周病かどうか歯医者さんでチェックしましょう。
・歯ぎしり
歯ぎしりは自分では意識しない間に、大きな力が歯にかかっています。
その力は歯を削るだけではなく、歯を支えている骨を揺らして溶かしていってしまい、歯茎が徐々に下がってきます。
・歯磨きで力が強すぎる
歯ブラシを適切な力で磨けている人は意外と少なく、多くの人は力を入れ過ぎている傾向です。
力を入れ過ぎたまま歯を磨くと、歯や歯茎が傷ついてしまいます。歯茎が傷つくと段々下がってきたり、痛みを感じるようになってきます。
・歯並びが悪い
歯並びが悪いと歯茎の間から飛び出たように生えてくることがあります。
外や中に押し出されてた歯はを覆っている歯茎は、年月とともに下がってきます。
・矯正治療
矯正治療で、歯の大きさや歯の並ぶ数と、顎の大きさが合わないまま治療をすすめると、歯茎に歯が並びきらずに、歯が飛び出てきます。
歯並びを治しきれずに歯列から外れてしまった歯は、歯茎に覆われずに歯茎が下がってきます。
■歯茎が下がる対処法
・歯周病の場合
歯周病で溶けてしまった歯を戻すことは難しいですが、溶けた骨を増やす為の外科的な手術をして、骨を再生させることができます。
このことからわかるように、歯周病は予防が大切な病気です。
・歯ぎしりの場合
歯や歯茎に力がかからないようにマウスピースを装着します。
・歯磨きの力が強い場合
ブラッシングの方法を意識して変えましょう。
力を抜いて軽く磨くようにし、毛先も硬めを選んでいる人は普通の硬さに変えましょう。
目安は毛先が1か月で広がってしまわないことです。広がる場合は、力を入れ過ぎています。
・歯並びが悪い/矯正治療中の歯茎の減退の場合
正しく矯正治療できるように診断してもらうことが大切です。顎の大きさと並ぶ歯の大きさなどで抜歯が必要な場合もあります。
初診相談をしている矯正歯科医もあるので、納得がいくまで相談してみるのもいいでしょう。
審美的にも不自然で、このまま歯茎が下がり続けると歯が抜けるのでは…と不安に思うこともあるかもしれません。
骨が完全に溶けているのではなければ、原因に合った対処法を続ければ、歯茎はもとに戻ることが多いので、意識して改善していきましょう。
2017年06月7日
子どもは周りを見ないで夢中になって走り回ったり、何かに強くぶつかったりすることがよくあります。
その拍子に歯が欠けることは、小さいお子さんがいる家庭なら、いつでも起こりうることですね。
虫歯ではなくて歯が欠けた場合は、適切な処置をすれば場合によって歯は元通りに治ることがあります。
今回は、歯が欠けたときにできる、最善の処置をお伝えします。
■前歯が欠けてしまった
前歯はぶつかった時などに衝撃を受けやすく、欠けてしまうことが多い箇所です。
欠けた症状によって、対処法が異なります。
・歯が欠けた
大きく欠けた場合は破片を保管して歯医者さんにもっていけば、専用の接着剤でつけることができる場合があります。
家庭にある接着剤で自分でくっつけることは、絶対にしないこと!歯の成分が変化してしまい、歯医者さんにもっていっても、接着できなくなってしまいます。
小さい欠けならば、破片などがなくても治療できるので大丈夫です。
・歯が揺れている
歯が脱臼していたり、根っこが折れていることがあります。
歯医者さんでレントゲンを撮影し、動かないように固定します。1か月弱で元にもどることが大半です。
・神経が死んでしまった
大部分が欠けてしまい神経が死んでしまったような場合は、できるだけ神経を残して土台を作り、セラミックなどで被せ物をするようにします。
・歯が抜けた
まだしっかり固定されていない乳歯や、生えたばかりの歯は衝撃に弱く、抜けてしまうことがあります。
慌てずに、
1.牛乳に浸す
2.口に含む
歯は洗わずに、上記のどちらかの方法で保管し、すぐに歯医者さんにいって固定しましょう。
もとの穴に埋め込むとそのまま歯を残すことができることが多くあります。
■奥歯が欠けてしまった
食事中や歯ぎしりしているときに歯が欠けてしまうことがあります。
・虫歯が原因で歯が欠ける
虫歯になると歯がもろくなり、穴のあいたところからどんどん広がってきます。歯医者さんに行って、治療しましょう。
・歯ぎしりが原因で歯が欠ける
欠けた部分が大きいままで歯ぎしりによる力がかかると、歯が割れて神経が死んでしまうことがあります。
欠けた部分を治療したり、被せ物をした後は、マウスピースなどで歯ぎしりによる、歯にかかる負担を軽減しましょう。
■その他
・治療中の歯が欠ける
治療中の歯は噛み合わせのバランスが崩れたり、歯の強度が弱くなっているので、歯が欠けやすくなる場合があります。
治療中の歯で食事をしないようにしましょう。
・セラミック治療した歯が欠ける
セラミックも陶器なので、欠けることがあります。
欠けが小さい場合は整える治療をし、大きく欠けてしまった時は作り直した方がよいでしょう。
歯が欠けてしまうと、保護者の方や周りの人は動揺してしまうでしょうが、慌ててしまわないように、今回の流れを覚えて、歯が元に戻るように処置しましょう。
そして、緊急で対応している歯医者さんやかかりつけの歯医者さんに、すぐに連絡しましょう。
2017年06月6日
歯を抜かなくてはならなくなった時…とてもショックですね。
抜歯する理由は、周りの歯に悪影響がある場合や、治療方法がなく歯を残せないケースなどがあります。
抜歯しなくてはいけなくなった原因や、抜歯せずにすむ方法などを詳しくみていきましょう。
■抜歯する原因
・虫歯の進行
虫歯が進行すると歯茎から上の歯が溶けてなくなり、虫歯菌は歯茎内に進行していきます。
歯茎の中に細菌が入り込むと、歯を支えている骨に感染が及ぶので、虫歯が深く進行した歯は抜歯しなければいけません。
・歯周病の進行
重度の歯周病の場合は、歯を支えている骨が溶けているので、歯が大きく動揺します。
歯周病菌は周りの骨も溶かしていくので、歯周病の進行をとめるためにも抜歯が必要になります。
・歯の根の病気
歯の神経の先に膿がたまっているときは抜歯につながることが多いです。膿の細菌が骨にひろがると、周りの骨も溶かしてしまうからです。
神経が死んでいたり、以前治療した根の施術が不完全だった場合に起こります。
・歯が根まで割れる
歯が割れてしまうと、そこから細菌が入り、痛みや腫れが起こり、骨まで炎症が進行してしまうことがあります。
・親知らず
まっすぐ生えている親知らずではなく、横向きや隣の歯を押している親知らずは痛みや腫れの原因になったり、虫歯になりやすいので、抜歯したほうが良い場合があります。
■抜歯する前に試したいこと
・虫歯が原因の場合
歯茎に埋まっている歯を矯正治療で歯茎から引きあげて、歯を温存する方法があります。
・重度の歯周病が原因の場合
歯茎の中の骨を再生する手術があります。溶けてしまった骨を再生し、歯をしっかり支えられるようにする治療法です。
・根に溜まった膿が原因の場合
マイクロスコープやCTを使った、徹底的な根幹治療を行います。歯茎を切開し、溜まった膿を取り除く方法もあります。
・割れた歯が原因の場合
歯の根の治療を重点的にし、割れた歯は専用の接着剤でくっつけます。咀嚼するときに、強い力がかからないように、被せ物をして負担を分散する治療です。
・親知らずが原因の場合
親知らずを抜歯した他の歯の代わりに使用することが可能です。
他の歯を虫歯や歯周病で抜歯しなくてはいけなくなった時に、親知らずを歯牙移植、という方法で移植し、抜歯しなくてはいけなくなった歯の代わりに使うことができます。
どの治療も保険診療では対応していない場合もあり、自費診療になることもありますが、最後の可能性として、歯を出来る限り抜きたくない方は相談してみてもいいかもしれません。
抜歯する原因は様々ですが、失ってしまった歯は一生元には戻らないので、本当に抜歯の必要があるのか、かかりつけの歯医者さんと納得いくまで相談するのがよいでしょう。
2017年06月5日
歯が黄ばんでいると気分も憂鬱になりますね。
特に歯は第一印象を決める大切なパーツで、歯の黄ばみが気になり始めると、いつの間にか歯を隠して笑うようになってしまったり…。
今回は歯の黄ばみを取り除く方法を、様々な面から見ていきたいと思います。
■黄ばんでいく原因
毎日歯磨きをしていても、歯は黄ばんでいきます。
原因は着色しやすい食べ物を食べていたり、加齢によるものだったりします。
特に色が濃い食べ物、カレーやミートソース、コーヒーや紅茶や、しょうゆなどの調味料も着色の原因になります。
また、歯磨きによって歯の表面が削れると、その溝に汚れが溜まっていき黄ばんで見える原因となります。
■歯を白くする方法【自宅編】
・ホワイトニング用の歯磨き粉に変える
様々な歯磨き粉の中で、ホワイトニング効果に特化している歯磨き粉があります。
歯を内部から白くすることはできませんが、歯の表面に付いた黄ばみを取り除くことに重点をおいた歯磨き粉です。
■歯を白くする方法【歯医者さん編】
・クリーニング
歯の本来の白さに戻すために、歯医者さんで丁寧にクリーニングしてもらう方法です。
専用の薬と機器を使用し、表面に傷をつけることなく、汚れだけを取り除けます。
仕上げに歯の再石灰化を促すようなペーストをつけるなどして、クリーニング後も汚れがつきにくくなるような効果もあります。
・ホワイトニング
歯本来の白さではなく、歯そのものをもっと白くしたい場合はホワイトニングという治療法があります。
歯を漂白するホワイトニングの方法は2つあり、全ての施術を歯医者さんで行う「オフィスホワイトニング」と、歯医者さんで処方してもらった薬剤で自宅でホワイトニングする「ホームホワイトニング」があります。
オフィスホワイトニングは、歯医者さんでホワイトニング用の薬剤を歯科衛生士に塗布してもらい、専用の光を照射します。
オフィスホワイトニングは高額ですが、短期間で白くなること、チェアに座っているだけで歯が白くなること、などがメリットであげられます。
ホームホワイトニングは歯医者さんで自分専用のトレーを作製してもらい、処方された薬剤を流しいれて、歯に装着して自分でホワイトニングする方法です。
・審美歯科治療
セラミックを使用した審美歯科治療でも、歯は美しくなります。
歯を少しだけ削り、薄いセラミックを付け爪のように貼り付けるラミネートべニアや、セラミッククラウンを被せる治療法があります。
歯本来の白さに戻すには虫歯予防も兼ねて定期的に歯医者さんに検診に行き、クリーニングしてもらうのがいいですね。
そのうえで、毎日の歯磨き粉をホワイトニングに変えるなどして、ケアしていきましょう。
2017年06月2日
何気なく使ってる歯磨き粉ですが、様々な効果があり、用途や目的別に歯磨き粉を選ぶと効果的に歯磨きすることができます。
どのように使うと、最も歯磨き粉の役割を最大限引き出せるのか、詳しく説明します。
■歯磨き粉をつけるメリット
・汚れを取り除く
歯磨き粉には汚れを落としやすくする研磨剤のような成分や、歯磨き粉を泡状にして口全体にいきわたらせる役割をもつ発泡剤が含まれています。
歯ブラシだけでも汚れは落ちますが、歯磨き粉を使用したほうがより効果的に汚れを取り除くことができます。
・虫歯や歯周病を予防する
年齢や自分の生活習慣などを考えて、予防したい症状に合わせて歯磨き粉を選ぶことができます。
毎日歯医者さんに行くことはできませんが、毎日のおうちのケアで虫歯予防や歯周病を予防できれば、それが一番効果的なのです。
・気分転換になる
歯磨き粉に配合されている香味剤はミント風味のものが多く、リフレッシュ効果が期待できます。
仕事中の気分転換や起床時の気分の活性化、など自分に合った匂いや味を探してみるのもよいですね。
また、歯磨きを嫌がる子供向けには様々なフレーバーの歯磨き粉があります。
こどもと一緒に選んだり、好きな味で歯磨きすれば、歯磨きの時間も楽しく過ごすことができます。
■効果別歯磨き粉の選び方
・虫歯予防にはフッ素配合
虫歯を重点的に予防したい方はフッ素配合のものを選びましょう。
フッ素を毎日使用することで歯に浸透させて、歯を強くしたり、虫歯菌の活性化を抑える効果があります。
歯磨き粉はたっぷりと使用し、歯全体にいきわたらせ、うがいは歯磨き粉の成分が口の中に残るくらいの回数にとどめましょう。
・薬用成分で歯茎を引き締めて歯周病予防
歯茎に炎症が起こって骨を溶かす歯周病には、歯茎に直接効果がある薬用成分配合のものを選びましょう。
歯と歯茎の間をやさしく歯磨きし、歯茎に成分が浸透しやすいジェルタイプのものを選ぶと効果的です。
・ホワイトニング効果のある歯磨き
毎日しっかり歯磨きしていても、歯の表面には徐々に汚れが溜まっていき、黄ばんでみえてきます。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉は研磨剤が多く配合されているものや、汚れを分解して表面にコーティングして汚れをつきにくくさせるものなどがあります。
汚れを落とすだけではなく、虫歯や歯周病予防につながる歯磨き粉。
目的や効果を意識せずに商品をみると膨大にあるように感じますが、種類が多くても、自分に合った歯磨き粉を選んで使うのが一番です。
2017年06月1日
歯並びをきれいにしたい、いつも食べかすが挟まって虫歯になりそう、など矯正治療を希望されるかたの理由は様々です。
矯正治療は初めて行う人がほとんどだと思うので、どのようなものなのか、痛みはあるのか、など不安もあるでしょう。
今回は矯正治療の際に感じる痛みについて、とその対処法をまとめてみました。
■痛みの原因
矯正治療は歯を動かす治療です。歯を動かすために、歯を支えている骨も動いていきます。
主にその際に痛みが生じます。
■痛みの種類
・なにもせずとも痛い
装置をつけて数時間すると歯が少しずつ動き始め、そこから痛みに変わってきます。
痛みのピークは1週間ともいわれており、診察で歯につける矯正の装置を付け替えると、また痛みがでてきます。
・噛むと痛い
食事などでものを噛むときに感じる痛みです。
・装置があたる痛さ
一般的な表側に装置をつける矯正治療ですと、常に頬に装置があたって痛みを感じるときがあります。
裏側矯正の場合は舌にあたって痛みがでます。
あたった箇所が炎症を起こして口内炎になってしまうこともあります。
・頬や舌を噛む
矯正治療で歯が動き始めると、今までの噛み合わせとは違う噛み合わせになるので、慣れるまでは頬や舌を噛んでしまうことがあります。
■痛みの対処法
・痛み止めを飲む
何もしなくても痛い場合や食事のたびに痛む場合は痛み止めを飲みましょう。
薬を飲み続けるのはおすすめしませんが、装置を交換して1週間は痛みが強くでやすい時なので、我慢できないくらいの痛みの時は飲んで、安静にしましょう。
・ワックスでカバーする
装置が頬や舌にあたって痛む場合、装置に粘土のようなワックスをつけて、あたらないようにカバーすることができます。
・食事をたべやすいものに
矯正中は痛みが出たり、装置がじゃまになったりして、食べることが億劫に感じることがあります。
なるべく強い力で噛まなくよいものを選んで、痛みが出ないようにしましょう。
やわらかい食事は、おかゆや豆腐、麺類、おやつなら、プリンやゼリーなどがオススメです。
逆に矯正すると食べられないものもあるので、矯正前に食べておくのもいいですね。
噛むの力がいる焼き肉や固いパン、スルメやおせんべいなどが、矯正すると食べにくくなる食べ物です。
ブラケットを装着して矯正している場合は装置に絡まるので、お餅やガムなども食べられなくなります。
歯を動かすと、どのような痛みが出てくるのか知っておくことで心構えもできますね。
矯正治療の痛みは個人差がありますが、もし痛みがでてきた場合は上記にあげた対処法を試してみてくださいね。
それでも痛みが治まらない場合は、担当医に早めに相談しましょう。
2017年05月31日
虫歯がある人の口内には、虫歯菌がいます。
この虫歯菌は、キスや食べ物や飲み物の共有などの唾液から感染するのでしょうか?
虫歯菌がどこからうつるのか、また、虫歯菌に感染した後の予防法などをみていきましょう。
■唾液から虫歯菌はうつる?
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌やその他の菌がいません。
その子どもたちが虫歯になるのは、唾液を介して虫歯菌がうつってくるのです。
ただ、虫歯菌がくちの中にいたからといって、すぐ虫歯になるわけではなく、食べかすや歯垢、歯石などを栄養にして、酸を出して歯を溶かして穴が開き、虫歯になるのです。
■虫歯菌ってなに?
口の中には何百という菌が存在しており、その中に虫歯の原因になる虫歯菌がいます。
虫歯を作る菌は、ミュータンス菌とラクトバチラス菌の2つの菌と言われています。
■ミュータンス菌
唾液から感染する菌で、菌がいない状態で生まれてきた子どもの主な感染経路は保護者となっています。
食事のときの食器の共有やキスなどで感染し、一度感染すると除去できずに、食べかすを栄養としながら酸を出し、歯を溶かします。
■ラクトバチラス菌
普段の食事にも含まれている菌で、炭水化物や砂糖、乳酸菌飲料にも多く含まれています。
虫歯菌ではありませんが、ミュータンス菌が溶かした歯を虫歯へと進行させる菌なのです。
■予防には丁寧な歯磨き
大人の場合、他人から虫歯菌が入ってきても、自分の口内の細菌バランスがあり、新たな細菌が入りにくかったり、再石灰化でエナメル質が硬くなっていたりするので、神経質にならなくても大丈夫でしょう。
また、虫歯菌が入ってきたとしても、毎日に歯磨きをしっかりとして、虫歯菌の温床となる食べかすや歯垢をない状態にしておけば繁殖しにくくなります。
■歯医者さんでのクリーニングも効果的
ミュータンス菌が生息しているのは、歯垢や歯石のなかです。
歯垢や歯石は普段の歯磨きでは完全に除去することができず、歯石に関しては取り除くことはできません。
数か月に一度、歯医者さんに通院してクリーニングしてもらい、口の中を清潔に保つように心掛けましょう。
■こどもは要注意
子どもの口の中には虫歯菌は存在していないことや、生えたばかりの歯はまだエナメル質が弱く溶けやすいなど複数の要因が重なって、子どもの歯は虫歯になりやすいです。
なるべく虫歯菌がいない状態をキープしたほうがよいので、口移しや食器の共有などの大人からの唾液感染源はなくしたいですね。
虫歯菌がないに越したことはありませんが、完全に取り除くことはほぼ不可能に近いです。
虫歯菌があっても、虫歯予防(プラークコントロール)に努めれば、虫歯になりにくい歯になります。
毎日の歯磨きケアや、甘い飲み物や食べ物をダラダラと取り過ぎないこと、歯医者さんでのクリーニングを習慣にしましょう。
2017年05月30日
歯並びや見た目が気になったときに、一番目立つ箇所は前歯ですね。
同時に前歯を治すと、ぐっと印象が変わってきます。
今回は前歯、とくに出っ歯を治すメリットと、どのような治療方法があるのか、みていきましょう。
■出っ歯を治すメリット
・見た目がよくなる
顔や歯などは第一印象を決める大きなパーツです。
前歯は特に目立つため、コンプレックスを感じてコミュニケーションに支障がでることもあります。
出っ歯を治して審美性を高めると、笑顔などに自信がでてきます。
・虫歯になりにくくなる
虫歯は再石灰が追い付かなかった歯に穴が開くことから始まりますが、出っ歯の場合は再石灰に必要な唾液がゆきわたらないため、乾きやすくなり虫歯になる可能性が高くなります。
・歯周病になりにくくなる
歯周病の細菌も唾液によって繁殖が抑えられています。出っ歯を治すことで要因の一つを減らすことができます。
・正しい噛み合わせになる
前歯が出ていると、前歯でものを噛むことができず、奥歯だけで咀嚼していることになります。
そのため、顎に負担がかかり顎関節症になったりします。
前歯を治すと隙間が多くあった奥歯も歯並びもよくなり、噛み合わせも正しくなります。
■出っ歯の治療法
・小児矯正
子供のうちから矯正を行うと、歯の移動だけではなく、顎の成長させることもでき、歯を抜かずに矯正することができます。
使う装置は下顎の位置を前方に成長させる装置で、歯という言うよりも床につける装置です。
食事などで取り外しができ、ブラケットなどを歯につけるよりも虫歯のリスクが減ります。
もし、お子さんの歯並びや出っ歯が気になっているご両親は、小学生から矯正治療して治すのがよいでしょう。
・大人の矯正
中学生以降は成長がとまってしまっているので、ブラケットとワイヤーで歯を動かす矯正をしていきます。
矯正期間や歯を抜くか否かは、かかりつけの矯正歯科の先生と相談しましょう。
・部分矯正
歯が動きにくくなって、歯全体の矯正が難しかったり、時間がかかるようなら、前歯の出っ歯のみを矯正する部分矯正という治療法もあります。
・セラミック治療
出っ歯を削ってセラミックを被せて出っ歯を治す方法です。
上記にあげた部分矯正と組み合わせて治療することもあります。
出っ歯は審美的な問題だけではなく、虫歯や歯周病にかかりやすくなる原因にもなります。
出っ歯で悩んでいる方がいらっしゃったら、矯正などを検討してみるのも一つの方法ですね。