赤ちゃんからのお口ケア
2018年10月24日
可愛い赤ちゃんの成長を日々感じることはとても幸せなことです。それと同時に、体の健康は勿論、お口の中についても疑問や心配事が出てくる時期でもあります。今回は赤ちゃんのお口の中のケアを中心にお話を進めていきたいと思います。
月齢に応じたお口のケアを行ってあげる
赤ちゃんのお口のケアを行ってあげることは、将来のお口の健康に大きく関わります。
と言っても、まだ歯が生え揃っていない時期はどのようなケアを行えばよいかわからないのも当然です。ではまず赤ちゃんの成長に合わせたケアについてご紹介しましょう。
・授乳が中心の頃・・・離乳食が始まるまで、赤ちゃんは母乳やミルクで影響を補給します。まだ歯が生えていない時期は、唾液がお口の中をきれいにしてくれます。
・歯が生え始めてきた頃・・・個人差がありますが、生後6か月頃から下の前歯が顔を大始めます。可愛らしい歯が生えたら、きれいなガーゼで拭ってあげる程度で十分です。
・離乳食開始・・・離乳食が始まる頃は、少しずつ歯が生え始める時期でもあります。歯磨きに興味を持たせる意味も込めて、赤ちゃんが自分で握りやすい、輪っかのような歯ブラシなどを持たせてあげるとよいでしょう。歯を磨くことはまだまだ難しいため、まずは歯ブラシというものに少しずつ慣れることを目的として考えてみましょう。歯のケアは、引き続きガーゼで拭く程度で十分です。
・離乳食終了後~・・・離乳食が終わるころから少しずつ歯ブラシというものに慣れさせてください。歯ブラシで磨くというよりは、当てるような感じで保護者の方がさっと歯ブラシで磨いてあげましょう。
赤ちゃんの歯を虫歯から守るためには
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在しません。ではなぜ小さなお子さんは虫歯になるのでしょうか。それは虫歯菌を持った大人が使ったお箸やスプーンを使って離乳食やおやつなどを与えるからです。
虫歯はミュータンス菌などの虫歯菌による感染症です。まだ無菌状態の赤ちゃんのお口の中に細菌を移してしまうことで、虫歯のリスクを抱えることになるのです。
虫歯になるのは、「虫歯菌」「砂糖」「お口の中に飲食物が含まれる時間」そして「歯質」という4つの要因が重なった時です。
4つ目の要因で挙げた「歯質」ですが、乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、酸にとても弱いため虫歯になりやすいのです。当然のことながら、赤ちゃんは自分でお口の中のケアを行うことができません。赤ちゃんや小さな子供の歯を虫歯から守るためには、保護者のケアが大変重要であり、保護者の義務でもあります。
また幼少期の頃から歯科医院で定期的にフッ素塗布を行うことで、歯質を強化して虫歯になるリスクを低くすることが可能です。
赤ちゃんのかわいらしい前歯が生えたときからお子さんの歯のケアや食生活、おやつのあげ方などについてしっかりと考えておきましょう。