健康な歯は健康な食事から!
2019年07月1日
強く丈夫な歯は、毎日の食生活と深く関係しています。昔は固く、噛み応えがあるものが食卓に並んでいました。しかし現代社会では柔らかく、しっかり噛まなくてもよいファストフードなどが簡単に手に入り、偏食の大きな原因となっていると思われます。正しい食生活は、歯の健康とどのように関わるのでしょうか。
ファストフード、甘いもの・・・偏食傾向が強い現代社会の食卓事情
正しい食生活とはいったいどういう定義なのでしょうか。正しい食生活とは、バランスの取れた食事です。しかし、毎日バランスの取れた食事を摂っている人は、案外少ないかもしれません。また、昔は固いものや噛み応えのあるもの、小魚などが食卓によく出されていましたが、最近はどうでしょうか。残念ながら、近年の食卓の事情は昔のそれとは大きく異なっており、偏食傾向にある考えられます。
これはコンビニやファストフード店などで手軽においしい食べ物を手に入れることができることに原因があるのかもしれません。全てのものがそうではありませんが、大半は揚げ物や炭水化物、そしてしっかり噛まなくても消化できるものなどがよく目にします。
このような現代の食卓事情は栄養が偏っており、健康な体作りに影響が出ると考えられ、それは歯の健康にも深く関わってくるのです。
健康な歯は、バランスの取れた食事から
健康な歯は、健康な体作りに対して大変重要な役目を担っています。そのため健康な体を作るための歯が丈夫でなければいけません。
歯が丈夫であるためには、栄養バランスが取れた食事を摂ることが第一です。どんなにフッ素塗布など歯によいとされているものを使っていても、基礎となる歯が丈夫でないと意味がありません。
歯に必要な栄養素として、まずカルシウムは欠かせません。小魚はカルシウム豊富で、丈夫な歯や骨を作り上げます。食事の副菜として毎日取り入れたい食材です。
牛乳やヨーグルト、チーズもカルシウムをたくさん含んでおり、間食にもおすすめです。
またミネラルも丈夫な歯を作るためになくてはならない栄養素です。ミネラルは海藻類に含まれています。食後のお口の中は酸性に傾いており、歯の表面のミネラル分が溶け出している状態で、この状態が続くと「脱灰」という虫歯の一歩手前に繋がってしまいます。この溶け出したミネラルを補うためにも、積極的にミネラルを含んだ海藻を摂取することが必要です。
また近年の報告では、海藻を摂取することで歯周病の進行を抑制すると言われていることから、ミネラルは歯や歯ぐきの健康に欠かせない栄養素だということがおわかりいただけるでしょう。
その他にもたんぱく質や歯ぐきの健康に重要なビタミンCなど、色々な栄養素を毎日の食事で摂取し、丈夫で健康な歯を作り出しましょう。