歯茎の色を綺麗にすることはできますか?
2019年04月22日
歯茎の着色や変色は、根本的な原因を取り除くことが不可欠です。例えば、金属製の補綴物をセラミック製に変えたり、喫煙習慣を見直したりすることで、それ以上、歯茎の色が悪化するのを防ぐことができます。ただ、もうすでに変色してしまった歯茎は、すぐに改善されることはありません。ここではそんな歯茎の色をきれいにする方法をご紹介します。
歯茎の色を綺麗にする治療法
金属やタバコによって変色を起こした歯茎は、歯ブラシなどで磨いても綺麗になることはありません。なぜなら、金属イオンが歯茎の内部にまで入り込んでしまっていたり、メラニン色素が形成されてしまっていたりするからです。これらの着色や変色を取り除くには、ガムピーリングという治療法が最適です。
ガムピーリングってなに?
ガムピーリングとは、歯科用レーザーを用いて、歯茎の黒ずみを改善する治療法です。歯茎に直接レーザーを照射するのですが、痛みを伴うことはありません。治療に用いるのは歯科用レーザーであり、安全性も保証されていますので、安心して施術を受けることができます。
どうして綺麗になるの?
歯茎に歯科用レーザーを照射することで、なぜ歯茎の黒ずみが改善されるのか、不思議に思われる方も多いかと思います。確かに、歯のホワイトニングのように、漂白剤を用いて汚れを落とすのであれば、そのメカニズムもイメージしやすいかと思いますが、歯科用レーザーとなると、あまりにも馴染みがないため、イメージもしにくいものですよね。
ガムピーリングでは、着色や変色が起こっている歯茎に対して歯科用レーザーを照射し、組織の一部へダメージを与えます。そうすると、黒ずんだ歯茎の部分が剥がれ落ち、ピンク色の新しい歯茎が表れてくるのです。歯茎が再生されるまでには3日程度かかるため、施術をしたその日に歯茎の色が綺麗になるわけではありませんので注意が必要です。また、レーザーを照射した歯茎は、白く変色するため、一時的に口元の審美性が低下します。この症状は新しい歯茎に生まれ変わる過程で改善されますので、それほど心配する必要はありません。
まとめ
このように、歯科用金属や喫煙の影響で黒ずんでしまった歯茎は、ガムピーリングという方法で綺麗にすることが可能です。ガムピーリングを行えるかどうかは、歯科医院で診察を受けてみなければわからないので、興味のある方はまず歯科を受診しましょう。歯茎の変色が何に由来しているのか、最適な改善方法は何なのかを正確に診断してもらうことが大切です。