歯茎を切る手術ってどんな手術?
2019年04月17日
ガミースマイルの治療には、歯茎を切る手術があります。専門的には「歯肉切除(しにくせつじょ)」と呼ばれる治療法で、メスや医療用レーザーを用いて歯茎を切除します。今回はそんな歯肉切除について詳しく解説します。
歯肉切除とは?
歯肉切除とは、発育し過ぎた歯茎をメスやレーザーで取り除く手術です。歯茎が歯の一部にまで覆い被さっていて、審美性を害している場合に適用されます。つまり、過剰に発育した歯茎が原因のガミースマイルで行われる治療法といえます。もちろん、歯肉増殖症など、病的な歯肉の増生にも適用されることがあり、歯科では幅広く行われている処置です。
痛みはないの?
歯肉切除を行う際には、局所麻酔などを作用させ、痛みを感じない状態で施術するため、術中に痛みを感じることはほとんどありません。また、歯肉切除にはレーザーや電気メスなどを使用することが多く、術後も痛みを感じないことの方が多いです。治療後には、鎮痛剤などが処方されますので、痛みを感じたとしても薬によって抑えることができます。
傷跡は残らない?
歯茎は、再生能力や自然治癒力が高い組織ですので、術後に大きな傷跡が残るようなことはまずありません。歯茎を切除するのもレーザーや電気メスであるため、そもそも傷跡が残りにくく、治癒も促進される傾向にあります。
出血はする?
歯茎を切除する際、通常の医療用メスを使うと歯茎からの出血を伴いますが、電気メスなどを使用することで、ほとんど出血せずに治療を終えることが可能です。
歯肉切除でガミースマイルは完治する?
歯茎の過剰な増生が原因で、ガミースマイルの症状を呈している場合は、歯肉切除を行って余分な歯茎を除去することでガミースマイルの症状が改善されます。ただし、歯茎は再生する能力が高いため、術後に再び増生されることもありますので、後戻りがないわけではありません。どのくらい後戻りするかは、患者さんそれぞれで異なりますので一概にはいえません。ほとんど後戻りせず、完治に近い状態になる人もいれば、元の状態まで戻る人もいます。
まとめ
このように、歯茎を切る手術である歯肉切除術は、ガミースマイルの症状を根本的に治せるケースもあります。一方、切除した歯茎が再生したり、その他にもガミースマイルの原因があったりする場合は、完治させるのが困難といえます。ですので、まずは歯科医に診察してもらうことが大切です。精密な検査を行い、最適な治療法を選択しましょう。