口周りの筋肉を鍛えたらガミースマイルは改善する?
2019年04月16日
ガミースマイルの原因といえば、骨格的な異常が考えられますが、口周りの筋肉も関連することがあります。そこで気になるのが口腔周囲の筋肉を鍛えることで、ガミースマイルが改善するかどうかですよね。
口周りの筋肉とガミースマイルとの関係
私たちがお口を開いたり閉じたり、あるいは表情を作ったりする際には、口周りの筋肉が活動しています。具体的には、口輪筋や咀嚼筋、表情筋などの筋肉群ですね。これらの筋肉が正常に働くことによって、お口の開閉や食物の咀嚼などを行っているのです。そして、口周りの筋肉に異常が生じると、ガミースマイルの症状を呈することがあります。実際、口周りの筋肉が過剰に働くと、上唇が上へと引き上げられ過ぎて、ガミースマイルとなることもあります。
口周りの筋肉を鍛えるのは逆効果?
さて、ガミースマイルに限らず、体に生じる異常というのは、それに関連した筋肉なりを鍛えることで症状を改善できることが多いですが、ガミースマイルの場合は少し事情が異なります。なぜなら上述した通り、口周りの筋肉が過剰に働くことでガミースマイルとなることがあるのですから、それらの筋肉を鍛えてしまうと、上唇がさらに上がることとなり、歯茎が目立ちやすくなるからです。つまり、口周りの筋肉を鍛えることは、ガミースマイルの症状を悪化させることにつながるため、多くの場合で逆効果となります。ですので、ガミースマイルというのは、自己流で治そうとすると、かえって症状が悪くなることもありますので、専門家の力を借りた方が賢明といえます。
ボトックス注射の目的について
ガミースマイルの治療では、ボトックス注射というものがあります。ボツリヌス菌から抽出した成分を調整し、薬剤としたものを注射する治療法で、ガミースマイルの治療としても有名です。このボトックス注射というのは、口周りの筋肉に作用させ、その活動を抑えることを目的としています。ですから、口周りの筋肉が原因となっているガミースマイルでは、それらの筋肉の活動を抑制する方向で治療を進めるのが適切といえるのです。
まとめ
このように、ガミースマイルでは、口周りの筋肉を鍛えることで症状が悪化する場合がありますのでご注意ください。むしろ、口周りの筋肉の活動を弱めることが症状改善につながるといえます。いずれにせよ、ガミースマイルの治療は、歯医者による診断が不可欠ともいえますので、ガミースマイルでお悩みの方はまず歯科を受診しましょう。