ガミースマイルを悪化させる生活習慣はあるの?
2019年03月28日
ガミースマイルは、骨格的な問題や歯茎の発育以上など、いろいろな原因によって発症するものです。人によっては、生活習慣によって症状が悪化する場合もあります。今回はそんな生活習慣が原因となって、ガミースマイルの症状が悪化するケースを詳しく解説します。
口腔周囲筋の過剰な発達
おそらく多くの人は、ガミースマイルが遺伝などによって決められている異常だとお考えかと思います。確かに、上の顎の長さや歯の発育度合いなどは、遺伝によってある程度決められていますし、家族内でも共通性が見られるポイントといえます。ただ、遺伝によって決められている要素というのは、あくまで一部であり、その他にもいろいろな点が関連してガミースマイルの症状を呈するようになるのです。その代表が口腔周囲筋の過剰な発達です。とくに口を大きく開く際に働く筋肉が過剰に発達すると、ガミースマイルの症状を呈することがあります。また、口腔周囲筋の発達を促すような生活習慣には、注意しなければならないといえます。具体的には、上の前歯や歯茎が目立つほど、大きく口を開ける癖は、ガミースマイルを悪化させることがあります。
舌を前に付き出す癖
小さなお子さんによく見られる習慣として、「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」というものがあります。これは舌を前方に突き出す癖で、これが長い間、習慣化すると、上の前歯が前方に傾いて出っ歯となることがあります。その結果、上唇が上方へと上がり、ガミースマイルの症状も悪化することがあるのです。舌突出癖という習慣は、ガミースマイル以外にもいろいろな異常を口腔内に引き起こすことがあるため、いつまでも残存している場合は改善した方が良いといえます。
頰杖をつく癖
頰杖をつく癖は、何気ない生活習慣ではありますが、場合によってはお口の中にいろいろな異常をもたらすことがあります。私たちの頭というのは、成人で5キロ前後もありますので、それを頬杖によって支えるとなると、顎や顎の関節に大きな負担がかかることとなります。その結果、生じるのが歯並びの異常や噛み合わせの異常なのですが、さらにそこから、ガミースマイルの症状悪化につながることもあり得ますので注意しましょう。
まとめ
このように、ガミースマイルは遺伝や骨格的な問題だけでなく、生活習慣によっても症状が悪化するケースもありますので注意してください。とくに今現在、ガミースマイルの症状に悩まされている方は、それ以上悪化させないことが重要ですので、まずは生活習慣を見直してみましょう。ガミースマイルと生活習慣の関係についてさらに詳しく知りたい方は、歯科を受診することをおすすめします。歯医者はガミースマイルがどうして生じるのかを熟知していますので、気軽に相談してみてください。