一生自分の歯で食事を行う幸せ
2019年03月22日
皆さんは、歯や歯ぐきに痛みがないと歯科医院へ行きませんか?確かに歯が痛くないのに歯科医院へ行く必要はないのでは、と思っても不思議ではありません。しかし、歯が痛くなる前にきちんと「予防」をすることが、歯を長持ちさせる最大のポイントなのです。今回は、定期健診の重要性についてお話をすすめていきます。
痛みがないのになぜ歯医者を受診すべきなの?
皆さんは、どんなときに歯医者へ行こうと思いますか?ほとんどの人が「歯が痛くなったとき」「歯ぐきから出血したとき」など、何かしら口腔内に異常と思われる症状が現れたときに歯科医院を受診しようと思うでしょう。
痛くなった歯や、腫れた歯ぐきを治療することで調子が良くなり、また普段どおりの食生活を送れるようになったら、次に歯医者を受診するのはいつですか?
それはほぼ間違いなく、歯や歯ぐきの調子が悪くなったときでしょう。
このように、歯ぐきの調子が悪くなったときだけ受診すると、確実に歯の寿命は短くなってしまいます。というのも、再治療を繰り返すたびに歯はどんどん削られます。
また歯ぐきの腫れは歯肉炎や歯周炎が原因のため、そのままにしておくと歯周病菌が顎の骨を吸収し始め、歯が次第にグラグラして最終的には抜け落ちてしまいます。
歯を失ったら入れ歯を作ればいいじゃないか、と思うかもしれませんが、実際入れ歯をお使いの方は「自分の歯に勝るものはない」と痛感する方がほとんどです。インプラントも入れ歯以上に優れた機能を持ちますが、やはり自分の歯には劣るのです。
自分の歯で一生食事ができることこそ、最も幸せなことなのです。
生涯自分の歯で食事をするためには、定期検診が最も大切
『一生自分の歯で食事を行う幸せ』。若い人にとってはピンと来ないかもしれません。中年層の人も、入れ歯なんてまだまだ先のこと、自分には関係ないと感じる人も多いでしょう。
しかし、義歯で噛むことは、天然歯とは比べ物にならないくらい違和感があります。
また調子が悪いときだけ歯医者へ通うことは、自分の歯を失うリスクが非常に高く、義歯になってしまう日がそう遠くありません。治療を終えた歯は、遠からず必ず再治療が必要になります。
健康な歯のコンディションを保つこと、また治療済みの歯の再発をできるだけ抑えるためには、定期検診が欠かせません。つまりどんな優れた治療法でも技術でも、予防治療には適わないのです。定期検診では、歯の状態が悪くなくても定期的に歯科医院を受診して、お口の中のコンディションが良好かどうかをチェックし、異常の有無を確認します。定期検診は、歯の健康を保つために必ず受けなければいけません。
是非定期検診を受けて、歯の健康を維持し、生涯自分の歯で食事を楽しんで健康な毎日を過ごして下さい。