食べる順番も意識して
2019年03月19日
歯の健康は、食事内容に大きく関わります。よく噛んで食べることは虫歯や歯周病予防になりますが、もうひとつ気をつけていただきたいのは、「食べる順番」です。食事する際の食べる順番が、丈夫な歯を作り出すポイントなのです。
丈夫な歯とは?
お口の中のトラブルで最も多いのが、虫歯です。虫歯になる要因は様々ですが、歯が丈夫でなければ虫歯リスクは高まってしまいます。歯が弱ければ、虫歯の進行も早くなってしまいます。
虫歯にならないためには、砂糖の摂り過ぎを控えるだけでなく、虫歯に強い丈夫な歯を作ることが大切です。そのためには食生活が非常に重要なのです。
まず歯や骨の元となるカルシウムをたっぷりと摂りましょう。牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚はカルシウムが多く含まれています。積極的に摂るようにしましょう。
またミネラルはカルシウムの吸収を助ける働きがあり、歯に欠かせない栄養素です。海藻類、魚介類、納豆などに多く含まれています。食事によって溶け出した歯の表面の再石灰化を促すためには、ミネラルが必要です。
歯の土台を作る良質なたんぱく質や食物繊維も、健康な歯を作り出す大切な栄養素です。ビタミンAはエナメル質を、ビタミンCは象牙質および健康な歯ぐきを形成します。
色々な食材を取り入れて、まんべんなく摂取することが、丈夫で健康な歯を作り出すのです。
食べる順番は?
では丈夫な歯を作り出すために、食べる順番はどのようにすればよいのでしょうか。
ポイントは、固いものや噛み応えのあるものを先に食べることです。
例えば食物繊維の多い野菜や、ミネラル豊富な海藻類は噛み応えのある食材です。よく噛むことで食材と歯が擦れあって、歯がキレイになります。よく噛むことで唾液がたくさん分泌され、口内の雑菌が洗い流されます。また噛み応えのあるものを先に食べることで歯が丈夫になるだけでなく、顎の骨の訓練になり、歯並びが改善される場合があります。しっかり噛まなければ飲み込みにくいこれらを先に食べるようにして下さい。
体のエネルギー源となる炭水化物は柔らかく噛み応えはあまりありません。ごはんやパン、、うどんなどは、野菜などと比べるとあまり噛まずに飲み込むことができます。これらを先に食べてしまうと、あまり噛まずに食べ、野菜などを食べる前にお腹が膨れてしまいます。
また菓子パンは美味しいですが、栄養素が少ないうえ、砂糖が多く含まれています。砂糖は虫歯菌が最も好む栄養素で、たくさん摂り過ぎると虫歯の原因となる酸が作られやすくなります。菓子パンは朝食や間食で食べることが多いと思いますが、温野菜を一緒に摂るなど工夫して食べるといいかもしれません。
健康な歯と歯ぐきを作り出すためにも、食べる順番を意識してみましょう。