舌癖は治すことができますか?
2019年02月25日
舌癖は、歯列の乱れや口腔乾燥など、口腔周囲にさまざまな悪影響を及ぼすことがあるため、早期に治療することが重要です。けれども、どのようにしたら舌癖が治るのか、すんなり答えられる人も少ないかと思います。ここではそんな舌癖の治し方について詳しく解説します。
舌癖の種類を検査する
舌癖を治す上でまず重要なのは、舌癖の種類を把握することです。一言で舌癖といっても、患者さん一人一人で異なりますし、多くの場合、小さなお子さんが治療対象となるため、自らの症状を正確に自覚することも簡単ではありません。ですから、お子さんの舌癖を治すためには、最初に歯科を受診することが大切です。歯医者さんは舌癖に関しても詳しいので、適切な検査を実施してくれます。同時に、適切な対処法も提案してくれることかと思います。
口腔筋機能療法で舌癖を治す
舌癖の種類によっては、口腔筋機能療法で治療することが可能です。治療といっても、トレーニングのようなものなので、歯科医院ですべての処置が完結するのではなく、親御さんがお子さんと一緒になって、ご自宅で行う訓練がメインとなります。口腔周囲の筋肉が正常に機能するようにトレーニングし、舌癖を解消していきます。
器具を用いた舌癖の治療
舌癖というのは、文字通り「癖(くせ)」なので、可能であれば親御さんからお子さんへとやめるよう促しましょう。それが最も自然であり、お子さんにとっても良い方法だといえます。とはいえ、舌癖を始めとした口腔習癖というのは、親から注意されてもそう簡単に治るものではなく、歯科医院での治療が不可欠なケースも多々あります。とくに、そのまま放置すると、明らかに大きな悪影響が予想される場合は、矯正器具などを用いて治療を行うこともあります。
例えば「タングクリブ」を用いた矯正治療は、臨床でもよく行われている矯正法です。タングクリブとは、歯列に装着するマウスピースのような装置です。舌を前に突き出そうとすると、金属のワイヤーが邪魔になるため、物理的に舌突出癖を防止することが可能となります。少々荒っぽい治療法に思えますが、歯列への悪影響を考えると、メリットの方が大きい治療法といえます。
まとめ
このように、舌癖は口腔筋機能療法や矯正器具を活用することで治すことができます。どの治療法を適応するかは症例にもよりますので、まずはお気軽に歯科を受診されてください。