MFTとはなんですか?

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MFTとはなんですか?

2019年02月20日

MFTとは、「Oral Myofunctional Therapy」の略称で、日本語では「口腔筋機能療法」と呼びます。口腔習癖や咀嚼、嚥下の異常、舌や口唇の位置異常などを機能訓練によって改善する治療法です。指しゃぶりがやめられないお子さんや口腔周囲の筋肉が衰えてきた高齢の方に適応されるもので、ケースに応じてさまざまな治療法が行われます。ここではそんなMFTについて詳しく解説します。

 

指しゃぶりや舌癖の改善

 

指しゃぶりや舌を前方に突き出す「舌突出癖」などは、歯列の乱れの原因となります。まだ歯が生えそろっていないような小さなお子さんであればそれほど気にする必要はないのですが、歯列が整い、指しゃぶりなどを卒業しなければならない年齢に達しても、そういった口腔習癖が残存していると、出っ歯の原因になることも珍しくありません。そこで有用なのが口腔筋機能療法です。さまざまな訓練を通して、指しゃぶりや舌突出癖などの解消し、舌やお口の周囲の筋肉が正常に働くように改善します。

 

 

口呼吸の改善

 

お子さんの中には、日常的にお口がポカンと開いていることがあります。それがもし、骨格的な原因ではなく、筋肉の弛緩や習癖によって開いているのであれば、口腔筋機能療法が有効となります。口腔周囲筋が正常に働くように訓練することで、口唇がきちんと閉鎖するようになり、自ずと口呼吸も改善されるのです。これはMFTが適応される主な症例のひとつといえます。

 

 

矯正治療後の後戻りを防止

 

歯列矯正を行うことで、乱れた歯並びを改善することができます。出っ歯や乱ぐい歯、受け口などを改善することで、口元のコンプレックスを解消することにもつながります。けれども、歯並びの乱れというのは、そもそも骨格的な問題があったり、口腔習癖に起因していたりするなど、必ず根本的な原因がその背景にあります。ですから、ワイヤー矯正などに代表される歯列矯正を実施しても、少なからず「後戻り」という現象は生じてしまうものなのです。もちろん、顔の骨の発育をコントロールしたり、骨格そのものを外科的な処置で整形したりするのであれば後戻りも起こりにくいですが、口腔習慣に起因している場合は、話は別です。そこで力を発揮するのが口腔筋機能療法です。適切な方法で口腔筋機能療法を実施することで、矯正治療後の後戻りを防止することにも役立ちます。

 

 

まとめ

 

このように、口腔筋機能療法はいろいろな症例に適応することのできる治療法です。逆にいうと、口腔周囲筋は歯並びや顎骨の発育などいろいろな面に影響を及ぼす重要なものといえますので、気になる点がある方はまず歯科を受診してみてください。

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