ボツリヌス菌を打ったら副作用はありますか?
2019年02月19日
歯ぎしりや食いしばりなどを治す方法として、マウスピースを用いた治療法がありますよね。マウスピースを装着するだけで歯ぎしりが改善するため、多くの患者さんが治療を受けています。また、その治療内容から、副作用を不安に感じる人は少ないものです。一方、ボツリヌス菌を使った治療となると、話は変わります。顔にボツリヌス菌の毒素を注射すると聞くと、不安に感じる人の方が多いといえます。ここではそんなボツリヌス菌注射よる副作用について詳しく解説します。
針の跡が残ることがある
ボツリヌス菌注射の副作用としてまず挙げられるのが注射針の跡です。歯ぎしりの改善に使用するボツリヌス菌注射の針は、とても細く、痛みも少ないものとなっていますが、やはり副作用として針の跡が残ることがあるのです。顔の皮膚に針を刺すのですから、それは仕方のないことといえます。ただ、ボツリヌス菌注射による針の跡というのは、とても小さなものであり、なおかつ一時的な症状でしかありませんので、後遺症のような形でいつまでも残存するということはまずありません。
皮下出血が起こることがある
患者さんの皮膚の性質や状態などによっては、ボツリヌス菌注射で皮下出血が起こることがあります。皮下出血とはいわゆる内出血と呼ばれるもので、皮膚の外に血液が出てくることはありません。また、針の細さに比例して、内出血の範囲も非常に狭くなっており「点状出血」と表現することもできます。こちらの症状もまた、施術後に現れる一時的なものとなっていますので、後遺症のような形でいつまでも残ることはありません。内出血は点状なので、お化粧で隠すことも可能です。
筋肉の過剰な脱力
ボツリヌス菌注射は、咬筋などが過剰に働くことを抑える目的で行う治療法です。そのため、基本的には咬筋などの筋肉が脱力するものとお考えください。その作用が過剰となると、過度な筋肉の脱力を生じさせることもあります。これもまたボツリヌス菌注射による副作用の一種といえます。ただ、ボツリヌス菌注射による過度な筋肉の脱力というのは、あくまでひとつのリスクですので、必ず起こるというものではありません。
まとめ
このように、ボツリヌス菌注射では、施術後にいくつかの副作用が現れる可能性があります。いずれも深刻なものではありませんが、患者さんによっては避けたいリスクである場合も考えられますので、事前に把握しておくことをおすすめします。