ボツリヌス菌を注射したら、効果はどれくらい持ちますか?
2019年02月14日
歯ぎしりや食いしばり、噛みしめなどに伴う口腔周囲の異常は、ボツリヌス菌注射によって改善することがあります。患部にボツリヌス菌を注射し、筋肉の異常な活動を抑制するなどして痛みなどを緩和できるからです。そんなボツリヌス菌は、一度注射するとどのくらい効果が持続するのか気になりますよね。
注射の効果には個人差がある
まず、ボツリヌス菌による注射の効果については、個人差があることを知っておいてください。歯ぎしりや食いしばりといった悪習癖は、その頻度などが人によって大きく異なるため、ボツリヌス菌による効果も人それぞれで異なってくるからです。また、薬剤に対する感受性も人によって大きく異なるため、ボツリヌス菌による注射の効果も一概に言及することは難しいといえます。
一般的には半年以上
歯ぎしりや食いしばりの治療でボツリヌス菌注射を使用した場合、一般的には半年以上、その効果が持続するといえます。効果が長持ちするケースでは、1年間、歯ぎしりや食いしばりなどの習癖が緩和され、顎や顎関節の痛みなども改善することがあります。また、ボツリヌス菌による注射を繰り返していくことによって、歯ぎしりや食いしばりなどの症状が発生しにくくなることも珍しくありません。つまり、ボツリヌス菌注射の効果が長くなっていくということですね。そして最終的には、ボツリヌス菌注射が不要となることもあります。
効果が現れるまでにかかる時間は?
ボツリヌス菌注射の効果がどのくらい持続するかは、大まかに理解していただけたかと思いますが、さらに気になる点というと、効果が現れるまでにかかる時間ですよね。ボツリヌス菌注射を施術後すぐに効果が現れるのか、あるいはしばらく経ってから歯ぎしりなどの症状が改善されるのか、気になる点かと思います。
この点に関しても、個人差が見られるため一概に言及することは難しいです。施術後すぐに効果が現れる人もいれば、数週間経ってようやく効果が現れる人もいるからです。ですから、ボツリヌス菌注射による効果が現れるのは、施術後、数日から数週間経ってからということができます。注射をしてすぐに効果が現れるのは珍しいケースとお考えください。
まとめ
このように、ボツリヌス菌注射による効果は、半年以上持つのが一般的です。つまり、年に1~2回施術するだけで、歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖を抑制することができるため、患者さんの負担も比較的少ないといえます。