虫歯の最大要因はずばり「砂糖」です
2019年01月15日
虫歯は、ただ単に歯磨きだけが原因とは限りません。虫歯になってしまうのは4つの要因が重なることが原因言われており、その中でも特に「砂糖」の過剰摂取は虫歯になる大きな要因です。そして砂糖の過剰摂取は糖尿病にも繋がってしまいます。今回は、虫歯と糖尿病との意外な関係性、そして予防について考えてみたいと思います。
虫歯の最大の要因は「砂糖」
虫歯は、お口の中に虫歯菌が存在することで老若男女問わず、誰でも発症リスクを持ち合わせています。一般的なイメージとして「歯磨きがきちんとできていないから虫歯になってしまう」と思うかもしれませんが、虫歯は歯磨き不足だけで起きるわけではありません。
またよく「甘いものばかり食べていると虫歯になる」と言われます。しかし一概に甘いものが全て虫歯になるわけではありません。
虫歯は「虫歯菌」「砂糖」「時間」「歯質」という4つの要因が重なることで起こると考えられています。
その中でも虫歯に直結する最大の原因は「砂糖」です。お口の中の細菌は、食べかすの中にある糖分をエサにしてプラークを作り出します。そこへ虫歯菌が棲みついて酸を出し、歯を溶かして虫歯を作り出します。
しかし虫歯菌がお口の中に存在していても、エサとなる糖分つまり砂糖がなければ酸を作り出せません。また同じ甘いものでも、キシリトールなどのショ糖は酸を作り出せないため、虫歯にはなりません。つまり虫歯を作り出すのは「砂糖」であり、「砂糖の摂り過ぎが虫歯を作り出す」と言うのが最も適した言い方になります。
虫歯予防は糖尿病予防にも繋がる
砂糖の過剰摂取による影響は、歯だけにとどまりません。砂糖の摂り過ぎは食生活の乱れにもなり、生活習慣病という全身の健康に大きく関わります。特に糖尿病は生活習慣病の代表ともいえる疾患であり、合併症が心配される怖い病気です。
糖尿病の要因は遺伝の他に、食生活や運動不足、そして肥満などが関わります。特に食生活が乱れると肥満に繋がり、糖尿病を引き起こすリスクが高まってしまうでしょう。これは虫歯にも同様のことが言えます。
虫歯を予防するためには歯磨きはもちろんですが、毎日の食生活において砂糖を摂り過ぎないということを意識してください。砂糖の摂取を抑えることで虫歯菌の働きが抑制され、虫歯をつくりにくい状態にします。
そして砂糖を控えた食事を摂ることは、糖尿病の予防にも繋がります。バランスの取れた食事をすること、またよく噛むことで唾液が分泌されると同時に満腹感を得ることができることは、虫歯予防はもちろん、食べすぎを防ぐことで肥満になりにいくい体を作り出します。
砂糖を控えたバランスのよい食生活で、歯と体の健康を守ることを心がけてみましょう。