マッサージを行ってドライマウスを自分で改善してみよう
2018年12月20日
「ドライマウス」という言葉を聞いたことはありませんか。ドライマウスとは、唾液の分泌量が減って口の中が乾燥する症状です。唾液が少なくなると様々な問題が生じますが、ドライマウスを改善し、唾液の分泌量を増やすためには唾液腺マッサージが効果的です。
ドライマウスの原因について
口の中が乾燥するドライマウスは唾液の分泌量の低下により起こる症状です。ドライマウスは病気ではありませんが、口の中が乾燥すると口腔内のトラブルを引き起こしてしまいます。ではドライマウスの原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか。
・糖尿病や腎臓病などの全身疾患
・ストレスや筋力の低下
・薬の副作用
・加齢
糖尿病などの全身疾患によりドライマウスになることもありますが、加齢がひとつの大きな要因で、加齢とともに唾液の量が減る傾向にあります。
また近年はストレス社会と言われており、若い人でもドライマウスになる人が増えています。常にストレスと背中合わせの状態に置かれている人も多いことでしょう。緊張すると口の中がカラカラになって喉の渇きを感じやすくなります。
それに加え、ファストフードに代表されるように、最近では柔らかいものしか噛まなくなるような食事内容が増えたことも、唾液分泌量の低下に繋がっています。しっかり噛むことで唾液はたっぷり分泌されるのですが、柔らかいものの場合、あまり噛むことなく飲み込んでしまいます。そのため噛む筋力が落ちて唾液分泌量が低下してドライマウスに繋がってしまうのです。
ドライマウスによって引き起こされる問題点
ではドライマウスになるとどのような症状が起きやすくなるのでしょうか。
・虫歯や歯周病
・口臭
・舌の痛み
・誤嚥性肺炎
唾液分泌量が減ってしまうと、口腔内の細菌が増えてしまいます。そのため虫歯や歯周病になりやすいということがまず考えられます。
ドライマウスは口臭の原因にもなってしまいます。口の中が乾くと細菌が爆発的に増殖し、強い口臭を引き起こしてしまいます。その他粘膜が乾いて舌に痛みを感じたり、高齢者などは誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。
唾液をたっぷりと出すための唾液腺マッサージ
ドライマウス自体は病気ではありません。しかし唾液が少なくなることでお口の中の問題点を引き起こすきっかけとなってしまうため、唾液をたっぷりと出すことが改善点および予防と考えられます。
そこでご紹介するのが、唾液の分泌を促す「唾液腺マッサージ」です。「耳下腺」「舌下腺」「顎下線」を刺激して唾液を分泌させることで唾液分泌を促進し、ドライマウスを改善する効果が期待できます。
・耳下腺のマッサージ・・・人差し指から小指までの4本の指を頬に当てて、上の奥歯あたりを後ろから前へ向かって10回まわす
・舌下腺のマッサージ・・・顎の真下にある舌下腺に、両手の親指をそろえて下からゆっくり押し上げる
・顎下線のマッサージ・・・親指を顎の骨の内側の柔らかい部分に当てて、耳の下から顎の下まで5箇所くらいを順に押す
唾液マッサージでたっぷりの唾液を分泌させましょう
唾液が少なくなると虫歯や歯周病など、様々な口腔トラブルを引き起こしてしまいます。ドライマウスは症状に応じた対処が必要ですが、自分で口腔ケアを行うことも大切です。
毎日唾液腺マッサージを行って、唾液をたくさん出すようにしてみて下さい。