歯並びが悪くなる不正咬合の種類と原因
2018年10月5日
歯列が整った美しい歯並びは、笑顔を引き立てるための重要なパーツです。しかし歯列が乱れていると、笑顔に自信を持てないばかりか、歯やお口の中のトラブルの原因になってしまうことがあります。では歯並びが悪くなる原因はいったい何でしょうか。
歯並びの乱れや不正咬合の種類と原因
ひと言で歯並びが悪いと言っても、色々なケースがあり、治療法も異なります。また歯並びはそれほど悪くないのに、噛み合わせに異常がある場合、見た目だけでなく噛む機能や全身の健康にも悪い影響を与えてしまいます。
・叢生(そうせい)・・・いわゆる乱食い歯と呼ばれる、デコボコした歯並びです。顎が小さく永久歯がきちんと並ばず、歯列が乱れてしまいます。歯磨きが行いにくく、プラークが作られやすいため虫歯や歯肉炎、歯周炎を引き起こしやすくなります。
・上顎前突・・・出っ歯という呼び方のほうが耳慣れている上顎前突は、前歯が前方へ飛び出した生え方をしている歯並びです。遺伝的要素、下顎の成長不足が主な原因の他に、幼少期の長期にわたる指しゃぶりは出っ歯の大きな要因と言われています。また口がポカンと開いて口で呼吸を行う「口呼吸」も、上顎の成長を妨げる悪癖となり、出っ歯の原因になってしまいます。
・下顎前突・・・いわゆる「受け口」「しゃくれ」と言われている不正咬合で、下顎が出ていることが特徴。遺伝的要素が大きく、早期の治療開始が望ましいでしょう。
・開咬(オープンバイト)・・・奥歯で噛んだときに、前歯に隙間が出る不正咬合。歯並びそのものは悪くないが、オープンバイトは前歯で食べ物を噛み切ることができず、奥歯でばかり噛むことになります。そのままにしておくと顎に負担がかかり、顎が痛くなったり、顎関節症を引き起こす恐れがあります。原因としては、遺伝による骨格の異常、指しゃぶりや下唇を噛むなど幼少期の癖、口で呼吸をする口呼吸などが挙げられます。
歯並びの悪さや不正咬合はそのままにしておかないで
歯並びが悪くなる症例と原因についてお話しました。歯並びが悪くなる原因は、骨格などの遺伝要素、幼少期の悪癖、生活習慣などいくつか挙げられます。歯並びの悪さや不正咬合は、そのままにしておいても良くなりません。見た目や機能だけでなく、虫歯や歯周病の原因となってしまいます。またオープンバイトは顎関節症のリスクが高まるため、できるだけ早めに歯科医院または矯正歯科を受診し、相談することをお勧めします。
なお骨格が原因の場合、歯列矯正では改善できないケースもあり、外科処置が必要になることも考えられます。歯並びや不正咬合が気になる方は、早めに歯科医院で相談することが望ましいでしょう。