あなたが選ぶ歯磨き剤はどのタイプでしょうか?
2018年10月2日
お口の中の清潔と歯の健康を守るのは、毎日の歯磨きです。ほとんどの方が歯磨きをする際に歯磨き剤を使って歯磨きを行いますが、ひとことで歯磨き剤と言っても様々な種類があります。今回は、歯磨き剤の種類やそれに伴う効果についてお話をいたします。
歯磨き剤を使う目的と種類について
毎日何気なく行っている歯磨きの目的について考えたことはあるでしょうか。歯磨きは、歯に付着した食べかすや汚れをきれいに落とし、虫歯や歯周病の原因となるプラークを作らず、お口の中の清潔を保つことを目的としています。
歯磨きは、きちんと磨けていると歯磨き剤を使わなくても、水と歯ブラシだけで汚れを落とすことは可能です。
しかし水だけでは歯質を強化したり、お口の中に存在する細菌を少なくするための殺菌効果が不足しやすいことなどが原因で、プラークが形成しやすくなってしまいます。
歯磨き剤を使って歯を磨くことは、歯磨き剤に含まれる成分により歯質の強化や着色を落としやすくする効果、そして爽快感などを得ることが可能となり、歯磨き剤を使って歯を磨くことでお口の中の環境をより清潔に整える効果を得ることができるのです。
次に歯磨き剤の種類ですが、歯磨き剤には大きく分けて二つの種類があり、基本成分のみで作られている「化粧品」と、基本成分の他に歯や歯ぐきに対しての効能を目的とした「医薬部外品」に分類されています。虫歯を予防し、歯質を強くするフッ素配合のものや、歯肉の炎症を抑え、歯肉炎や歯周炎を予防とする殺菌効果を配合したもの、知覚過敏に対して効果を発揮するもの等が医薬部外品の歯磨き剤として挙げられます。
歯磨き剤が持つ効果
では歯磨き剤に含まれる成分にはどのような効果があるのでしょうか。
・虫歯予防
年齢を問わず起こりやすい歯のトラブルといえば、虫歯(う蝕)です。虫歯菌が出す酸によって虫歯になってしまう要因のひとつに、歯質があります。フッ素は歯質を強化し、酸に強い歯を作る効果があります。
・歯肉炎、歯周炎など歯周病予防
虫歯と並ぶ歯のトラブルと言えば、歯肉炎や歯周炎といった歯周病です。歯周病予防を目的とした殺菌作用のある成分を含む歯磨き剤を使うことで、歯ぐきの炎症を抑える効果が期待できます。
・知覚過敏
知覚過敏も比較的よく起こる歯のトラブルのひとつです。虫歯ではないのに冷たいものがしみる症状があるときは、しみる症状を抑える成分が配合されたものを使うとよいでしょう。
・着色汚れを落としやすくする
ステインは日常の飲食により付着してしまいます。着色を落としやすくする成分が配合された歯磨き剤を使うことで、ステインを付きにくくする効果が期待できます。
なお歯磨き剤にはペースト状のもの、ジェル状のもの、液体状のものなどがあります。また含まれている成分によって泡立ちやすいもの、泡が出ないものなど様々です。
自分のお口の中の症状に合わせた歯磨き剤を選びましょう
歯磨き剤には配合された成分によって、ご紹介したような効果が期待できます。大切なことは、ご自身の歯や歯ぐきの状態に合った歯磨き剤を使ってお口の中を清潔に保つことです。
歯磨き剤の効果を生かし、お口の中の健康を守るように心がけましょう。