歯間ブラシについて少し詳しくお話します。
2018年09月19日
お口の中の衛生状態を保つためのケアグッズの代表は、歯ブラシです。歯ブラシは歯の汚れを落とし、お口の中をすっきりさせるために欠かすことはできません。
では歯と歯の間の食べかすや汚れを取り除くために何をお使いでしょうか?残念ながら歯ブラシだけでは歯の間の汚れをきれいに掻き出すことは難しいのです。
そこで実践していただきたいのが「歯間ケア」です。歯間ケアに必要なグッズは、デンタルフロスと歯間ブラシです。
特に歯間ブラシは、歯と歯の隙間が広めの方や奥歯の歯間ケアを行うのにとても便利です。
今回は、歯間ブラシに着目し、よりよい使い方についてご提案させていただきたいと思います。
歯間ブラシのサイズや形状について
歯間ブラシにはサイズがあり、SSSという極細のサイズから少し太めのLサイズまで5種類あり、歯と歯の隙間に合わせて使うようにします。
歯と歯の間に歯間ブラシを入れ、軽く押してスムーズに動くことができるサイズを選びます。無理に押し込むと歯ぐきを傷つけ、血が出てしまうことがあるため無理やり押し込まないようにして下さい。
サイズがわからないときは、かかりつけの歯科医院で歯科衛生士に尋ねると、ご自身にピッタリのサイズを提案してくれます。
歯間ブラシにはL字型のものとI字型のものがあります。使いやすいほうを選ぶといいですが、奥歯はどちらかといえばL字型のほうが使いやすいでしょう。
歯間ブラシは毛先がナイロンのため、使用後に水できれいに洗い流して乾かすことで、繰り返し使うことができます。毛先がまばらになったり細くなってきたら交換するようにして下さい。
より効果的な歯間ブラシの使い方
歯間ブラシを使うとき、何もつけずに歯間ケアを行っていませんか?もちろんそれでも汚れを掻き出すことはできますが、歯ぐきのケアを兼ねたより効果的な使い方は、歯間ジェルを併用することです。
歯間ケアを行う目的は、歯と歯の汚れを掻き出してプラークの形成を抑制すること、そして歯ぐきの炎症を鎮め、歯肉炎や歯周病を予防することです。歯磨き剤メーカーから販売されている歯間ジェルには、歯ぐきの炎症を抑える殺菌成分や抗菌成分、抗炎症成分が含まれており、歯間の汚れを取り除くとともに歯ぐきの炎症を抑える効果が期待できます。
またフッ素も含まれているため、虫歯予防にも効果があります。歯周病などで歯ぐきが下がってくると歯の根元が露出してしまいます。この部分はエナメル質に覆われていないため、虫歯になりやすいのです。歯間ジェルに含まれているフッ素の効果で、歯の根元の虫歯予防を行うことが可能となります。
また長くお口の中にとどめておくことで効果を発揮するため、歯磨き及びうがいを終えた後、ケアのいちばん最後に使うことをお勧めします。