歯ぎしりを行うことで歯並びに影響はあるのでしょうか
2018年09月10日
寝ている間や家事の間など、無意識の間に行う癖のひとつに、歯ぎしりがあります。ギリギリと歯をこすり合わせる歯ぎしりは、歯を擦り減らしてしまう他に、歯並びにも影響すると言われています。では歯ぎしりを行うことで、歯並びにどんな影響があるのでしょうか。
なぜ歯ぎしりを行ってしまうのか
歯ぎしりは、就寝中だけ行われるものではありません。ギリギリと歯をこすり合わせるだけではなく、歯ぎしりにはいくつか種類があります。無意識に噛み締めてしまう場合や、カチカチと上下の歯を鳴らすのも歯ぎしりの一種です。
歯ぎしりの原因は、主にストレスと言われています。ストレスを抱えていると、常に筋肉が緊張した状態になることが歯ぎしりに繋がってしまうと言われています。
歯ぎしりをすることで受ける影響とは?
歯ぎしりを行うことで受ける影響は、まず歯の摩耗です。音がするくらい上下の歯を強くこすり合わせる、または強く噛み締めたまま顎を動かすことで歯に大きな負担が加わってしまいます。そのため歯の表面が擦り減ってしまう、歯が割れる、そして顎や顎関節に負担がかかって顎関節症を引き起こしてしまうなど、歯や顎にとって非常に悪い影響を与えてしまうのです。
歯ぎしりと歯並びはどう関係する?
実は元々の歯並びは、歯ぎしりに直接関係ないと言われています。
しかし歯ぎしりを行うことで、歯の根にも負担がかかってしまうため、歯ぎしりを続けていると歯の根っこの向きが変わってしまうことがあります。また歯が摩耗して長さが変わる、歯の根っこが溶けてしまうことで噛み合わせに変化が生じることがあります。
つまり歯ぎしりという悪癖を続けてしまうことで根の向きが変わり、歯並びに変化が生じてしまうことが考えられるのです。
歯ぎしりはどうやって解消する?
歯ぎしりや食いしばりによる歯のダメージを避けるためには、マウスピースを装着することが症状の改善に繋がります。マウスピースは歯を保護するため、歯ぎしりや食いしばりによる歯の摩耗を防ぎ、歯の根の吸収を抑えて歯並びや歯の高さに変化が生じることを防いでくれる役割を持っています。そのため歯ぎしりによる歯並びの変化を防ぐことも期待できます。
歯ぎしりや食いしばりは歯だけでなく顎にも深刻な影響を与えてしまいます。自分では気づきにくい食いしばりですが、家族の方の指摘があったときや、なんとなく歯が擦り減っている、顎がだるい、肩凝りや頭痛が続くなどの症状があるときは、歯ぎしりが疑われます。
もし歯ぎしりをしているかも、と心配になったらなるべく早いうちに歯科医院を受診してください。