フッ素を取り入れて、虫歯になりやすい子供の歯を守ってあげましょう。

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フッ素を取り入れて、虫歯になりやすい子供の歯を守ってあげましょう。

2018年08月10日

虫歯予防といえば、まずフッ素を思い浮かべるのではないでしょうか。特に子供は大人に比べて歯質が弱いため、虫歯になりやすいと言われています。では子供にフッ素を使用することでどのような効果が期待できるのでしょうか。

フッ素とは?

フッ素とは、自然界に存在する元素のひとつで、水や食べ物の中にも含まれている身近なものでもあります。

フッ素は非常に強い抗酸化作用があり、他の元素と化合した「フッ化物」という形で存在していますが、一般的には「フッ素」と呼ばれています。「フッ素は害になるものではないか?」と思われるかもしれませんが、フッ素単体で使われるわけではなく、歯科治療で使われるフッ素は安全性の高いフッ化物です。

 

フッ素の効果について

歯科治療や虫歯予防として使われるフッ素には、主に次のような効果があります。

 

・エナメル質を安定させる

・歯の再石灰化を促す

・虫歯菌に対する抗菌作用

飲食後のお口の中は酸性に傾いており、歯が溶けやすい状態になっています。酸によって歯の表面のミネラルが溶け出すことを「脱灰」と言いますが、フッ素を摂取することで失われたミネラル分を補う「再石灰化」を促す効果が期待できます。

 

またフッ素は酸に強いという性質を持っており、フッ素を取り入れることでエナメル質が酸に強くなるため虫歯になりにくくなります。

 

そしてフッ素は虫歯菌が作り出す酸を抑制する効果も持っています。そのため歯質を強くしながら虫歯菌の活動を抑えることで、虫歯を予防することができるのです。

 

特に乳歯や生えたばかりの永久歯はエナメル質が弱いため、虫歯になりやすい時期でもあります。そのためフッ素を取り入れることで虫歯になりにくい歯を作り出すことが大切です。

 

初期虫歯にも効果が期待できる

フッ素は虫歯予防だけでなく、虫歯に進行しそうな要観察歯を治癒する効果も持ち合わせています。

歯の表面が溶けている脱灰が続くと虫歯に進行してしまいますが、まだ穴が開いていない脱灰状態の場合、フッ素塗布を行って様子をみます。

歯は削ると二度と元に戻りません。定期検診でフッ素を塗布することで、虫歯になりにくい歯を作ることが大切です。

 

家庭でのフッ素の取り入れ方

歯科医院では高濃度のフッ素を使いますが、家庭用のフッ素は濃度に限度があるため、市販されているものは安心して使うことができます。家庭でのフッ素の取り入れ方は次のとおりです。

 

・歯磨き剤

・ジェル

・洗口液

最も手軽にフッ素を取り入れる方法は、フッ素入りの歯磨き剤です。子供向けの歯磨き剤のほとんどがフッ素入りのもののため、毎日の歯磨きで手軽に取り入れることができます。

またフッ素ジェルはすすぎの必要がなく、お口のなかでジェルが留まることで長い時間フッ素を取り入れることができます。

また寝る前などにフッ素入りの洗口液でゆすいでおくと、就寝中の虫歯菌の活動を抑えることが期待できます。

 

フッ素を取り入れて、虫歯から歯を守りましょう

子どものフッ素の効果についてお話しました。フッ素は歯質を強くして虫歯菌の活動を弱めてくれます。歯科医院で定期的にフッ素塗布を行い、家庭でも毎日の歯磨きでフッ素を取り入れて、虫歯になりやすい子供の歯を守ってあげましょう。

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