仕上げ磨きはいつまでしたほうがいいのでしょうか。
2018年08月7日
お子さんを持つ親御さんにとって、お子さんの歯の管理は大変です。その中でも仕上げ磨きは、大切なお子さんの歯を虫歯や歯肉炎から守るためにとても重要です。ところでこの仕上げ磨きは、いったいいつ頃まで必要なのでしょうか。
小さなお子さんは上手に歯を磨けません
小学校に入学するまでの幼児期は、自分で歯みがきをする習慣がまだついておらず、保護者の仕上げ磨きが必要です。可愛らしい歯ブラシを自分で持って一生懸命歯磨きをする微笑ましい光景も見られることもありますが、自分で頑張って磨くことと、きちんと磨けていることとはまた別問題で、お口の中に残っている汚れをきちんと取り除いてあげることができるのは、保護者の仕上げ磨きです。
歯みがきが好きな子供ならともかく、歯みがきが大嫌いな子供の場合、仕上げ磨きは親子の格闘技の時間と言えるかもしれません。しかしどんなに大変でも、お子さんの歯を守ってあげられるのは仕上げ磨きなのです。特に乳歯はエナメル質が薄いため、たいへん虫歯になりやすいため、仕上げ磨きは必要不可欠なのです。
仕上げ磨きはいつ頃まで行うべき?
では保護者による仕上げ磨きは、いったい何歳ごろまで行えばよいのでしょうか。
小学生になると、何でも自分で行おうとする自立心が芽生えてきます。そのため保護者も自立心を尊重してあげたくなることでしょう。
歯みがきに関しても、もうひとりでできるから!と仕上げ磨きを拒むお子さんもいるのではないでしょうか。保護者の方にとっても、もう幼稚園児や保育園児ではないのだから、自分で磨きなさいと指導したいところかもしれません。
しかし子どもの歯磨きは、小学校高学年になってもきちんと磨けていない子どものほうが圧倒的に多く、磨き残しが目立つことが現状です。
特に歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目などは汚れを落としにくく、虫歯や歯肉炎の原因となってしまいます。俗に言う6歳臼歯は咬合面の溝が深く、歯が奥の方にあるため汚れが溜まりやすいことから虫歯リスクが高く、自分できれいに汚れを取り除くことはとても難しいでしょう。
特に永久歯へ生え変わったばかりの歯はまだエナメル質も脆く、虫歯になりやすいためお口の中の管理は非常に重要です。
仕上げ磨きにいつまでという定義は特にありませんが、きちんと磨けているかどうかを確認するためにも、できれば小学生の間は仕上げ磨きを行ってあげることが望ましいと言えます。
プラークチェッカーなどを使って自分で磨く練習を
保護者の仕上げ磨きは、できれば小学生の間は必要と述べましたが、自分できちんと磨くことができるようになることも大切です。プラークチェッカー(歯垢染出し液)を使い、磨き残しがある部分を鏡で見ながらしっかりと残った汚れを落とす練習をしてみて下さい。このとき、保護者がそばについて見てあげるとよいでしょう。正しいブラッシングができれば、プラークチェッカーで残った汚れを落とすことができます。仕上げ磨きを行いながら、自分でもきちんと汚れを落とすことができるよう、見守ってあげるとよいと思います。