出っ歯は見た目だけじゃなく、健康にも影響するんです。
2018年06月15日
歯並びの悪さにも色々ありますが、その中でも出っ歯にコンプレックスを感じる方は非常に多いのではないでしょうか。この出っ歯ですが、審美的な問題だけでなく、実は健康にも悪影響があると言われているのです。出っ歯が健康に与える影響とはいったいどういうことでしょうか。
出っ歯になる原因とは
まず出っ歯になる原因を挙げてみましょう。
出っ歯になる原因は、遺伝が関わる先天性のものと、悪癖など生活習慣による後天的なものがあります。
先天的な原因は骨格から歯の生え方が遺伝したものです。
対する後天的な原因は、指しゃぶりなどに代表される癖です。その中で最も多く見られるのが、幼少期からの長期的な指しゃぶりです。小さな子供はよく指しゃぶりをしますが、この癖が長引いてしまうと、歯の生え方に大きく影響してしまいます。
また舌で歯を押す癖や下唇を噛む癖、口呼吸も前歯が出る原因になります。それに加え、奥歯で噛んだときに前歯に隙間が空いてしまう「開咬」という不正咬合にも繋がってしまう可能性があります。出っ歯に開咬が重なってしまうと非常にやっかいになってしまいます。
出っ歯が健康に与える影響とは
では次に出っ歯が健康に与える影響についてお話します。
・噛み合わせが悪くなって消化不良を引き起こしやすくなる
出っ歯になると噛み合わせが悪くなることがほとんどです。噛み合わせが悪くなると当然咀嚼機能が悪くなります。その結果食べ物を噛み砕きにくくなり、消化不良を引き起こす原因となってしまいます。
・開咬を併発しやすくなる
出っ歯は開咬という不正咬合を引き起こしやすくなってしまいます。開咬とは奥歯で噛んだとき、上下の前歯の間に隙間ができる噛み合わせで、奥歯がすり減ってしまうなどの大きなリスクがあります。
・口呼吸によりウイルスを体内に取り込みやすくなる
呼吸は普通、口を閉じて鼻から行います。ところが口がぽかんと開いてしまう人や出っ歯のため唇を閉じにくい人は口呼吸を行ってしまいます。口呼吸は体にとって非常に悪い癖であり、健康にも影響が出てしまいます。
口呼吸は鼻呼吸に比べるとウイルスや細菌が侵入しやすく、インフルエンザなどにかかりやすくなると言われています。出っ歯は唇が閉じにくいためどうしても口呼吸になってしまうのです。
・ドライマウスになりやすい
ドライマウスは、口の中が乾燥する症状です。口呼吸と同じように、出っ歯は口が閉じにくいことから口の中が乾燥しやすく、口腔内の細菌が増えてしまうため、虫歯や歯周病リスクが高くなります。特に歯周病は口の中だけでなく、全身の健康にも深く関わってしまいます。
見た目だけでなく、健康にも影響する出っ歯
出っ歯による健康への影響についてお話しました。
見た目が気になる出っ歯はそのままにしておくと健康にも影響が出てしまう可能性があります。また出っ歯に対するコンプレックスを抱えてしまうことはストレスにも繋がりかねません。出っ歯は矯正治療で改善が可能です。歯並びを整えることで審美面はもちろん、正しい噛み合わせと悪癖の改善により、健康的な生活を手に入れることができることでしょう。
出っ歯でお悩みの方は、まず歯科医院や矯正歯科で相談してみて下さい。