キシリトールを多く含む食品は身近な○○○!
2018年06月6日
「甘いものをたくさん食べると虫歯になる」とよく言われており、実際甘いものをたくさん摂ることは、虫歯のリスクが高くなることにつながります。しかし甘いもの全てが虫歯の原因とは限りません。キシリトールガムでよく知られているキシリトールは実は虫歯にならない甘味料なのです。今回は虫歯とキシリトールについてお話をします。
虫歯の原因とは
「甘いものの食べ過ぎは虫歯になる」は、正しくは「砂糖の摂り過ぎは虫歯になる」です。
虫歯の原因は、虫歯菌(主にミュータンス菌)と、虫歯菌が歯を溶かすための栄養分であり、
この虫歯菌が大好きな栄養分こそが「砂糖」なのです。
虫歯は、いくつかの原因が関係して発症します。
・口腔内に存在する虫歯菌
・食べかすから作られるプラーク
・虫歯菌の栄養分である砂糖
・砂糖を含んだ飲食物が口腔内に留まる時間
・唾液の質と歯の強さ
砂糖を含んだ食品を摂取することで歯の表面にプラークが形成されると、プラーク内に潜んでいる虫歯菌は糖分を分解して酸を作り出し、歯の表面を溶かしていきます。
この状態を脱灰と言い、脱灰が続くことでやがて虫歯へと進行してしまいます。
虫歯の要因である虫歯菌ですが、お口の中に虫歯菌が全く存在しない人は虫歯になりません。
よく知られているのは、生まれたての赤ちゃんのお口の中には虫歯菌がいないということです。
ではなぜ虫歯になるのでしょうか。それは虫歯菌が何らかの形で感染するからです。虫歯菌のある人が、同じお箸やスプーンで食べ物を与えることで感染してしまいます。
いちど虫歯菌に感染してしまうと、完全に取り除くことはほぼ不可能に近くなります。
そして砂糖を含んだ飲食物を摂取することにより、虫歯になるリスクが高まります。
また長時間だらだらと摂取することで、より虫歯になりやすい口腔内環境となってしまいます。
特に砂糖をたくさん含んだ飴やチョコレートなどをいつまでも食べていると、虫歯リスクが非常に高くなります。また気を付けなければいけないのは、スポーツドリンクや乳酸菌飲料、炭酸ジュースなどには大量の砂糖が含まれていることです。
砂糖を含んだ飲食物を長時間摂取することが、虫歯に大変深く関わっているのです。
虫歯にならない甘味料「キシリトール」とは?
ではキシリトールはなぜ虫歯にならないのでしょうか。ここでキシリトールの特徴について説明します。
キシリトールは糖アルコールという甘味料に分類されます。
糖アルコールは虫歯の原因となるプラークや酸を作り出しません。つまり虫歯菌を寄せ付けず、虫歯の原因にならないという性質を持っています。
その他にも虫歯の進行を防ぐ、脱灰を防ぎ、再石灰化を促す作用があるなど、虫歯になる要素を持たない甘味料なのです。
キシリトールを多く含む食品はイチゴ
キシリトールガムに代表されるように、キシリトールを含む食品はたくさん販売されています。中にはキシリトールチョコやグミ、タブレットなどもあり、虫歯にならないお菓子として知られています。
しかしそれ以上に注目すべきことは、果物や野菜にもキシリトールが含まれていることです。特にイチゴやラズベリーなどの果物にはキシリトールが含まれていることがわかっており、同じ間食をするならこのような果物を摂取するほうが体の健康のためにもよいでしょう。その他カリフラワーやレタスなどの野菜にもキシリトールが含まれています。
間食にイチゴを食べることで虫歯のリスクを抑えるだけでなくビタミンも摂取できることで、一石二鳥ではないでしょうか。