インプラントの手術時間と治療期間

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インプラントの手術時間と治療期間

2018年05月9日

 

失った歯の機能回復手段の中にインプラントがあります。入れ歯やブリッジに比べて治療期間が長くなるインプラントですが、いったいどのくらいの治療期間が必要なのでしょうか。また手術に要する時間など、インプラントの手術時間と治療期間についてご説明します。

 

 

 インプラントの手術方法について

 

インプラントは入れ歯やブリッジと異なり、外科手術を伴います。また顎の骨にインプラント体を埋入後、定着するまで期間を要します。その期間は部位や本数、そして手術方法で異なってきます。ここでまず手術方法についてご紹介します。

 

・一回法

 

一回法とは、インプラント手術を一度だけ行う方法です。インプラント手術の際、歯ぐきを切開して顎の骨にインプラント体を埋入したあと、インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントを装着します。その後結合期間へ入り、インプラント体と顎の骨の結合を確認後、人工歯を装着します。

つまり一回法では人工歯を装着するまでの間、歯肉からインプラント体上部が露出している状態になります。

この方法は歯ぐきの切開が一度のみで済むため患者さんへの負担が少なく、治療期間も次にご紹介する二回法に比べて短い傾向にあります。また治療工程が単純なため費用を抑えることができます。

しかし感染のリスクが若干高いため、重度の歯周病の場合などは向きません。また顎の骨が十分ある方でないと難しいと言われています。

 

・二回法

 

インプラント手術として最もスタンダードな方法は二回法です。二回法とは、インプラント手術を二回に分けて行う方法です。一次オペで歯ぐきを切開して顎の骨にインプラント体を埋入後、縫合して歯ぐきを閉じます。一回法と異なり、インプラント体を完全に歯肉の中へ埋め込んでから結合期間に入ります。

骨とインプラント体の結合を確認した後、再び歯肉を切開してアバットメントを取り付ける二次オペを行います。二次オペは一次オペほど時間はかかりません。人工歯の型取りを行い、後日人工歯を装着して噛み合わせを確認して治療は終了します。

二回法はほとんどのケースに対応できます。また歯肉を閉じてしまうため、感染のリスクが低く、歯周病で歯を失った方にも適しています。

しかし外科手術を二度行う必要性があること、一回法に比べて人工歯を装着までの工程が複雑なため費用が高くなること、そして治療期間が若干長くなることがデメリットとして挙げられます。

 

 

 インプラントの手術時間

 

インプラントは外科手術を伴います。そのため通常の抜歯に比べて時間は長くなります。

部位や本数、患者さんの体質により個人差がありますが、目安として一次オペは1時間程度、二回法の二次オペは15~30分程度の時間を要します。

 

 

 インプラントの治療期間

 

インプラントの治療期間は上顎と下顎で異なると言われており、特に上顎の奥歯は前歯に比べると結合に時間がかかると言われています。

目安として、下顎の奥歯の場合は3~6か月、上顎の奥歯の場合は6~10か月程度かかることが多いようです。

 

 

 

 部位や本数により治療時間や期間は異なります

 

インプラントの治療方法および治療期間などについてご説明しました。

歯科医師の方針や患者さんの口腔内の状態により条件は異なります。不明な点は事前にしっかりと歯科医師に確認しておきましょう。

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