マウスピースの役割やメリット
2018年04月27日
歯ぎしりや食いしばりは歯や顎に過度な負担がかかり、お口の中に良くない影響が出てしまいます。こういった悪影響を改善するために用いられるのがマウスピースです。今回はマウスピースの役割やメリットなどについてご紹介します。
歯ぎしりや食いしばりが与える影響について
歯ぎしりや食いしばりは、無意識に行われている癖のひとつです。ではこの歯ぎしりや食いしばりはどのような影響を与えるのでしょうか。
・歯が割れる
・歯が削れてしまう
・銀歯など被せ物が壊れる
・顎関節症が悪化する
・筋肉の今朝による頭痛、肩凝り、目の奥の痛みなど
このように、食いしばりや歯ぎしりが与える影響は、歯だけではなく顎や全身にも及んでしまうのです。
歯ぎしりや食いしばりの原因とは
次に、無意識のうちに行ってしまう歯ぎしりの原因は何が考えられるのかをご紹介します。
・ストレス・・・歯ぎしりの最大の原因は、ストレスと言われています。特にストレス発散として就寝中に行っていることが多いと言われてします。
・歯並びおよび噛み合わせの変化・・・
噛み合わせは私たちの健康に非常に深く関わっています。ちょっとした噛み合わせの変化が体調不良を招くことがあります。
また親知らずを抜歯すると、場合によっては手前の大臼歯が歪み、噛み合わせが変化することがあります。
マウスピースの役割とは
歯ぎしりや食いしばりをそのまま放置しておくと、歯や顎へのダメージが大きくなってしまいます。日中は噛み締めないよう意識することができますが、寝ている間は不可能と言ってもよいでしょう。マウスピースを装着することで歯ぎしりや食いしばりによる歯や顎への負担を軽くし、ダメージから守ることが期待できます。
・歯ぎしりによる歯の破折やすり減りを防ぐ
強い歯ぎしりは歯を痛め、歯が割れる原因になります。
歯ぎしりをすると歯と歯が擦れ、歯が摩耗してしまいます。そのため象牙質がむき出しになってしまうことがあり、虫歯でないのに冷たいものがしみるなどの症状が出ることがあります。マウスピースを装着することでダメージを緩和し、歯の破折や摩耗を防ぎます。
・被せ物が割れるのを防ぐ
歯ぎしりや食いしばりで被せ物が壊れることがあります。奥歯で強くギリギリと噛み締めてしまうことで、被せ物がダメージを受けてしまって壊れることがありますが、マウスピースは被せ物の破損を防ぐ役割を持っています。
・顎関節症を予防する
顎関節症になってしまうと口があけにくい、顎が痛くなるなどの症状が出て、日常生活にも影響が出てしまいます。顎関節症の原因にもなる歯ぎしりや食いしばりはマウスピースでまず改善を試みます。
・筋肉を緊張から緩和する
肩凝りや首の痛み、頭痛は歯ぎしりに大きく関わっています。歯ぎしりや噛み締めは筋肉を緊張させて血流を悪くしてしまい、肩凝りなどを引き起こしてしまいます。マウスピースは筋肉の緊張をほぐして緩和させる働きを持っています。
マウスピースは歯科医院で作製したものを装着しましょう
歯や顎をダメージから守り、肩凝りや頭痛などの不快症状を防ぐ効果が期待できるマウスピースですが、できれば歯科医院で作ったものを装着することをお勧めします。
市販のものやネット通販のものは自分で熱を加えて変形させるだけの簡単なものです。しかし自分の歯の形にぴたりと合うかというと、そうではありません。自分の歯の形に合ったものでないと、かえって噛み合わせがおかしくなり、顎にダメージを与えてしまいます。
マウスピースは歯科医院で歯型を採って作製したものを装着するようにして下さい。