歯を失ってしまったら 入れ歯とインプラントについて1
2018年03月14日
歯を失ってしまったら?① 入れ歯とインプラント それぞれの特徴~
虫歯や歯周病などで歯を失った場合、機能回復のための治療として入れ歯、ブリッジ、そしてインプラントがあります。今回は入れ歯とインプラントの特徴についてお話します。
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入れ歯の特徴
入れ歯は失われた歯の形態と噛む機能を回復させるために使う、取り外し式の義歯です。
入れ歯には失った歯の部分に装着する部分入れ歯と、全て歯を失った場合に装着する総入れ歯があります。
部分入れ歯は歯にひっかけるためのバネと失った本数分の人工歯、そして粘膜の役割を持つピンク色の床(しょう)から成り立っています。
総入れ歯は残存歯が一本もない状態を補うための義歯で、上下28本分の人工歯とピンク色の床からできています。
保険適用の入れ歯は人工歯と床部分が全てプラスチックで出来ており、部分入れ歯のバネは金属素材となります。
いっぽう保険適用外の入れ歯にはバネがないノンクラスプデンチャー、床部分がプラスチックでなく金属素材の金属床デンチャー、その他テレスコープデンチャーなど色々な種類がありますが、保険外の入れ歯の大半は金属床デンチャーです。
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インプラントの特徴
インプラントは失った歯の部分に人工歯根であるインプラント体を埋入し、その上に人工歯を装着することで噛む機能を取り戻します。
インプラントは自然な噛み心地と美しい見た目が特徴で、人工歯にはオールセラミックやジルコニアなど、天然歯と変わらない自然な美しい素材が使われます。
ただしごく一部の症例を除き、自費治療となるため治療費が高額になります。
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入れ歯とインプラントの違い
入れ歯とインプラントの最も大きな違いは、取り外し式か人工歯を装着する固定式かどうかです。
入れ歯は外科手術を必要としないため、誰でも治療が可能です。またほとんどの歯科医院で取り扱っている治療法のため、歯科医院を選ぶ必要がありません。
また保険適用のため、治療費を抑えることが可能です。治療期間も短く、技工所にもよりますが型取りから完成まで1~2週間ほどで噛む機能を取り戻すことが可能です。
ただ入れ歯の弱点は、噛む力が弱いことです。天然歯に比べて部分入れ歯は20~30%、総入れ歯は10~20%程度の咀嚼力と言われており、噛む力に問題があります。
インプラントは外科手術を必要とするため、持病を持っている方や飲んでいる薬によっては治療が難しい場合があります。そのため入れ歯のように誰でも治療が可能ではありません。また全ての歯科医院で取り扱っているわけではないため、歯科医院を選ぶ必要があります。治療期間も長く、人工歯が装着されるまで半年~1年ほどかかり、その間は歯がない状態のため、不便を感じることがあります(ただし即時負荷やオールオン4などを取り扱っている歯科医院では、即日仮歯が入ります)。
インプラントの良いところは、天然歯と変わらない噛む力を取り戻すことができることと、他の歯に負担がかからず、残った自分の歯を守るためには最も適した治療法です。
また使用されるインプラント体の素材は純チタンまたはチタン合金がほとんどです。チタンは生体親和性に優れており、金属アレルギーの心配がほとんどありません。
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自分に合った治療法を選ぶ
入れ歯とインプラントの違いについてお話しました。
どちらも良い面と弱点があり治療法に迷うかもしれませんが、歯科医師とよく相談し、ご自身に合った治療法を選択するようにして噛む機能を取り戻しましょう。