医院ブログ 月: 2018年3月

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アルコールを飲んだ後は眠くても必ず歯磨きをしましょう。

2018年03月30日

美味しいお酒と美味しい食べ物を堪能したあと、つい歯磨きを忘れてそのまま寝てしまうことはありませんか?アルコールが入ると、どうしても眠くあり、歯磨きが面倒になりがちな人もいるでしょう。ではお酒を飲んだあとに歯磨きをせずに寝てしまうとどうなるのでしょうか。

 

 アルコールと虫歯の関係について

アルコールは虫歯の原因になるのかというと、実はアルコールそのものは虫歯の直接的な原因にはなりません。しかし、アルコール飲料に糖分が含まれていると、それは虫歯の原因のひとつになってしまいます。特にビールや甘いチューハイ、カクテルなどは糖分が含まれています。長時間にわたり糖分を摂取するという意味では、アルコールに含まれる糖分が虫歯を引き起こす要因と考えられます。

 

しかしアルコールの糖分だけが虫歯の原因ではありません。

と言うのも、虫歯になるメカニズムは虫歯菌によって作られる酸が歯を溶かすためであり、単に糖分だけが虫歯の原因ではないからです。

  

 

 アルコールと口腔内トラブルの関係とは

虫歯に限らず、アルコールを摂取してそのまま寝てしまうことで、様々な悪影響が出てきます。

 

・だらだら食べることによる虫歯リスクの高まり

アルコールの席では、つい長時間飲んでしまいがちです。そしてアルコールだけでなく、食べ物やおつまみなどをつい口にしてしまいます。虫歯ができる原因のひとつは、時間を決めずにだらだらと食べることです。

 

食後の口の中は酸性に傾き、虫歯になりやすい状態です。食後は歯の表面が少し溶けている「脱灰」状態であり、この状態がずっと続くとやがて歯がどんどん溶けて虫歯になってしまいます。またプラークは糖分を中心に作られて歯に付着します。そこに虫歯菌などの細菌が棲みつき、酸を放出して歯を溶かします。食後の歯磨きをきちんと行えばプラークは形成されにくいですが、お酒を飲んで歯磨きをせずに寝てしまうと、歯の間に残った食べかすからプラークが作られ、虫歯になりやすい環境となります。

 

・口の中が乾き、細菌繁殖しやすくなる

アルコールには利尿作用があるため、体の水分が減少します。口の中も乾きやすくなるため、虫歯菌や歯周病菌などの細菌が繁殖しやすくなります。唾液は細菌を洗い流す、再石灰化を促すなど様々な効果がありますが、口の中が乾くとこういった働きが弱まってしまいます。

 

・ワインは歯が溶ける「酸蝕症」リスクが高まる

アルコールの中でも特にワインは酸性が強く、歯を溶かすリスクが高まります。酸蝕症とは、虫歯ではないのに酸によって歯が溶ける病気で、ワインやレモン、胃液など酸性が強い物質により歯が溶けてしまいます。

 

・口臭が強くなる

アルコールを飲んだあとは独特の口臭がします。特にアルコールをたくさん摂取したあとは口を開けて寝てしまうことが多いため、口の中が乾燥して細菌が増えることで口臭が強まることがあります。

 

 

 まとめ

お酒を飲んだあとに歯磨きをせず寝てしまうことで、このようなトラブルが出てきます。

特に虫歯菌はプラークを好むため、プラークを作らないように食べた後の歯磨きは必ず必要です。美味しいお酒と料理のあとは、きちんと歯磨きをして口腔内環境を整えるようにしましょう。

ホワイトニングは全ての歯を白くできない

2018年03月28日

 

ホワイトニングは歯を白くし、美しい口元を作り出すことができます。

しかしホワイトニングで全ての歯を白くすることは不可能なことをご存知でしょうか。今回は被せ物を中心に、ホワイトニングで白くならない歯についてお話します。

 

 

 ホワイトニングで歯が白くなる仕組みについて

 

ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニング、その二つを併用するデュアルホワイトニングがあります。今では日常的に目にするようになったホワイトニングですが、そもそもなぜホワイトニングで歯が白くなるのでしょうか。

 

ホワイトニングとは、「過酸化物」を主成分とした薬剤を塗布して歯の内部の色素を分解し、本来の歯の色よりも白くする施術のことを言います。オフィスホワイトニングの薬剤は過酸化水素、ホームホワイトニングは過酸化尿素を主成分とした薬剤が使われます。これらは着色成分である有機物質を分解して漂白する効果があります。

さらにマスキング効果を発揮することで歯を白く見せる効果もあるため、過酸化物を主成分とするオフィスホワイトニングやホームホワイトニングは歯を真っ白にすることができるのです。

 

 

 ホワイトニングで被せ物を白くすることはできるのか

 

結論から言うと、残念ながらホワイトニングで被せ物を白くすることはできません。

なぜなら、ホワイトニングは天然歯しか白くすることができないためです。

このため被せ物や人工歯はホワイトニング薬剤を塗布しても白くなりません。

また既に口腔内に被せ物がある場合のホワイトニングは、天然歯と人工歯の色に差が出てしまうことがあります。その理由は次の通りです。

 

虫歯などで根の治療を行った後やインプラントでは人工歯を装着します。そして被せ物や人工歯を作る際に「シェード」と呼ばれる歯の色調を決めます。これは周りの歯の色に合わせて、口腔内に装着しても違和感がなく、周りの天然歯となじむ色合いで作成されます。

ところがもし被せ物を装着した後にホワイトニングを行うと、被せ物よりホワイトニングを行った天然歯のほうが白くなり、被せ物がくすんで見えてしまうことがあります。こうなると歯の色に統一感が出ず、天然歯と被せ物、人工歯との色に違和感が出てしまいます。

このため、ホワイトニングを希望する人は、被せ物のシェードを決める前にホワイトニングを行うことが推奨されます。こうすることで、白くなった天然歯と被せ物や人工歯との色のバランスをとることができるのです。

ただし他に虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニングができない場合があります。これらの治療を終えてからホワイトニングを行うことになるでしょう。

 

なお自費の被せ物の素材であるジルコニアはセラミックに比べて人工的な白さのため、ホワイトニングを行ってもジルコニアの人工的な白さが妙に目立つ場合があります。強度が強いためジルコニアは目立たない奥歯には向いていますが、目立つ前歯から小臼歯にはジルコニアクラウンは不向きです。

 

 

 白くできない歯は別の方法で

 

被せ物のほかにも白くできない歯があります。

神経を取った歯は根元がグレーっぽく変色してしまいますが、この変色をホワイトニングで白くすることは難しいでしょう。ウォーキングブリーチと呼ばれる、根管を漂白する方法である程度効果は期待できますが、ホワイトニングに比べると白さはかなり劣ります。

またテトラサイクリン系抗生物質の服用による歯の変色も、ホワイトニングでは白くなりません。ラミネートべニアやセラミッククラウンによる治療という選択肢が一般的です。

 

 

 歯の状態に応じた治療や施術を

被せ物を中心に、ホワイトニングでは白くならない歯についてお話しました。ホワイトニングでは無理でも、ご自身の歯の状態に応じた治療で白い歯を手に入れることは可能です。歯科医師と相談し、白くきれいな歯を手に入れる方法を選ぶようにして下さい。

メタルコアとファイバーコアの違いで歯の寿命がかわる?

2018年03月27日

ひどい虫歯でも何とか歯を残すことができる場合、神経の治療後、土台を立てて被せ物を被せる治療を行います。このときに使う土台ですが、実は素材によって歯の寿命が変わると言われています。歯を長持ちさせることができるファイバーコアについて、金属の土台と比較してみました。

 

 

 歯の土台はとても大切

 

虫歯が神経まで達してしまった場合、神経を取り除いて根の中をきれいにする根管治療を行います。根の中がきれいになった後、最終的な薬を詰めて土台(コア)を立てて被せ物を被せます。

神経を取り除いた歯は薄くなり、脆くなってしまうためそのまま被せ物を被せることはできません。コアを立てて歯に強度をつけることが必要となります。

ここで大切なことは、歯の土台はとても大切であることです。残った歯をできる限り長持ちさせるためには、歯に過度な負担をかけないことが条件となってきます。特に虫歯が大きく、歯の神経を全て取り除いた場合、歯の内部の空洞が大きくなり歯質そのものが少なくなります。強度が強すぎる場合、歯の根が耐えられずに残った歯質が破折してしまうことがあり、せっかく残った歯を抜歯しなければいけなくなります。

抜歯という最悪の事態を防ぐためにも、土台はできる限り歯や根に優しい素材を使うことが望ましいと言えます。

 

このように、歯の寿命を考えた場合、土台はとても重要なのです。

 

 

 コアの種類

 

被せ物に使われるコアには次のような種類があります。

 

 ・メタルコア(金属の土台)

 ・レジンコア

 ・ファイバーコア(グラスファイバーとレジン)

 

保険適用でよく使われるコアは、金属を使ったメタルコアです。費用を抑えることができる反面、デメリットが多い素材です。

 

ではメタルコアとファイバーコアの違いを挙げてみます。

 

 

 メタルコアとファイバーコアの比較

 

 ・メタルコア

 

メタルコアは保険が適用されるため治療を抑えることができます。

しかし金属素材のため、強度が強すぎることが逆に歯にダメージを与えてしまいます。

特に奥歯で強く噛んだとき、歯の根に大きなダメージが加わり、歯が割れてしまう可能性が高くなります。

また経年劣化に伴う歯ぐきの黒ずみの原因にもなります。金属が溶けだし、歯ぐきが黒っぽく変色してしまうことがあるため、審美的にも問題が生じてしまいます。

その他にも金属アレルギーをお持ちの方は、アレルギー症状が出てしまうことがあるなど、メタルコアは費用が安い以外にメリットは存在しないと言えるでしょう。

 

 ・ファイバーコア

 

ファイバーコアは、グラスファイバーとレジンで作られたコアで、白くしなやかな土台です。

グラスファイバーはしなやかさと柔軟性を伴った素材で、強く噛んでも力が分散されるため歯の根に過度な負担を与えません。そのためメタルコアと比べ、歯を長持ちさせることができることは非常に大きなメリットと言えます。

また歯を削る量も、ファイバーコアとメタルコアでは違います。メタルコアは歯をたくさん削らなければいけませんが、ファイバーコアはメタルコアに比べて歯を削る量が少なくて済みます。そのためメタルコアよりも歯質をたくさん残すことが可能となります。

 

そして審美性にも優れており、メタルコアのように素材が劣化して金属が流れ出すこともありません。透過性が高いためオールセラミッククラウンなどを被せても、コアが透けて見えることもありません。

デメリットは、費用が高くなることです。ファイバーコアは保険適用外のため、メタルコアに比べて高額になります。相場は5,000円前後が多いでしょう。

 

 

 少しでも歯を長持ちさせるためにはファイバーコアが最適

 

メタルコアとファイバーコアの違いをお話しました。歯はいちど削ると二度と元には戻りません。そして歯を失ってしまうと、自分の歯で噛むことができなくなります。今ある歯を大切に使うためには歯に負担をかけず、長持ちさせる治療法を選ぶことが大切です。

メタルコアは歯の寿命を短くするリスクが高いため、歯を長持ちさせるためにはファイバーコアを使うことが最適でしょう。

喫煙者にこそホワイトニングをお奨めします。

2018年03月26日

白く輝く歯は口元を美しく見せ、笑顔を引き立てます。ホワイトニングはそんな魅力的な口元を作り出す施術として、大変注目を集めています。そしてホワイトニングは歯を白くするだけでなく、意外なところで効果を発揮するのです。

 

 

 歯の色は顔全体のイメージを決めてしまうことも

 

白く輝く歯は、相手に好印象を与えるものです。

しかし笑ったときに見える歯が黄色く黄ばんでいたり、タバコのヤニがべっとりと付いて茶色くなっていたらどうでしょうか。汚れた歯は口元だけでなく顔全体、もしくはその人が相手に与える印象まで変わってきます。極端に言えば、歯並びが多少悪くても、白い歯はコンプレックスをカバーすることが可能です。

特にタバコを吸う人は、歯の色や歯ぐきまで変色してしまうため、あまり綺麗な口元とは言えないかもしれません。

実は喫煙者の方にこそ、ホワイトニングがおすすめなのです。

 

 

 

 喫煙は歯を汚すだけではない

 

喫煙習慣はまず歯本来が持つ自然な美しさを損ねます。タバコを吸うと、まずヤニが付着し、歯の表側だけでなく裏側にもびっちりと付着します。そのため歯が茶色く見えてしまいます。

また歯ぐきに色素沈着が起き、非喫煙者のピンク色の歯ぐきと比べると、喫煙者の歯ぐきは黒ずんでいます。これでは美しい口元には程遠くなってしまいます。

それ以外にも歯周病の進行や悪化、血流の悪化、治癒効果が遅いなど、口腔内に様々な悪影響が出てしまいます。

そして喫煙習慣は口腔内だけでなく、体にも様々な悪影響を与えることはもうご存知でしょう。禁煙しなければ、と思いながらもなかなか禁煙できない方にこそ、実はホワイトニングはお勧めなのです。

 

 

 

 喫煙者へホワイトニングがおすすめなわけとは?

 

喫煙により歯が茶色くなってしまった歯は、歯科医院で受けるオフィスホワイトニングで一気に白くなります。また同時に歯のクリーニングを受けることで、頑固なヤニを取り除くことができるため、ダブルの効果が期待できます。

もちろんクリーニングでヤニはきれいに落とすことができるためそれなりの効果は表れますが、クリーニングは歯の表面に付いたステインなどを落とし、歯本来の色を取り戻すことを目的としています。ホワイトニングは、それ以上の白さを期待できるため、ヤニだけでなく日常の飲食による歯のくすみを白くするにはホワイトニングが最も効果的なのです。

 

加えてホワイトニングは心理的な効果も持ち合わせています。クリーニングと比べ、ホワイトニングは費用が高くなります。せっかく高いお金を払ってホワイトニングを受け、白く美しい歯を手に入れたなら、それを持続したいという気持ちが自然と出てくるでしょう。美しい状態をキープするためには、やはり禁煙が望ましいところです。すぐに禁煙することは難しいかもしれませんが、美しい口元をキープすると同時に、体への健康にも非常に有効です。

お口の中の健康、そして体の健康のためにも喫煙者の方にはホワイトニングがおすすめです。

 

 

 口元美人は白く美しい歯から

 

美しい口元は非常に魅力的であり、白い歯を作り上げるためにはホワイトニングがとても効果的です。タバコを吸わない人はもちろん、喫煙により汚れた歯を蘇らせるホワイトニングで口元美人を目指すとともに、お口の中全体や体の健康に対する意識改革にも効果的です。ホワイトニングで得た美しさで、健康的な毎日を送ってみてはいかがでしょうか。

虫歯になるメカニズムと予防方法

2018年03月23日

ちゃんと歯を磨いているのに、なぜか虫歯になってしまうことはありませんか。虫歯になる原因は実は生活習慣に大きく関ります。

食後の歯磨きをきちんと行っているのにすぐ虫歯になる人は、生活習慣を見直す必要があるかもしれません。

 

 

 虫歯になるメカニズム

虫歯はプラークに棲みついた虫歯菌から作り出される酸により歯が溶けていく病気です。

虫歯の元凶となるプラークは、食べかすやブラッシング不足による磨き残しが原因で作られる細菌の塊です。

虫歯菌によって放出される酸は、まず歯の表面のエナメル質を溶かし、徐々に進行して象牙質、そして神経まで到達します。虫歯が神経まで達すると、ズキズキした痛みを感じます。

そのまま放置するとやがて神経は死に、歯はすっかり溶かされて根だけになってしまいます。

虫歯の進行は次のとおりです。

 

  • C0(歯の表面が少し溶け、白濁した「脱灰」になる)
  • C1(エナメル質が溶け、少し穴が開いているように見えるが、痛みなどは感じない)
  • C2(虫歯が象牙質まで達し、冷たいものや甘いものがしみる)
  • C3(虫歯が神経まで達し、ズキズキと激しい痛みを感じる)
  • C4(神経は死に、根だけになった状態で、歯を残すことは不可能)

 

虫歯はプラークが原因で発症、進行するためプラークを溜めない口腔内環境を整える必要があります。次に虫歯になりやすい人の特徴をご紹介します。

 

 

 食事や間食の摂り方に問題が・・・

虫歯の原因となるプラークは食べかすの中の糖分を栄養源にして作られます。プラークになるまでの時間はおよそ8時間と言われており、食べてすぐにプラーク化するわけではありません。私たちの口の中は飲食後酸性に傾いており、歯が溶けやすい状態となっています。酸によって歯の表面が少し溶ける状態を「脱灰」と言い、飲食後はこの脱灰状態になっています。その後唾液により口の中が中和され、唾液中に含まれるミネラルなどの成分により、溶けた歯の修復が行われます。これを「再石灰化」と呼び、私たちの口の中は飲食のたびに脱灰と再石灰化を繰り返しています。

唾液により中和される時間は食後30分くらいで再石灰化が始まります。

 

ところがいつまでもだらだらと食事を続けている、間食の回数が多いなど、口の中に常に食べ物が含まれていると、唾液による再石灰化の時間がなくなってしまいます。そのためどんどん歯が溶け続け、やがて虫歯になってしまうのです。

 

甘いものを食べる=虫歯になると思われがちですが、甘いものを食べたからと言ってすぐに虫歯になるわけではありません。しかし飴などは口の中に入っている時間が長く、なかなか再石灰化されにくい状態です。つまり長い時間口の中に糖分が多いものを含むことで、虫歯リスクが高くなります。

また唾液は再石灰化には欠かせないものですが、唾液分泌が少ないと、虫歯になるリスクが高まります。よく噛むことで唾液は分泌されますが、あまり噛まない・口呼吸・ドライマウスの人は唾液分泌が少ないため、虫歯になりやすい傾向があります。

 

 

 虫歯になりにくい生活習慣とは

では虫歯になりにくい生活習慣とはどのようなことでしょうか。虫歯を防ぐための生活習慣のポイントをご紹介します。

 

 ・だらだら食べず、食べる回数や時間を決める

いつまでも食べていると、口の中がずっと酸性状態となるため虫歯リスクが高まります。食事時間や回数を決め、だらだら食べないようにしましょう。

また間食も回数を決めることが大切です。

 

 ・よく噛んで唾液を分泌させる

唾液は再石灰化に欠かせないとても大切な成分です。唾液がたくさん出るよう、しっかりと噛んで食事をしましょう。また食後にキシリトール100%ガムを噛むこともおすすめです。

 

 ・寝る前の歯磨きは必ず行う

就寝中は唾液分泌が少なく、細菌が繁殖しやすい状態です。寝る前にしっかりと歯磨きを行い、できる限り細菌の繁殖を抑えるようにします。

また歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯の間の汚れもきれいに落とすようにしましょう。

 

 ・フッ素入り歯磨きペーストを使う

日常の歯磨きに使う歯磨きペーストをフッ素入りのものにすることで、歯の質を強くして虫歯になりにくい歯を作り出します。また歯科医院で定期的にフッ素塗布を受けることもおすすめです。子供だけでなく、大人もフッ素塗布を行うことで虫歯予防を行うことができます。

 

 

 虫歯になりにくい生活を送りましょう

生活習慣が虫歯に繋がることをお話しました。すぐに虫歯になる人は、お話したことが原因の場合もあります。生活習慣を見直し、虫歯になりにくいお口の中を作り出しましょう。

 

インプラントを失敗させる原因

2018年03月22日

噛む機能と審美性を兼ね備えたインプラントですが、インプラント治療は必ず成功するとは限りません。時に失敗を伴うことがあります。ではインプラントの失敗とはどのような状態を意味するのでしょうか。少し怖いかもしれませんが、インプラントの失敗とその原因などについてお話を進めていきます。

 

 インプラントの失敗とは

インプラントは非常に優れた治療法ですが、インプラントの失敗に関するお話を目にすることは案外少ないかもしれません。まずはインプラントの失敗例を挙げてみました。

 

・インプラントと顎の骨がしっかり結合せず、インプラントがグラグラする、或いは抜けてしまう

・インプラント周囲が腫れて歯茎に炎症が起こる

・インプラントが神経に触り、麻痺が起きる

・インプラントのネジ部分が歯茎から出てしまう

・上部構造(人工歯)がアバットメントごと取れてしまう

・噛み合わせが悪くなる

 

このように、インプラント治療を終えたあとに起こるトラブルは様々です。そしてこのことが結果的にインプラントの失敗を招いてしまうのです。

 

 インプラント失敗の原因

ではインプラントの失敗はなぜ起こるのでしょうか。インプラントの失敗は、歯科医師側の問題と患者側の問題に分けられます。

 

・歯科医師側によるもの

歯科医師側による失敗の多くは、インプラントが歯茎から飛び出してしまうことです。これはCT撮影を行わず、平面的なレントゲン撮影だけでお口の中の状況を把握したために起こると考えられます、歯科用CTは顎の骨や血管、神経などを立体的に確認することができるため、より正確にインプラントの位置や埋入の長さなどを確認することができますが、レントゲンによる平面画像だけでは緻密な治療は難しいこともあり、思わぬトラブルに遭遇することがあります。

特に骨の量が少ない場合、上顎のインプラントが副鼻腔のあたりに飛び出してしまうこともあります。

人工歯が取れてしまうトラブルは、土台となるインプラントよりも、噛み合わせに問題があると考えられます。インプラントは噛む機能だけでなく噛み合わせを整えることも目的とした治療です。インプラントを入れるだけ入れて、噛み合わせの調整がきちんと行われていない場合、このようなトラブルが起きてしまう可能性があります。

 

・患者側によるもの

患者さん側によるインプラントのトラブルで最も多いのは、やはりインプラント周囲炎でしょう。インプラント周囲炎は歯周病に似た症状が起こり、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまいます。

これは患者さん側のセルフケア不足、そして歯科医院での定期的なメンテナンスを怠ることで引き起こされます。特に歯科医院でのメンテナンスは、セルフケアでは落としきれないバイオフィルム(細菌)を、特殊な機械を使ってきれいに落とします。このメンテナンスを受けないと、歯周病菌が増殖してインプラント周囲炎を引き起こしてしまいます。

また噛み合わせの調整を確認し、噛み合わせがおかしくないか、過度な力がかかっていないかを調整することも目的としています。メンテナンスを怠ってしまうと噛み合わせが悪いことに気づかず、インプラントの部分や他の歯に余計な負担がかかってしまうことがあります。このように、メンテナンスを怠ることは様々なトラブルの原因となってしまいます。

 

また生活習慣もインプラントのトラブルを誘発することがあります。特に喫煙習慣はインプラント部分や歯ぐきに悪影響を与えてしまいます。

 

 

 インプラントで失敗しないためには

インプラントの失敗を中心にお話を進めてきました。このようなトラブルにならないためには、歯科医院選びと患者さんの心構えです。

歯科医院選びはインプラントの成功に大きく関わります。実績や症例が多く、アフターケアをきちんと行っている歯科医院を選ぶようにして下さい。

またインプラント治療後は必ず定期的なメンテナンスを受けること、そしてなぜ歯を失ってしまったのかをもういちど考え、歯とお口の健康を考えた生活を送ることがインプラントの成功の秘訣と言えるのではないでしょうか。

 

インプラントを長持ちさせるための注意点

2018年03月20日

美しい見た目と天然歯に近い噛み心地、そして他の歯に影響を与えない、三拍子揃った治療法であるインプラント。このインプラントを長持ちさせるためにはどうすればよいでしょうか。インプラントを長持ちさせる秘訣をご紹介します。

 

 インプラント治療後に注意すべき点とは

 

インプラント治療後に最も気を付けなければいけないことは、インプラント周囲炎です。

 

インプラント周囲炎とは歯周病に似た症状で、歯周病菌がインプラントの周りに繁殖し、歯茎に腫れや出血などの炎症を引き起こす細菌感染です。そのままにしておくと炎症が歯茎だけでなく、歯槽骨にまで広がってしまいます。

炎症が歯槽骨にまで広がるとやがてインプラントを支えている顎の骨が吸収され始め、インプラントが揺れ動き始めます。さらに歯槽骨の吸収が進むと、最後にはインプラントが抜け落ちてしまいます。

 

インプラント周囲炎によりインプラントが抜け落ちてしまうと、再治療が難しくなります。

骨が少なくなり、インプラントを支えるために必要な骨造形法や再生治療を行うことで再びインプラントを打ち込むことは不可能ではありませんが、余分な費用や期間がかかってしまいます。

そうなると入れ歯やブリッジとなり、新たに治療が必要となりますます余分な時間と費用が必要となるため、せっかく行ったインプラント治療が無駄になってしまいます。

 

このようなことにならないためにもインプラント周囲炎には十分注意が必要です。

特に歯を失った原因が歯周病の場合、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高くなることを頭に入れておきましょう。

 

なお喫煙習慣がある人は、歯周病が悪化する傾向が強くなり、インプラント周囲炎になる可能性も高くなります。喫煙習慣のある方は、インプラント治療を機に減煙および禁煙が望ましいでしょう。

 

 

 インプラントを長持ちさせるためのアフターケアとは 

ではインプラントを長持ちさせるためのアフターケアに話を移しましょう。

 

インプラントを長持ちさせる秘訣は何といっても歯科医院での定期的なメンテナンスです。

家庭でのセルフケアだけでは落としきれないプラークを、歯科医院でのメンテナンスできれいに落とすことで歯周病菌などの細菌感染リスクを抑えることができます。

歯科衛生士が丁寧で正しいブラッシング指導やクリーニングを行うことはとても有効なのです。

 

また噛み合わせのチェックを行い、噛み合わせが悪化していないかどうかを確認します。

噛み合わせの悪化や食いしばりなどはインプラント周囲炎の引き金になってしまいかねません。

また噛み合わせとともに、インプラント体と骨の結合についてもチェックし、インプラント周囲炎になっていないか、顎の骨に問題はないかどうかを確認します。

 

 

 歯科医院での定期的なメンテナンスを必ず受けましょう

 

お伝えしたとおり、インプラントを長持ちさせるためにはインプラント周囲炎を予防することが何よりも大切です。インプラント周囲炎からお口の中を守るためには、歯科医院での定期的なメンテナンスが非常に大切です。インプラント治療後は3~6か月ごとに一度のメンテナンスを必ず受けるようにしましょう。

顎関節症の原因と改善方法

2018年03月19日

噛み合わせの悪さは顎の機能に大きく関わり、顎関節症を引き起こす原因にもなってしまいます。その原因のひとつに合わない入れ歯や被せ物が考えられます。正しい噛み合わせを取り戻し、顎に負担をかけない治療法としてインプラントがあります。今回は噛み合わせとインプラントを中心にお話しします。

 

■顎関節症とは

では顎関節症とはどのような症状なのでしょうか。

 

・口を開けた時や食事の時に顎関節やその周りに痛みを感じる

・口が開きにくい、または開かない

・顎関節の周辺に痛みを感じる

・口を開けた時や閉じるときにカクカクした音やミシミシといった音がする

 

顎関節症を発症している時は日常生活にも支障が出てきます。このような症状が気になる場合、顎関節症の疑いがあります。そして顎関節症を引き起こす原因のひとつに、噛み合わせの悪さが考えられるのです。

 

 噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせが悪くなる原因はいろいろ挙げられます。虫歯や歯周病、歯並びの悪さや食いしばりなどが代表的な原因ですが、合わない入れ歯や被せ物も噛み合わせの悪さから顎関節症を発症する場合があります。

特に入れ歯は噛み合わせに問題が生じやすい治療法です。というのも、歯を失った部分の顎の骨は徐々に吸収されてしまうため、入れ歯にガタつきが出てきます。そのためしっかり噛めず、噛み合わせも当然おかしくなってきます。入れ歯の治療性を行ってもやがて合わなくなり、同じことを繰り返すだけになってしまいます。そのためしっかりと噛むことができず、やがて顎関節症を引き起こす可能性が出てくるでしょう。

 

 正しい噛み合わせを取り戻すためのインプラント

噛み合わせを改善する方法として、インプラントがあります。

インプラントは顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着して噛む機能を取り戻す治療法で、噛む機能と美しい見た目を兼ね備えています。また肝心の噛み心地ですが、インプラントは天然歯と似た噛み心地のため、噛み合わせを整えやすい治療法です。またインプラント体が顎の骨と結合することから、顎の骨の吸収を抑えてくれる働きを持っています。このため入れ歯のように治療を繰り返すことが少なく、理想的な噛み合わせを保つことが可能です。

 

 インプラントを行う上での注意点

インプラント治療で噛み合わせを整えたいと希望しても、現在開口障害を感じている方や実際に開口障害が起きている方は、すぐにインプラント治療を始めることはお勧めできません。そのまま治療することで悪化することがあるため、顎関節症の自覚症状がある方はまず顎関節症を専門としている歯科医院や口腔外科を受診し、インプラントによるかみあわせの改善を希望していることなどを相談しましょう。

インプラントは機能面および審美面に優れている治療法で噛み合わせを整えるためにも良い方法です。噛み合わせが気になる方や顎関節症に悩む方は、インプラントを視野に入れながら噛み合わせや顎関節症を専門としている歯科医院に相談すると良いでしょう。

歯を失ってしまったら 入れ歯とインプラントについて3

2018年03月16日

歯を失ってしまったら?③ ~安心してインプラントにするために~

インプラントは失った歯の機能を回復させる治療法のひとつです。どの治療にもメリットだけでなく、デメリットはつきものです。今回はインプラントのデメリットに焦点を当てながら、安心してインプラント治療を受ける秘訣についてご紹介します。

 

インプラントとは

インプラントとは、失った歯の部分に埋め込む人工の歯根です。進行した虫歯や事故などで歯が折れてしまった場合でも、歯を残すことが可能であれば根の治療後に土台を立てて被せ物(差し歯)を装着することができます。しかし歯を残すことが出来ず、抜歯になってしまった場合、噛む機能を取り戻す治療が必要になります。インプラントはこの部分にインプラント体を埋め込んで根の役目を取り戻し、その上に人工歯を装着して噛む機能を取り戻す治療のことを言います。

 

インプラント体はチタンまたはチタン合金から作られています。このチタン合金は人工股関節の手術などの際に使われる金属で、人体のとの親和性に優れており安全性が確認されています。歯科用インプラントはフィクスチャー(インプラント本体)・アバットメント(人工歯とインプラントをつなぐための連結パーツ)・上部構造(人工歯)という3つで成り立ち、外科手術によって機能を回復させます。

 

機能回復方法には入れ歯やブリッジがありますが、これらの方法はバネをかける歯や土台となる歯に大きなダメージが加わり、のちに失ってしまう可能性が非常に高くなります。インプラントは必要な部位のみ治療を行うため、インプラントを行うことで他の歯がダメージを受けることがありません。これはご自身の歯の健康にとって非常に大きなウェートを占めます。

 

インプラントのデメリットとは

インプラントは天然歯に近い噛む力を取り戻すことができること、審美性に優れていること、そして他の歯に影響がないことが大きな特徴で、将来的な歯の健康を考えると最も優れた治療法と言えます。

 

しかし当然デメリットも存在します。インプラントのデメリットとは

 

・外科手術を伴う

・ごく一部の症例を除き保険適用となるため、高額な費用が必要となる

・入れ歯やブリッジと違い、どこの歯科医院でも治療ができるわけではない

 

入れ歯やブリッジには、上に挙げたようなデメリットがありません。インプラントは外科手術を必要とする処置を伴うため、手術に対する不安や恐怖心を感じるかもしれません。

抜歯だけでも怖いと思う方や、歯科恐怖症の方はなかなか踏み切れないため、インプラント治療が難しいと考えられます。

 

また費用面も大きなデメリットとなります。インプラントは限られたごく一部の症例を除き、全額自己負担となります。費用は歯科医院や地域により異なりますが、インプラント一本当たりの相場は約30~40万円くらいと言われています。また総入れ歯の人用のインプラント「オールオン4」や、上顎の骨が薄い人のための「ザイゴマインプラント」などは、かなり高額な治療費が必要になります。

 

インプラント治療は全ての歯科医院で取り扱っているわけではありません。例えば出先でインプラント治療箇所に何かトラブルが起きた場合、急患として訪れた歯科医院がインプラント治療を行っていなければ対処ができない場合があります。入れ歯やブリッジはほとんどの歯科医院で取り扱っているため対応が可能ですが、インプラントは治療を受けた歯科医院またはインプラント治療を行っている歯科医院しか受けることができません。

 

 

インプラントを安心して受けるための3つのポイント

では安心してインプラント治療を受けるためのポイントはどこにあるでしょうか。

 

・歯科医院選び

インプラント治療を安心して受けるための最大のポイントは、歯科医院選びです。インプラントの実績や症例が多い歯科医院は設備や体制がしっかりと整っています。しっかりとしたカウンセリング、通常の麻酔だけでなく静脈から直接血管に麻酔を入れる「静脈内鎮静法」の導入そして何かアクシデントが起きた場合に備えて、設備の整った病院との連携が取れている歯科医院を選ぶようにして下さい。

特にカウンセリングは患者さんと歯科医院の信頼関係を築く非常に重要な項目です。カウンセリングを重視しているかどうかは大きなポイントです。

 

・費用が明確であること

治療費の内訳を明確にしている歯科医院かどうかも安心材料のひとつです。提示されている費用に何が含まれているのかをきちんと説明してくれる歯科医院を選びましょう。また相場よりも大幅に安い費用や激安を謳っている歯科医院は注意して下さい。特に激安インプラントは粗悪な素材が使われている場合があるため、トラブルの原因になります。

 

・よく知られたメーカーを扱っているかどうか

インプラントは国内外合わせて非常にたくさんのメーカーから発売されています。名前がよく知られているメーカーの場合、引越しなどで別の歯科医院に変わる場合でも取り扱っていることが多く、歯科医院探しもそれほど手間がかからないでしょう。出先などで急なアクシデントが起きても、よく使われているメーカーなら歯科医院を探しやすいでしょう。

 

 

インプラントは非常に優れた治療法

インプラントのデメリットを中心にお話しましたが、インプラントにはデメリットをカバーできる優れた面を持っています。安心して治療を受けるためには歯科医院選びが最も大切です。信頼関係がしっかりと築ける歯科医院を選び、健康で快適な口腔内を取り戻しましょう。

歯を失ってしまったら 入れ歯とインプラントについて2

2018年03月15日

歯を失ってしまったら?② ~入れ歯とインプラントのメリット・デメリット~

歯を失ったら入れ歯しかないのか・・・そう思う方は多いと思います。しかし噛む機能を回復させる治療には入れ歯だけでなく、インプラントという手段があります。入れ歯とインプラント、それぞれどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。どちらの治療法を選択するか迷っている方は是非参考にしてください。

 

 

入れ歯のメリット

入れ歯は取り外し式の義歯で、部分入れ歯と総入れ歯があります。

ここでは部分入れ歯を中心に、入れ歯のメリットについてお話を進めていきます。

 

 

 保険適用のため治療費を抑えることができる

入れ歯の作製は保険が適用されるため、安い費用で入れ歯を作ることが可能です。

 

 治療期間が短い

入れ歯は型取りから完成までの期間が短く最短で10日~2週間ほどで噛む機能を取り戻すことが可能です。ただし本来入れ歯は精密な過程を経て作製します。そのため基本的には1ヶ月ほどで機能を取り戻すと考えたほうがよいでしょう。

 

 本数に制限がない

保険適用の入れ歯には、本数に制限がありません。例えばブリッジの場合、保険適用の場合は2本までと決まりがありますが、入れ歯の場合そのような制限がなく、欠損した本数に関係なく安価で治療できます。

 

 誰でも治療が可能

入れ歯の場合、外科処置を伴いません。そのため持病があったり薬を服用していても治療することができます。またほとんどの歯科医院で取り扱っているため、歯科医院を選ぶこともありません。

 

 

入れ歯のデメリット

では入れ歯のデメリットについてご紹介します。

 

 噛む力が弱い

入れ歯の最大のデメリットは、噛む力が弱いことです。咀嚼力は天然歯に比べて部分入れ歯は20~30%、総入れ歯の場合は10~20%と言われており、いちばん肝心な咀嚼機能に大きな不安が残ります。

特に総入れ歯は作製当初はぴったり合っていても、自分の歯がないことでだんだん顎の骨が痩せてきます。そのため床(ピンク色の部分)と粘膜の間に隙間が生じてガタガタしやすくなります。

 

 歯に負担がかかる(部分入れ歯)

部分入れ歯は歯にクラスプと呼ばれる金具を引っ掛けて使用します。このクラスプをかける歯に負担がかかり、のちに歯を痛める原因になります。

 

 クラスプなどで歯ぐきなどに傷がつく

部分入れ歯のクラスプにより、粘膜が傷つき口内炎になることがあります。

また合わない部分入れ歯を使うことで歯ぐきなどに炎症を起こすことがあります。

 

 

インプラントのメリット

インプラントは外科手術を行い、顎の骨にインプラントを埋入してその上に人工歯を装着することで噛む機能を取り戻します。インプラントの主なメリットは次のとおりです。

 

 天然歯に近い自然な噛み心地

インプラント体を顎の骨に埋め込むことで、歯の根の役割を果たします。そのため天然歯に近い噛み心地を取り戻すことができます。

 

 審美性に優れている

インプラント治療で使われる人工歯はセラミックやジルコニアなど、白くて美しい素材のものが選ばれることがほとんどです。天然歯と並んでもほとんどわからないほど自然な口元に仕上がります。

 

 他の歯に影響がない

インプラント治療の最も優れている点として、他の歯に影響がないことが挙げられます。

入れ歯はバネをかけることで他の歯に負担がかかりますが、インプラントは失った歯部分のみを治療するため、周りの歯は影響を受けません。またインプラント体は顎の骨と結合するため、顎の骨の吸収を抑えることができます。

 

 

インプラントのデメリット

メリットが多いインプラントですが、デメリットも存在します。

 

 保険適用外のため、高額な治療費が必要になる

ごく一部の症例を除き、インプラントは自費治療になります。またオールオン4など、総入れ歯のためのインプラントの場合、相場が約250万円前後と高額となり、保険の総入れ歯と比べると負担が大きくなります。

 

 外科手術を伴う

インプラントは外科手術を必要とします。そのため持病を持っている人や薬を服用している人は、場合によりインプラント治療が難しいことがあります。歯科医師、内科のかかりつけ医とよく相談して下さい。

 

 治療期間が長い

インプラントは顎の骨とインプラント体が結合する期間を要し、最低でも半年はかかります。また部位や症例により、1年くらい治療期間が必要となる場合もあるため、長期間不便を感じることがあります。歯科医院により、即時負荷が可能なインプラントもあり、その日のうちに仮歯が入ることもありますが、全てのインプラントで即時荷重が可能と言うわけではありません。

 

自分に合った治療法を選択することが大切

入れ歯とインプラントのメリットおよびデメリットについてお話しました。どちらの治療も良い面とそうでない面を持ち合わせていますが、咀嚼機能および残った歯の健康を考えると、インプラントのほうが適していると考えられます。

大切なことは、自分に合った治療法を選ぶことです。どちらが適しているのか、歯科医師とよく相談し、噛む機能を取り戻すことが大切です。

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当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。
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