麻酔といっても色々です。

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麻酔といっても色々です。

2018年02月8日

「歯の治療は痛くてイヤ!」「小さい頃の歯科治療がトラウマで歯医者が怖い」など、歯医者に行きたくても受診できない方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近では痛みを最小限に抑え、なるべく痛みを感じない治療を行う歯科医院が増えてきました。痛みを感じずに歯科治療が受けられる「無痛治療」と「笑気麻酔」と呼ばれる方法がありますが、このふたつはいったいどのように違うのでしょうか。

 

歯科治療で使われる麻酔について

無痛治療と笑気麻酔の違いについて述べる前に、歯科治療に使われる麻酔について説明しておきます。

痛みを伴う処置や痛みに弱い患者さんには、麻酔を使って治療中の痛みを和らげて処置を行います。

痛みを伴う治療には、通常は局所麻酔が使われます。痛みを緩和する麻酔薬(キシロカイン、シタネストなど)を、電動注射器などで注入しますが、この注射をする前に、表面麻酔と言う軽い麻酔を行います。麻酔効果のあるジェルまたはテープを使って歯ぐきの表面を軽く痺れさせます。その後最も細い針を使い、ゆっくりと麻酔液を注入することで痛みを緩和させます。

ほとんどの場合、この2段階麻酔で痛みを感じることなく治療を行うことができます。

 

 

麻酔が効きにくい人や歯科恐怖症の人向けの麻酔とは

通常の麻酔が効きにくい人や、歯科治療に対して非常に恐怖心を抱く人、パニックを起こしてしまう人には「静脈内鎮静法」または「笑気麻酔」の方法が適しており、どちらもリラックスした状態の中で歯科治療を受けることができます。

 

  • 静脈内鎮静法について

無痛治療は一般的に静脈内鎮静法という麻酔で、点滴を使って鎮静剤を静脈に直接入れる方法です。血管に直接鎮静薬を入れるため、意識が薄れた状態に導きます。意識が薄れて眠っているような状態の中、さらに局所麻酔を使って治療を行なうため痛みを感じることがありません。

また嘔吐反射が強く、口の中に器具が入ると「オエッ」となる人にも効果があります。

 

  • 笑気麻酔について

笑気麻酔とは、笑気ガスと呼ばれるガスを吸入してリラックスする状態へ導いて歯科治療を行う方法です。笑気ガスは「亜酸化窒素」という気体で、このガスを鼻から吸引することで恐怖心や不安が薄れ、リラックスできる効果があります。笑気麻酔は小さな子どもでも使うことができるため、歯科治療が怖くて治療が行いにくいお子さんに対しても有効です。

ただし鎮静効果は静脈内鎮静法よりも弱く、少し痛みを感じることがあります。また鼻から笑気ガスを吸入するため、鼻づまりなど鼻の病気があり、鼻で呼吸することが難しい人には不向きです。

 

 

リラックスして歯科治療を受けましょう

無痛治療と笑気麻酔について違いと特徴をお伝えしました。どちらもリラックス効果があり、歯科治療に対して極度の恐怖心を持つ人やパニックを起こしやすい人などはこのような方法で歯科治療を受けていただくことが可能です。

歯が痛いけど歯医者が怖い、治療の痛みに耐えられないなどの悩みをお持ちの方は、無痛治療を行っている歯科医院をたずねてみるとよいでしょう。

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