意外と知られていない、お子さまの指しゃぶりが歯に与える影響|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2017年06月12日
赤ちゃんや乳児期の子どもが指しゃぶりをしている光景をよく見ることがあります。
指しゃぶりは子どもにありがちな癖ですが、歯並びに良くない影響があることがあります。
指しゃぶりを続けることへの影響や、いつまでにやめた方がいいか、などをご説明します。
■指しゃぶりする原因
・眠い
赤ちゃんは眠るために心を落ち着かせたくなります。
一番落ち着くのは、お母さんのおっぱいを吸っているときなので、それと同じような状況を作る、指しゃぶりを無意識のうちにしているのです。
・安心材料
知らない環境や初めての場所、不安やさみしさを感じたときに、気持ちを落ち着かせるために、指しゃぶりをします。
・癖
上にあげたように、心を落ち着かせるために乳児期にしていた指しゃぶりが、年齢が高くなってからも癖として残ってしまっていることがあります。
■指しゃぶりの影響
・歯並びが崩れる
指しゃぶりをすることで、常に前歯に強い力がかかるようになり、出っ歯や開咬(上下の歯が合わずに隙間ができている状態)になることがあります。
また、吸引することで奥歯が吸い込まれて、上あごが狭くなります。そのことで、上下の歯の中心がずれてしまうことがあります。
・口呼吸になる
口が閉じにくくなることで、常に口がポカンと開いた状態になります。
口呼吸は虫歯や歯周病になりやすかったり、細菌感染しやすくなります。
・発音がしにくくなる
開咬になると、会話しているときに舌の位置が突き出したような状態になり、聞き取りにくい発音ができてきます。
・食事中に口を閉じられない
前歯で咀嚼できず、口を開けたままで食事するので、音をたてて食事をすることになります。
■指しゃぶりをやめさせる方法
・5歳以上の子供には言葉で意識させる
・指をつかう遊びをする
・就寝時には指しゃぶりできないように手をつなぐ
・指しゃぶりをしないことを誉める
・指しゃぶりできないように手袋や指サックをはめる
■歯並びが変わった場合の対応
・永久歯前
まずは指しゃぶりをやめさせるようにしましょう。
乳歯で歯並びが乱れていても、永久歯では正常になる場合もあります。
言い聞かせていても、日中も長時間指しゃぶりしているようなら、指しゃぶりをやめさせるような薬を親指に塗ったり、歯医者さんに相談するとよいでしょう。
・乳歯と永久歯が混合している時期
指しゃぶりの影響で顎の成長がうまくいってない場合は、小児矯正をした方が今後の矯正治療が大がかりなものにならずに済む可能性があります。
治療としては床矯正や、口・舌の筋肉トレーニング、訓練をします。
・永久歯
永久歯を長期間かけて動かしていく矯正治療をします。
お母さんのお腹の中にいるころから、赤ちゃんは指しゃぶりをしていることが分かっています。
人間の吸う、という本能のためですが、大きくなってからも続けていると歯並びに影響してしまいます。
なるべく、癖にならないうちに指しゃぶりをやめるようにしたいですね。