2017年05月19日
口臭は人には聞けないことですが、とても気になりますね。
口臭予防は毎日の丁寧なケアと生活習慣を整えることが大切ですが、舌ブラシを使用するとより効果的に予防できます。
今回は舌ブラシの使い方を詳しく見ていきましょう。
■口臭の原因の一つである舌苔
舌の表面が白くなっていることがあると思いますが、それは表面に溜まった苔で舌苔(ぜったい)と呼ばれています。
舌苔に細菌が溜まりやすくなり、口臭の原因の一つとされています。
舌苔ができる原因はまだはっきりとはわかっていません。
舌苔は治療の必要がないため、専用の舌ブラシで取り除くのが効果的とされています。
■舌苔ができる原因
・細菌の繁殖
細菌が舌の粘膜に溜まり、白く見えます。
細菌の種類によっては、色は白だけではなく、黄色、灰色、などの場合もあります。
・食べかす
食べ物が舌の表面に残り、舌苔になるケースです。
口呼吸や舌の動きがよくないと摩擦が少なく、食べかすが残ることがあります。
・細胞のカス
舌の皮や粘膜が剥がれ落ち、舌の表面に溜まってしまって舌苔になることがあります。
・口呼吸
口呼吸していると口の中が乾燥し、汚れがこびりつきやすくなります。
唾液も渇きがちになってしまう
・唾液の分泌量が少ない
唾液の量が減ってしまうと舌苔ができやすくなります。
唾液の量が減る原因はストレスや服薬、体の病気など、様々な原因があります。
細菌や食べかすを洗い流す作用がある唾液は大切な役割をしています。
■舌ブラシとは
意識していないと見落としがちですが、歯ブラシコーナーなどで市販されている、舌専用のブラシです。
舌苔が口臭の原因になることが多いですが、歯ブラシで磨いてしまうと表面を傷つけてしまうので、専用の清掃用具を使用しましょう。
■舌ブラシの使用方法
1.清掃しやすいように舌を前に突き出す
2.軽くブラシを握って、やさしく舌をブラッシングする
3.使用後の舌ブラシは、きれいに洗ってしっかり乾かす
■舌ブラシを使う注意点
口臭の原因となる舌苔は定期的に除去するのが望ましいですが、やりすぎは何事も禁物です。
舌を傷つけないように、1日1回を上限として、力を入れ過ぎないように使用しましょう。
また、舌に口内炎や傷があるときは、使用するのはやめましょう。
舌ブラシが用意できないからといって歯ブラシで代用することも、舌が傷つく可能性があるので、おすすめできません。
口臭の原因の一つとも言われている舌苔。
健康状態のバロメータになるので、舌苔が溜まらないように生活を整えながら、舌ブラシで正しくケアして、口臭予防に努めましょう。
2017年05月18日
受け口とは、普通なら上の歯が下の歯にかぶさる状態のものが、上下逆になって噛んでしまっている状態のことを言います。
受け口は、歯並びだけではなく、顔貌にも影響があるので、もしお子さんが受け口になってしまったら、とても気になりますね。
お子さまが受け口だと気づいたときに、どのような治療法があるのでしょうか。
■受け口になる原因
・舌の位置
舌の位置は上顎とぴったりくっつくようになっています。舌と上顎がぴったり吸着することで、赤ちゃんは母乳やミルクを上手に飲んでいます。
そして、上顎は舌に押し上げながら成長していくのです。
しかし、舌の長さが短かったりした場合、舌が上顎を押さないので、上顎が成長せず受け口になることがあります。
同じ理由で舌が下顎を推すことが受け口の原因にもなります。
・口呼吸
口呼吸が癖になっていると、鼻の機能が使われてないと体が判断して、徐々にちいさくなっていき、それにつられて上顎も小さくなっていく傾向があります。
・遺伝
歯の形や大きさも、よく観察すると親子で遺伝しています。
このように受け口や噛み合わせなども遺伝していきます。
■受け口が影響すること
・虫歯や歯周病に
噛み合わせが正しくできていないと隙間ができ、歯垢が溜まりやすくなります。
また、噛み合わせが深くかかっている歯に負担がかかり、歯周病にかかりやすくなります。
・胃に負担
噛み合わせがよくないので、咀嚼が十分にできずに、胃腸への負担がかかってくるようになります。
・顎関節症になりやすい
顎に負担がかかるので、顎関節症にかかりやすくなります。
■小学生頃に始める治療
最初は小学生低学年の頃、前歯の永久歯が生えてきてから治療を始めます。
治療方法はいくつか種類があり、金額も25万~50万ほどです。
・筋肉トレーニングMFT
口の周りの筋肉を正しく使えるようにトレーニングする方法です。
受け口の場合は舌を上顎につけることができるように訓練します。
・マウスピース
舌を上に押し上げる効果のあるマウスピースを装着します。
日中1時間と就寝中に装着します。
・床矯正
顎を広げる装置です。
受け口は上顎が小さい場合が多いので、顎を前や横に広げる装置を装着します。
・部分矯正
前歯の歯並びがデコボコしている場合は、前歯のみ部分的に矯正し、そのほかの歯が永久歯に生え変わるまで様子を見ます。
上顎の成長を手助けするタイミングを逃し、永久歯が生えそろう中学生以降になると、大人と同じような矯正で治療する治療となります。
金額や期間も長引くので、お子さんの成長に合わせながら、受け口を治す治療をしていったほうがよいでしょう。
2017年05月17日
こんにちは!診療コーディネーターの高橋です!
突然ですが
①水分・糖分が多い
②比較的食べやすい
③体温を下げたりもする
以上3点に当てはまるものとして何を思い浮かべますか???
、、、、、、、、ヒントがこちら
Appleのマークになりますが、、、、そう、果物です。
まだまだ本格的な夏は先ですが、最近も真昼は暑く感じてきました。
僕は果物が大好きなので、今後の夏を乗り切るために果物が有効な理由を簡単にお伝えいたします。
①水分が多い、糖分が多い
水分が必要なのは言うまでもないかと思いますので省略します(笑)
糖分ですが実はこれは重要になりまして、たとえば熱中症対策には水分と塩分が大事です。
実は糖分を摂ることで水分塩分の吸収率が上がるそうです。
タイやシンガポールなどの熱帯国のカットフルーツ、、、あれは塩を含んだ調味料をつけて食べているそうです。
フルーツの糖分+塩分で熱中症対策をしているみたいです。
②食べやすい(?)
暑さでバテても、果物なら比較的食が進むのではないでしょうか?
嫌いな方、大変申し訳ございません(..)
③体温下げる
南国系のフルーツは体温を下げる効果があるといわれております。
以上のような理由がございます。
本日は自分のiPhoneのリンゴマークや院内のApple製品のリンゴマークをみていて、このような記事を書こうと思い立ちました。
皆様何かしら好きな果物はあるかと思いますので、夏に向けてフルーツを摂取する習慣をつけてみてはいかがでしょうか?
また、果物に限らず自分の好きなもの、おいしいと思うものをおいしく味わうためにも、歯を大切にしていきましょう!
2017年05月17日
抜歯した方がよいと言われている、親知らず。
一番奥の大きな歯を抜くのは大変そう、腫れや痛さが気になって、できるなら抜かずにいたい、という気持ちもありますね。
親知らずを抜歯したほうがよいのはどのようなケースなのか、また、どのように治療するのかをみてみましょう。
■親知らずを抜歯した方がいいケース
・虫歯がある
親知らずは一番奥の歯なので、歯磨きでも汚れが落ち切らず、虫歯になることが多い歯です。
・隣の歯に影響がある
親知らずはまっすぐ生えずに隣の歯に向かって生えることが多く、そこに歯垢が溜まりやすくなります。
その結果、隣の歯が虫歯になった場合は親知らずを抜歯しないと治療はできません。
・痛みがある
親知らずは歯茎に覆われていることが多く、覆われている部分に汚れが溜まり、炎症を起こしやすくなります。
また、生える時に痛みがある場合や、顎や頭が痛くなったりすることもあります。
・口臭がする
親知らずには歯垢が溜まりやすく、歯周病や虫歯などで口臭がひどくなることがあります。
■親知らずを抜歯する流れ
親知らずがどのように生えているかによって、治療時間や痛みなどが異なってきます。
・まっすぐ生えている
15分ほどで終わります。一般的な抜歯の治療です。
・歯茎の下に生えている、斜めに生えている
歯茎を切開したり、歯を割って抜歯したりなどの処置が必要なので、30分以上かかることもあります。
料金に関しては、レントゲンや痛み止め、抗生物質などの薬の料金が加算されることがありますが、大体5000円以下でしょう。
■抜歯後の注意点
・うがいを控える
出血が気になって、うがいを頻繁にしたくなるかもしれませんが、うがいはなるべく控えましょう。
抜歯後にできる、血のかさぶたのようなものはがれやすくなり、治りが遅くなってしまいます。
・舌で触れる
抜歯した後が気になって舌で触ってしまいがちですが、あまり触ると傷口がふさがらなくなり、細菌に感染してしまうことがあります。
・刺激を避ける
アルコールや運動、お風呂など、血流がよくなることをすると、血が止まりにくくなってしまいます。
抜歯した日は安静にしましょう。
他にも硬い食べ物を避け、おかゆなどの柔らかいものを食べるようにし、食事の際にも、抜歯した側の歯を使わないようにするなどしましょう。
抜歯後の穴に触れない方がよいので、歯ブラシで強く磨くなど、刺激するようなことはやめましょう。
・タバコを吸わない
喫煙すると血管が収縮してしまい、酸素が運ばれずに傷口の治りが遅くなってしまいます。
また、タバコを吸うときに傷口も同時に吸ってしまうことも、悪影響です。
抜いていい親知らずの場合は、痛みや腫れなどを気にしているなら、早めに抜歯したほうがいいこともあります。
疲れやストレスなどで痛みが出る場合もあるので、気になる場合は早めに歯医者さんに相談しましょう。
2017年05月16日
30代を過ぎると虫歯に変わって、歯周病が歯を失う原因となってきます。
歯周病は自覚症状があまりないので、気づいたときには手遅れになっていることが多い病気です。
初期症状がどんなものなのか知っておくと、症状が出始めたときに適切な対処ができるでしょう。
■歯周病ってどんな病気?
・症状が進むと歯が抜ける
歯周病のことを詳しく知っている人は少ないかもしれませんが、歯周病で歯を失うことが年齢を重ねると多くなります。
歯周病菌によって歯を支えている骨が溶かされて、最後には歯が抜けてしまう病気です。
・免疫力低下とともにかかりやすくなる
免疫力がある若い時は歯周病菌の侵入を防ぐことができますが、年を重ねていくと細菌が侵入しやすくなり、進行しやすくなってしまいます。
・あまり知られていない病気
歯を失う可能性がある病気ですが、その怖さや症状、治療法などはあまり知られていません。
正しい知識を身につけて、歯周病になっても初期で症状を食い止められるようにしましょう。
■歯周病の治療方法
・歯垢を取り除く!
歯垢が歯についていると細菌が繁殖しやすくなります。
歯周病の治療はこの歯垢が付かないようにコントロールすることです。
歯石を専門家の手で取り除いてもらうことよりも、毎日の自宅での歯磨きやケアが大切になってきます。
歯垢がなくなると、歯茎の腫れや出血が減ってきます。ブヨブヨで赤かった歯茎が引き締まったピンク色になってきて、歯周ポケットが狭くなってくるため、歯垢が付きにくくなります。
・歯医者さんで歯石を取り除く
一度ついた歯石は自分では取り除くことはできません。
歯医者さんにいって歯科衛生士さんに歯に付着した歯石を削って取り除いてもらいましょう。
ザラザラに感じていた歯の感触がツルツルとしたものになり、歯垢も付きにくくなります。
・歯周ポケットの中の歯石も取り除いてもらう
歯茎の中の歯周ポケットについている歯石は出血した血液と混じって、とても固くなっています。
超音波がでる専門の器具で歯医者さんで取り除いてもらいましょう。
歯周ポケットの中の歯石を取り除くことで歯茎が引き締まってくるのを実感するでしょう。
・重度の歯周病になってしまった人
歯周ポケットが5㎜以上の深さになってしまった人は、歯茎から取り除くことができなくなるので、歯茎を切開して取り除く手術があります。
また、歯周病菌で失ってしまった歯茎を再生させる手術法もあります。
歯周病は初期で進行を抑えておけば怖くない病気です。
歯周病にならないためにも毎日の歯のケアを丁寧に行い、歯医者さんでの定期検診を欠かさないようにしましょう。
2017年05月15日
子どもを虫歯から守ることは親の役割の一つですね。
しかし、生えたばかりの永久歯のエナメル質はまだ柔らかく、虫歯になりやすいです。
そんな子供の歯に、歯磨きもしにくい箇所の虫歯予防に効果的な方法として、シーラントという治療法があります。
■シーラントとは?
虫歯になりやすい部分である溝の部分をプラスチックで埋める方法です。
食べかすがつまりやすい溝をうめて、事前に虫歯菌の餌となる歯垢を付着させないようにします。
■シーラントが効果的な歯
・生えたばかりの永久歯
6歳臼歯とも呼ばれる6歳前後に生えてくる永久歯は、虫歯になりやすい歯です。
複雑な形をしていて、エナメル質も柔らかく、磨き残しもでやすいのでシーラントをしたほうがよいです。
奥歯ですと噛み合わせの面の溝、前歯ですと裏側の溝にシーラントをするのがオススメです。
・奥歯の乳歯
形が複雑な奥歯の汚れはなかなか取り除けません。
歯ブラシだけでも完全に除去することは難しく、また子どもの歯磨きは毎日丁寧に行うのが難しい場合もあります。
■シーラントの施術方法
どこをどんな風に治療するのか、痛いのか、など事前に知っておけば、保護者も子どもも安心して治療を受けることができますね。
1.シーラント部分を清掃
シーラントする部分に歯垢や歯石が付いてるいる場合は取り除き、きれいな状態にします。
2.水分を取り除く
シーラントの密着度を高めるために、治療部分の水分を吸い取ります。
3.シーラントを塗る準備
シーラントがはがれないようにする役割のある薬を塗布します。
4.シーラントを塗る
シーラントを溝に流しいれ、器具を使って均一に伸ばします。
5.シーラントを固める
光を照射するとシーラントは固まるようにできています。
強い光なので、見ないように注意しましょう。
6.確認する
シーラントが適切な場所で固まったか確認します。
■シーラントの注意点
・取れることがある
奥歯の溝などは噛み合わせで強い力がかかってしまうことがあります。
その場合はまたシーラントをしましょう。
・被せた部分のみの虫歯予防効果
シーラントした部分は虫歯予防できますが、それ以外の場所は虫歯になるリスクは変わりません。
磨き残しの多くなる、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などは、デンタルフロスなどを上手に使って、虫歯予防に努めましょう。
・虫歯の歯にはシーラントはできない
虫歯で穴が開いてしまった歯にはシーラントができません。
虫歯の最優先して治療をしましょう。
虫歯になりやすい生えたての永久歯にはオススメしたい予防方法です。
ぜひ、歯医者さんで相談してみてください。
2017年05月12日
顎が痛くて開かない、あくびをしたり、食事のたびに顎が痛む、という経験はありませんか?
それは顎関節症と呼ばれる病気で、半数の日本人にでる症状とも言われています。
放っておくといつの間にか痛みがなくなっている場合が多いので、治療をしたことがない人も多いですね。
■顎関節症ってなに?
顎やその周りの筋肉が痛んだり、動かすたびに音がなったり、口が開きにくかったりする症状のことです。
顎の関節に負荷がかかり過ぎていたり、歪んだりしていると、上記のような症状がでてくることがあります。
■顎関節症になる原因
・歯ぎしりや食いしばり
睡眠時や重い物を持つときなど無意識に歯を食いしばっていることがあります。
歯ぎしりなどは顎や歯に負担が大きくかかるので、筋肉にダメージを残しがちです。
起きているときは歯が本来の形である、歯が重ならない状態を保つように意識しましょう。
睡眠時はマウスガードなどをして、歯や顎に負担がかからないように保護しましょう。
・ストレス
ストレス下にあるときは、筋肉は緊張状態にあります。
また、ストレスは歯ぎしりなどを引きおこす原因にもなります。
なるべくストレス発散に努めましょう。緊張をほぐすために入浴してリラックスしたり、心地よい睡眠のために軽い運動をするのもよいでしょう。
・食事の癖
噛み合わせの関係で左右の片方ばかりで食事をしている場合、力のかかり方が一方に負担がかかったものになってしまいます。
左右均等に噛むように心がけましょう。
・姿勢が悪い
猫背であったり、足を組んだり、鞄を片側で持つ癖がある…など体のバランスを崩す癖によって、顎にも負担がかかってしまいます。
顎だけではなく、体全体のバランスや姿勢を整えるように意識しましょう。
・歯並びが悪い
歯並びが悪いと筋肉や顎に負担がかかります。
歯並びと噛み合わせの関係の悪さ、偏ったバランスのとり方をしている事で顎関節症の症状が現れることがあります。
・長時間口を開ける
歯医者さんなどで長い間口を開けていると、顎に負担が掛かり続けている状態になっています。
カラオケで歌いすぎたり、硬い食べ物を噛み続けることでも症状がでることがあります。
・食生活の変化
硬い物を食べる機会がなくなり、柔らかいものを食べるようになったことが、顎関節症の増加と関係しているのでは、とされています。
普段の生活の癖や習慣が原因となることもあるのですね。
顎の痛みで憂鬱にならないように、顎関節症のことを正しく知って、痛みのない生活を送りましょう。
2017年05月11日
お子さんがいる方は小児検診で舌小帯が短い、と指摘されて不安になった方もいるかもしれません。
舌小帯が短いとどのような影響があるのか、また、切らずに治療する方法はあるのか、などをみていきたいと思います。
■舌小帯とは?
舌小帯とはあまり耳慣れない言葉ですが、舌の裏側にある筋のことです。
口を開けて舌を上にあげると舌の真ん中にあります。
舌小帯は、舌の動きを調整する役割で、この小帯が短いことで、乳児の頃の授乳や言葉の発音や歯並びなどに影響が出てくる場合があります。
■舌小帯が短いと起こりうること
・哺乳力が弱い
うまく飲み込むことができないため、哺乳する力が弱く、体重が増えにくい場合があります。
・受け口になるかもしれない
舌は正常な位置ですと上顎にくっついていますが、舌小帯が短いと舌の前歯を押すことで下顎が出てきて、受け口になってしまう場合があります。
・話し方に影響がある
舌小帯が短いと上顎に舌をつけて発音する、さしすせそ、たちつてと、らりるれろ、のような言葉が発音しにくくなり、舌足らずな話し方になることがあります。
・歯並びに影響がある
上顎に舌がつかず、大きくならないので歯が正しく並びにくくなります。
■舌小帯を切らずに伸ばす治療法
軽度のものは小帯を切らずにトレーニングする方法があります。
・トレーニングをする
口周りの筋肉や舌などの筋肉を強化する方法です。
MFTと呼ばれるトレーニングで、下記のような方法があります。
1.舌を上顎に吸い付ける
2.そのまま口を開け閉めする
3.ポンと音を鳴らすようにして離す
・矯正をする
マウスピースを使用して、舌の位置や歯並びを矯正する方法です。
歯並びに悪影響を及ぼす舌の癖なども矯正しながら、歯並びも治します。
ムーシールド、と呼ばれる矯正器具で、起きている日中の数時間と就寝時に装着します。
■舌小帯を切る場合
上記の治療法を試しても舌小帯が伸びずに悪い影響が残る場合や、舌小帯がとても短い場合は、舌小帯を切った方がいいケースもあります。
手術の時期は上の前歯が生えそろった頃、8歳前後がよいとされています。
手術自体は10分ほどで終了し、金額も3000円ほどです。
小さなこどもに手術、というと躊躇ってしまいますが、必ず手術しなければいけないわけではないので、かかりつけ医と話しあったり、子どもの様子を見ながらゆっくり決めましょう。
もし、舌小帯を切った場合は、正しい舌の位置や筋肉をつけるために、トレーニングをするようにしましょう。
2017年05月10日
前歯を失ってしまった時に、差し歯という治療法があります。
その時に自費診療の説明を受けて、悩む人も多いでしょう。
保険と自費診療の差し歯は何が違うのか説明していきたいと思います。
■差し歯とは
差しとは、歯の根は歯茎の中に残っている状態で、その根を使いながら被せ物をしていく治療法です。
■保険診療を選んだ場合のデメリット
・歯茎が黒くなる
保険で前歯の差し歯を作ると、裏を金属で補強し表面にはプラスチックを貼り付ける治療法となります。
その金属が溶け出し、歯茎に浸透して黒くなっていきます。
入れ墨をしたようになるため、メタルタトゥと呼ばれており、一度黒くなった歯茎は元には戻りません。
・プラスチックの劣化
前歯という目立つ箇所でありながら、保険診療のプラスチックの場合は経年劣化で黄ばんできてしまいます。
また、プラスチックは傷つきやすく、その凹凸に汚れがこびりつくので、着色もつきやすくなっています。
・形が大きい
保険の差し歯は金属とプラスチックを使用しているため、大きめになってしまいます。
プラスチックも強度に耐えるため、厚く作成されるので、見た目が大きくなります。
・色が選べない
プラスチックなので色を選ぶことができず、周りの歯と色調を合わせることができません。
その結果、周りから浮いたように見えてしまうこともあります。
・虫歯になりやすい
金属が溶け出し隙間ができてくると、その隙間から虫歯になりやすくなってしまいます。
・壊れることがある
プラスチックがはがれてしまうことがあります。金属は溶ける性質を持ち、プラスチックは温度差で収縮するので、それぞれのサイズが合わなくなってしまうためです。
・根が折れることがある
根にさしている土台の金属はしなることがないので、強い力で周りの歯の根を折ってしまうことがあります。
■セラミックが優れている点
上記であげたデメリットは被せ物をセラミックにすることで、ほとんどが解消されます。
セラミックは劣化しないので壊れたり、変色もなく、隙間ができないので虫歯にもなりにくいです。
また、審美性にも優れており、周りとの色調を調節することはもちろん、つるりとした表面で傷もできにくいので着色汚れもありません。
金属を使用していないので、歯茎に金属が流れ出て黒ずむことや、歯の根を割ることもありません。
見た目が気になる前歯の差し歯は、笑顔や普段のコミュニケーションにも影響してくる箇所です。
保険が適用されない自費診療は金額が高いですが、セラミックを使用した自費診療をオススメする理由がわかったかと思います。
差し歯をすることがあったら、かかりつけの歯医者さんからぜひ自費診療の話も詳しく聞いてみてください。
2017年05月9日
赤ちゃんがおっぱいを飲むときに鼻で呼吸しているように、呼吸は鼻ですることが自然です。
しかし、風邪などで鼻が詰まったり、口が閉じずに徐々に口呼吸になってしまっている人がいます。
歯並びや筋肉の関係もありますが、口呼吸によるデメリットは多くあり、鼻呼吸にかえていったほうがよいでしょう。
■口呼吸による弊害
・虫歯が増える
口が常に開いていることで口の中が乾燥してしまい、虫歯になりやすくなります。
唾液で再石灰化されないと虫歯になりやすくなり、特に前歯の虫歯が増えていきます。
・歯周病にかかりやすい
これも乾燥によっておこることで、唾液によって流されていた歯周病菌が歯茎に留まり、歯周病にかかりやすくなってしまいます。
・歯が茶色くなりやすい
唾液で汚れが流されず表面に残るので、そのまま着色汚れとして残ってしまいます。
・口臭がでてくる
唾液が少なくなり乾燥しがちになるため、口の中の細菌が増えて口臭の原因となります。
・出っ歯になる
口を閉じていると舌は上顎にくっつき、そのため上顎が広がっていき、歯並びが正しく並んでいきますが、舌が上顎を押し上げずにいると、歯が並ばずに前歯が出てきてしまいます。
・顔がたるむ
口の周りの筋肉を使わないため、筋肉がたるみ、ぼんやりとした締りのない顔つきになります。
・風邪やアレルギーになりやすい
口呼吸はそのまま細菌が喉や肺に入ってくるので、病気になりやすくなります。
鼻呼吸の場合は、鼻の粘膜や鼻毛などで細菌が減った状態でからだに入り込むので、リスクが低いのです。
・睡眠時無呼吸症候群に注意
口呼吸をしていると舌が後ろにいきやすく、睡眠中に舌が後方に落ちて気道を塞いでしまいます。
■鼻呼吸への改善法
・耳鼻科に行く
鼻が完全に詰まっている場合、治療が必要なので耳鼻科に診療してもらいましょう。
・就寝時に唇にテープを貼る
唇に貼る市販のテープがあります。口を閉じる、という意識ができます。
・鼻呼吸を意識する
起きているときにも鼻呼吸を意識しましょう。徐々にその割合を増やしていければよいのです。
・マウスピース矯正をする
歯並びが悪くて口が閉じにくい場合は矯正を考えるのもよいかもしれません。
小学生などの小児の場合は上顎を広げる拡大床をとりつける治療法も効果があります。
・口回りの筋肉を鍛える
口呼吸している人は口回りの筋肉が弱くなっています。MFTという口回りの筋肉トレーニングをすることで、口を閉じる力をつけます。
意識していないと口呼吸になってしまうという人は、デメリットを理解して鼻呼吸にシフトできるようにしましょう。