歯槽膿漏によって歯を失わないために知っておくべきこと|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2017年05月26日
歯槽膿漏という言葉を聞くことがありますが、どのような病気なのでしょうか。
歯槽膿漏になる原因や治療法などをみていきましょう。
■歯槽膿漏はどんな病気?
歯槽膿漏とは歯を支えている箇所から膿が出ている状態です。歯茎が腫れて、膿がでたり、歯が動揺して、最後には歯を失ってしまいます。
自覚症状があまりないため、何かしらの症状が出始めたときには、かなり進行している場合があります。
■歯周病との違いは?
症状だけみると歯周病と似ていますが、歯槽膿漏とは歯周病の一種です。
歯周病という病気を表している中に、歯槽膿漏という症状がでてくる、という意味では、同じような意味合いで使用されることもあります。
■歯槽膿漏の症状
・出血
歯磨きの際に歯茎から血がでます。
歯茎が腫れていると歯磨きなどの刺激によって、出血してしまいます。
・歯茎がさがる
歯を支えている骨が溶けてくると歯茎が下がりはじめます。
・膿が出てくる
歯と歯茎の間から膿が出始めます。
・口臭
口の中から膿がでているので常に口臭がするようになります。
・痛み
歯茎が腫れることで痛みが出ます。
また、歯茎がさがることで、神経が露出し、知覚過敏の症状がでます。
・歯が揺れる
歯を支えている骨が溶けるので、次第に歯がグラグラと揺れるようになります。
■歯槽膿漏の治療
・毎日のケアが一番大切
口内の歯垢をしっかりと取り除くことが一番の治療方法です。
正しい歯磨きを歯医者さんで指導してもらい、補助用具のデンタルフロスや歯間ブラシを使って、磨き残しがないようにしましょう。
・歯医者さんでの治療
歯垢が歯石になると、歯磨きでは取り除くことが出来なくなります。
歯石は石のように固くかたまったものですが、細菌の住処です。
歯医者さんで取り除きましょう。
・歯周ポケットの歯石
歯と歯茎の間の隙間を歯周ポケットと呼びますが、その中に歯石がこびりついていることがあります。
これも歯医者さんでの治療となりますが、出血をしたままだと歯石の取り残しがでてくるので、出血しない状態まで歯茎を改善してから、歯周ポケットの中の歯石をとる治療をします。
■重度の歯槽膿漏の治療法
・外科治療
歯槽膿漏が進行すると歯石除去のために歯茎を切開する治療法があります。
歯周ポケットからでは歯石が取り切れないため、歯茎を切り開いて歯石除去します。
歯周病専門の歯医者さんなどで対応しているので、問い合わせたり、紹介状をかいてもらうようにしましょう。
・抜歯する
歯が動揺して抜歯したほうがいい場合もあります。
周りの歯に悪影響だったり、細菌が常に口腔内にいる状況は体全体にも影響するからです。
治療できない歯槽膿漏の歯は抜歯したほうがよいでしょう。
■歯槽膿漏にならないために
歯医者さんで定期的に検診を受け、歯垢・歯石を取り除くことが大切です。
毎日の適切なケアと、定期的な受診で歯槽膿漏は改善できます。
歯槽膿漏は歯を失ってしまうかもしれない怖い病気です。
治療法を知って、症状が進んで悪化してしまう前に治療をしましょう。