受け口の原因。そしてもしお子さまが受け口だと気づいたら|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2017年05月18日
受け口とは、普通なら上の歯が下の歯にかぶさる状態のものが、上下逆になって噛んでしまっている状態のことを言います。
受け口は、歯並びだけではなく、顔貌にも影響があるので、もしお子さんが受け口になってしまったら、とても気になりますね。
お子さまが受け口だと気づいたときに、どのような治療法があるのでしょうか。
■受け口になる原因
・舌の位置
舌の位置は上顎とぴったりくっつくようになっています。舌と上顎がぴったり吸着することで、赤ちゃんは母乳やミルクを上手に飲んでいます。
そして、上顎は舌に押し上げながら成長していくのです。
しかし、舌の長さが短かったりした場合、舌が上顎を押さないので、上顎が成長せず受け口になることがあります。
同じ理由で舌が下顎を推すことが受け口の原因にもなります。
・口呼吸
口呼吸が癖になっていると、鼻の機能が使われてないと体が判断して、徐々にちいさくなっていき、それにつられて上顎も小さくなっていく傾向があります。
・遺伝
歯の形や大きさも、よく観察すると親子で遺伝しています。
このように受け口や噛み合わせなども遺伝していきます。
■受け口が影響すること
・虫歯や歯周病に
噛み合わせが正しくできていないと隙間ができ、歯垢が溜まりやすくなります。
また、噛み合わせが深くかかっている歯に負担がかかり、歯周病にかかりやすくなります。
・胃に負担
噛み合わせがよくないので、咀嚼が十分にできずに、胃腸への負担がかかってくるようになります。
・顎関節症になりやすい
顎に負担がかかるので、顎関節症にかかりやすくなります。
■小学生頃に始める治療
最初は小学生低学年の頃、前歯の永久歯が生えてきてから治療を始めます。
治療方法はいくつか種類があり、金額も25万~50万ほどです。
・筋肉トレーニングMFT
口の周りの筋肉を正しく使えるようにトレーニングする方法です。
受け口の場合は舌を上顎につけることができるように訓練します。
・マウスピース
舌を上に押し上げる効果のあるマウスピースを装着します。
日中1時間と就寝中に装着します。
・床矯正
顎を広げる装置です。
受け口は上顎が小さい場合が多いので、顎を前や横に広げる装置を装着します。
・部分矯正
前歯の歯並びがデコボコしている場合は、前歯のみ部分的に矯正し、そのほかの歯が永久歯に生え変わるまで様子を見ます。
上顎の成長を手助けするタイミングを逃し、永久歯が生えそろう中学生以降になると、大人と同じような矯正で治療する治療となります。
金額や期間も長引くので、お子さんの成長に合わせながら、受け口を治す治療をしていったほうがよいでしょう。