お子さまの舌小帯が短いと指摘されたら|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2017年05月11日
お子さんがいる方は小児検診で舌小帯が短い、と指摘されて不安になった方もいるかもしれません。
舌小帯が短いとどのような影響があるのか、また、切らずに治療する方法はあるのか、などをみていきたいと思います。
■舌小帯とは?
舌小帯とはあまり耳慣れない言葉ですが、舌の裏側にある筋のことです。
口を開けて舌を上にあげると舌の真ん中にあります。
舌小帯は、舌の動きを調整する役割で、この小帯が短いことで、乳児の頃の授乳や言葉の発音や歯並びなどに影響が出てくる場合があります。
■舌小帯が短いと起こりうること
・哺乳力が弱い
うまく飲み込むことができないため、哺乳する力が弱く、体重が増えにくい場合があります。
・受け口になるかもしれない
舌は正常な位置ですと上顎にくっついていますが、舌小帯が短いと舌の前歯を押すことで下顎が出てきて、受け口になってしまう場合があります。
・話し方に影響がある
舌小帯が短いと上顎に舌をつけて発音する、さしすせそ、たちつてと、らりるれろ、のような言葉が発音しにくくなり、舌足らずな話し方になることがあります。
・歯並びに影響がある
上顎に舌がつかず、大きくならないので歯が正しく並びにくくなります。
■舌小帯を切らずに伸ばす治療法
軽度のものは小帯を切らずにトレーニングする方法があります。
・トレーニングをする
口周りの筋肉や舌などの筋肉を強化する方法です。
MFTと呼ばれるトレーニングで、下記のような方法があります。
1.舌を上顎に吸い付ける
2.そのまま口を開け閉めする
3.ポンと音を鳴らすようにして離す
・矯正をする
マウスピースを使用して、舌の位置や歯並びを矯正する方法です。
歯並びに悪影響を及ぼす舌の癖なども矯正しながら、歯並びも治します。
ムーシールド、と呼ばれる矯正器具で、起きている日中の数時間と就寝時に装着します。
■舌小帯を切る場合
上記の治療法を試しても舌小帯が伸びずに悪い影響が残る場合や、舌小帯がとても短い場合は、舌小帯を切った方がいいケースもあります。
手術の時期は上の前歯が生えそろった頃、8歳前後がよいとされています。
手術自体は10分ほどで終了し、金額も3000円ほどです。
小さなこどもに手術、というと躊躇ってしまいますが、必ず手術しなければいけないわけではないので、かかりつけ医と話しあったり、子どもの様子を見ながらゆっくり決めましょう。
もし、舌小帯を切った場合は、正しい舌の位置や筋肉をつけるために、トレーニングをするようにしましょう。