口呼吸の思いもよらないデメリット|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2017年05月9日
赤ちゃんがおっぱいを飲むときに鼻で呼吸しているように、呼吸は鼻ですることが自然です。
しかし、風邪などで鼻が詰まったり、口が閉じずに徐々に口呼吸になってしまっている人がいます。
歯並びや筋肉の関係もありますが、口呼吸によるデメリットは多くあり、鼻呼吸にかえていったほうがよいでしょう。
■口呼吸による弊害
・虫歯が増える
口が常に開いていることで口の中が乾燥してしまい、虫歯になりやすくなります。
唾液で再石灰化されないと虫歯になりやすくなり、特に前歯の虫歯が増えていきます。
・歯周病にかかりやすい
これも乾燥によっておこることで、唾液によって流されていた歯周病菌が歯茎に留まり、歯周病にかかりやすくなってしまいます。
・歯が茶色くなりやすい
唾液で汚れが流されず表面に残るので、そのまま着色汚れとして残ってしまいます。
・口臭がでてくる
唾液が少なくなり乾燥しがちになるため、口の中の細菌が増えて口臭の原因となります。
・出っ歯になる
口を閉じていると舌は上顎にくっつき、そのため上顎が広がっていき、歯並びが正しく並んでいきますが、舌が上顎を押し上げずにいると、歯が並ばずに前歯が出てきてしまいます。
・顔がたるむ
口の周りの筋肉を使わないため、筋肉がたるみ、ぼんやりとした締りのない顔つきになります。
・風邪やアレルギーになりやすい
口呼吸はそのまま細菌が喉や肺に入ってくるので、病気になりやすくなります。
鼻呼吸の場合は、鼻の粘膜や鼻毛などで細菌が減った状態でからだに入り込むので、リスクが低いのです。
・睡眠時無呼吸症候群に注意
口呼吸をしていると舌が後ろにいきやすく、睡眠中に舌が後方に落ちて気道を塞いでしまいます。
■鼻呼吸への改善法
・耳鼻科に行く
鼻が完全に詰まっている場合、治療が必要なので耳鼻科に診療してもらいましょう。
・就寝時に唇にテープを貼る
唇に貼る市販のテープがあります。口を閉じる、という意識ができます。
・鼻呼吸を意識する
起きているときにも鼻呼吸を意識しましょう。徐々にその割合を増やしていければよいのです。
・マウスピース矯正をする
歯並びが悪くて口が閉じにくい場合は矯正を考えるのもよいかもしれません。
小学生などの小児の場合は上顎を広げる拡大床をとりつける治療法も効果があります。
・口回りの筋肉を鍛える
口呼吸している人は口回りの筋肉が弱くなっています。MFTという口回りの筋肉トレーニングをすることで、口を閉じる力をつけます。
意識していないと口呼吸になってしまうという人は、デメリットを理解して鼻呼吸にシフトできるようにしましょう。