2017年05月31日
虫歯がある人の口内には、虫歯菌がいます。
この虫歯菌は、キスや食べ物や飲み物の共有などの唾液から感染するのでしょうか?
虫歯菌がどこからうつるのか、また、虫歯菌に感染した後の予防法などをみていきましょう。
■唾液から虫歯菌はうつる?
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌やその他の菌がいません。
その子どもたちが虫歯になるのは、唾液を介して虫歯菌がうつってくるのです。
ただ、虫歯菌がくちの中にいたからといって、すぐ虫歯になるわけではなく、食べかすや歯垢、歯石などを栄養にして、酸を出して歯を溶かして穴が開き、虫歯になるのです。
■虫歯菌ってなに?
口の中には何百という菌が存在しており、その中に虫歯の原因になる虫歯菌がいます。
虫歯を作る菌は、ミュータンス菌とラクトバチラス菌の2つの菌と言われています。
■ミュータンス菌
唾液から感染する菌で、菌がいない状態で生まれてきた子どもの主な感染経路は保護者となっています。
食事のときの食器の共有やキスなどで感染し、一度感染すると除去できずに、食べかすを栄養としながら酸を出し、歯を溶かします。
■ラクトバチラス菌
普段の食事にも含まれている菌で、炭水化物や砂糖、乳酸菌飲料にも多く含まれています。
虫歯菌ではありませんが、ミュータンス菌が溶かした歯を虫歯へと進行させる菌なのです。
■予防には丁寧な歯磨き
大人の場合、他人から虫歯菌が入ってきても、自分の口内の細菌バランスがあり、新たな細菌が入りにくかったり、再石灰化でエナメル質が硬くなっていたりするので、神経質にならなくても大丈夫でしょう。
また、虫歯菌が入ってきたとしても、毎日に歯磨きをしっかりとして、虫歯菌の温床となる食べかすや歯垢をない状態にしておけば繁殖しにくくなります。
■歯医者さんでのクリーニングも効果的
ミュータンス菌が生息しているのは、歯垢や歯石のなかです。
歯垢や歯石は普段の歯磨きでは完全に除去することができず、歯石に関しては取り除くことはできません。
数か月に一度、歯医者さんに通院してクリーニングしてもらい、口の中を清潔に保つように心掛けましょう。
■こどもは要注意
子どもの口の中には虫歯菌は存在していないことや、生えたばかりの歯はまだエナメル質が弱く溶けやすいなど複数の要因が重なって、子どもの歯は虫歯になりやすいです。
なるべく虫歯菌がいない状態をキープしたほうがよいので、口移しや食器の共有などの大人からの唾液感染源はなくしたいですね。
虫歯菌がないに越したことはありませんが、完全に取り除くことはほぼ不可能に近いです。
虫歯菌があっても、虫歯予防(プラークコントロール)に努めれば、虫歯になりにくい歯になります。
毎日の歯磨きケアや、甘い飲み物や食べ物をダラダラと取り過ぎないこと、歯医者さんでのクリーニングを習慣にしましょう。
2017年05月30日
歯並びや見た目が気になったときに、一番目立つ箇所は前歯ですね。
同時に前歯を治すと、ぐっと印象が変わってきます。
今回は前歯、とくに出っ歯を治すメリットと、どのような治療方法があるのか、みていきましょう。
■出っ歯を治すメリット
・見た目がよくなる
顔や歯などは第一印象を決める大きなパーツです。
前歯は特に目立つため、コンプレックスを感じてコミュニケーションに支障がでることもあります。
出っ歯を治して審美性を高めると、笑顔などに自信がでてきます。
・虫歯になりにくくなる
虫歯は再石灰が追い付かなかった歯に穴が開くことから始まりますが、出っ歯の場合は再石灰に必要な唾液がゆきわたらないため、乾きやすくなり虫歯になる可能性が高くなります。
・歯周病になりにくくなる
歯周病の細菌も唾液によって繁殖が抑えられています。出っ歯を治すことで要因の一つを減らすことができます。
・正しい噛み合わせになる
前歯が出ていると、前歯でものを噛むことができず、奥歯だけで咀嚼していることになります。
そのため、顎に負担がかかり顎関節症になったりします。
前歯を治すと隙間が多くあった奥歯も歯並びもよくなり、噛み合わせも正しくなります。
■出っ歯の治療法
・小児矯正
子供のうちから矯正を行うと、歯の移動だけではなく、顎の成長させることもでき、歯を抜かずに矯正することができます。
使う装置は下顎の位置を前方に成長させる装置で、歯という言うよりも床につける装置です。
食事などで取り外しができ、ブラケットなどを歯につけるよりも虫歯のリスクが減ります。
もし、お子さんの歯並びや出っ歯が気になっているご両親は、小学生から矯正治療して治すのがよいでしょう。
・大人の矯正
中学生以降は成長がとまってしまっているので、ブラケットとワイヤーで歯を動かす矯正をしていきます。
矯正期間や歯を抜くか否かは、かかりつけの矯正歯科の先生と相談しましょう。
・部分矯正
歯が動きにくくなって、歯全体の矯正が難しかったり、時間がかかるようなら、前歯の出っ歯のみを矯正する部分矯正という治療法もあります。
・セラミック治療
出っ歯を削ってセラミックを被せて出っ歯を治す方法です。
上記にあげた部分矯正と組み合わせて治療することもあります。
出っ歯は審美的な問題だけではなく、虫歯や歯周病にかかりやすくなる原因にもなります。
出っ歯で悩んでいる方がいらっしゃったら、矯正などを検討してみるのも一つの方法ですね。
2017年05月30日
こんにちは!
歯科衛生士の西原です \( ^o^ )/
先日行われた研修会について今回はかいていきたいと思います♪
参加した研修は「上間スクール」といって、
このブログ内でも何度か歯科衛生士の上田さんがかかれていると思います(・ω・)
今年度は私も参加しています!!
4月に入校式がありまして
今回は2回目の研修となりました。
(さらに…)
2017年05月29日
歯周病は自分には関係のない病気だと思ってる人もいるかもしれませんが、歯を失う主な原因は虫歯と歯周病です。
歯周病は初期症状に気づきにくいため、気が付いたときには進行してしまっている病気ですが、歯周病にならないためにはどうすればよいのか、その予防方法をご紹介します。
■歯周病の症状
歯は骨に支えられてしっかりと噛むことができますが、その歯を支えている骨が徐々に溶けていく病気が歯周病です。
年齢を重ねるにつれ、体の免疫力が落ちていくので、30歳以上の8割以上の人は歯周病にかかっているといわれています。
■歯周病の予防方法
・デンタルフロスを使用する
デンタルフロスは歯と歯の間の補助的な清掃用具です。
歯と歯の間は歯ブラシだけでは汚れが取り除くことが難しく、また歯周病は歯間から進行するので、この部分に歯垢がつかないことは大切です。
・歯医者さんに定期検診にいく
歯垢は歯磨きで取り除くことができますが、歯垢から歯石に変わってしまうと、プロの手で取り除いてもらうしか方法はありません。
歯医者さんに定期的に通院しながら、歯石を取り除いたり、正しい歯磨きの方法や、自分の磨き方の癖や磨き残しが出やすい箇所などを指導してもらいましょう。
・唾液の分泌を促す
口の中は細菌が多いですが、それを洗い流す役目をしているのが唾液です。
唾液によって口腔内は常に湿った状態に保たれ、細菌の繁殖を抑えられています。
口をマッサージしたり、ガムを噛んで唾液の分泌を促しましょう。また、口呼吸の人は口が乾きやすくなるので鼻呼吸を意識しましょう。
・ストレスを解消する
免疫力の低下はストレスと密接な関係があります。
免疫力が低下すると歯周病は進行するので、なるべくストレスを解消できる方法を見つけましょう。
・たばこをやめる
喫煙している人は歯周病になる確率が高くなります。
血管を収縮させ、血行が悪くなり、罹患している歯周病が悪化します。
歯周病が気になるなら、たばこはなるべく控えるか、禁煙するようにしましょう。
■女性ホルモンと歯周病の関係
女性には初潮、妊娠、出産、閉経、と女性ホルモンが大きく変化する時期があります。
その時に歯周病が悪化することがわかっています。
特に妊娠時には、つわりなどで歯磨きが十分にできないまま、食べかすが溜まっていき、より歯周病が進行する条件が整います。
なるべく口内を清潔にし、体調がいいときは歯医者さんに行きプロの手でクリーニングや歯石除去をしてもらうようにしましょう。
歯周病対策、というと何をすればよいか分からない、と思っていた人も記事を参考にして予防していきましょう。
一生、自分の歯で食事したい、と思うなら虫歯予防と一緒に歯周病予防もぜひ積極的にしていきましょう。
2017年05月26日
歯槽膿漏という言葉を聞くことがありますが、どのような病気なのでしょうか。
歯槽膿漏になる原因や治療法などをみていきましょう。
■歯槽膿漏はどんな病気?
歯槽膿漏とは歯を支えている箇所から膿が出ている状態です。歯茎が腫れて、膿がでたり、歯が動揺して、最後には歯を失ってしまいます。
自覚症状があまりないため、何かしらの症状が出始めたときには、かなり進行している場合があります。
■歯周病との違いは?
症状だけみると歯周病と似ていますが、歯槽膿漏とは歯周病の一種です。
歯周病という病気を表している中に、歯槽膿漏という症状がでてくる、という意味では、同じような意味合いで使用されることもあります。
■歯槽膿漏の症状
・出血
歯磨きの際に歯茎から血がでます。
歯茎が腫れていると歯磨きなどの刺激によって、出血してしまいます。
・歯茎がさがる
歯を支えている骨が溶けてくると歯茎が下がりはじめます。
・膿が出てくる
歯と歯茎の間から膿が出始めます。
・口臭
口の中から膿がでているので常に口臭がするようになります。
・痛み
歯茎が腫れることで痛みが出ます。
また、歯茎がさがることで、神経が露出し、知覚過敏の症状がでます。
・歯が揺れる
歯を支えている骨が溶けるので、次第に歯がグラグラと揺れるようになります。
■歯槽膿漏の治療
・毎日のケアが一番大切
口内の歯垢をしっかりと取り除くことが一番の治療方法です。
正しい歯磨きを歯医者さんで指導してもらい、補助用具のデンタルフロスや歯間ブラシを使って、磨き残しがないようにしましょう。
・歯医者さんでの治療
歯垢が歯石になると、歯磨きでは取り除くことが出来なくなります。
歯石は石のように固くかたまったものですが、細菌の住処です。
歯医者さんで取り除きましょう。
・歯周ポケットの歯石
歯と歯茎の間の隙間を歯周ポケットと呼びますが、その中に歯石がこびりついていることがあります。
これも歯医者さんでの治療となりますが、出血をしたままだと歯石の取り残しがでてくるので、出血しない状態まで歯茎を改善してから、歯周ポケットの中の歯石をとる治療をします。
■重度の歯槽膿漏の治療法
・外科治療
歯槽膿漏が進行すると歯石除去のために歯茎を切開する治療法があります。
歯周ポケットからでは歯石が取り切れないため、歯茎を切り開いて歯石除去します。
歯周病専門の歯医者さんなどで対応しているので、問い合わせたり、紹介状をかいてもらうようにしましょう。
・抜歯する
歯が動揺して抜歯したほうがいい場合もあります。
周りの歯に悪影響だったり、細菌が常に口腔内にいる状況は体全体にも影響するからです。
治療できない歯槽膿漏の歯は抜歯したほうがよいでしょう。
■歯槽膿漏にならないために
歯医者さんで定期的に検診を受け、歯垢・歯石を取り除くことが大切です。
毎日の適切なケアと、定期的な受診で歯槽膿漏は改善できます。
歯槽膿漏は歯を失ってしまうかもしれない怖い病気です。
治療法を知って、症状が進んで悪化してしまう前に治療をしましょう。
2017年05月25日
歯茎が腫れたり、急に痛くなったことはありませんか?
疲れやストレスが溜まったときにも歯茎は痛みや腫れがでやすくなります。
痛みや腫れの原因は何でしょうか?
また、痛みがでたときの効果的な対処法などはあるのかみていきましょう。
■歯茎が痛むときに考えられる原因
1.歯周病
歯周病は歯を支えている骨が細菌によって溶けて、歯がぐらついてくる病気です。
その歯周病菌が歯茎で炎症を起こしている場合があります。
また、歯周病の原因にもなる歯に付着した歯石が原因になっていることもあります。
歯石や歯垢は細菌の塊で、菌が多く存在しており、その菌によって炎症が起こります。
2.歯の神経の病気
虫歯など歯の表面だけではなく、歯の根で炎症が起こっている場合があります。
根の先に膿が溜まると、排膿できずに膿が歯茎にたまっていき、腫れたり痛みがでてきます。
3.親知らずが痛む
まっすぐ生えてくる親知らずは少なく、斜めに生えたり、隣の歯を押したり、親知らずが先端部分しか出ていない時は、歯茎が痛むことがあります。
腫れの原因は隙間にたまった汚れや細菌が炎症を起こしていることが多いです。
■対処法
歯医者さんに行く前にできる、対処療法です。
痛みは一時的に収まるかもしれませんが、根本的な解決にはつながらないので、症状が再び現れる前に、必ず歯医者さんに行きましょう。
1.痛み止めを飲む
市販薬でいいので、痛み止めを飲みましょう。
痛さで気分が落ち込んだり、食欲や体力がおちるよりも、痛み止めを飲んで楽になったほうがよいです。
2.冷却する
濡らしたタオルや熱冷ましのシートなどで患部を冷やしましょう。
冷やすことで腫れや痛みを抑えることができます。
3.歯磨きはやさしく
歯茎が炎症を起こしたり、出血したりしている場合は、普段よりも柔らかい歯ブラシを使用し、やさしい力で磨きましょう。
腫れたり痛みがあるからといって、歯磨きしないでいると余計に炎症がすすんでしまうことがあります。
4.口の中を消毒する
うがい薬などで、口の中を消毒し清潔に保ちましょう。
その際はアルコールが入っていないものを選び、強い刺激を与えないようにしましょう。
5.疲れやストレスを溜めない
寝不足やストレスなどで歯茎が腫れることがあります。体全体の免疫力が落ちていることで、腫れや痛みを引き起こす原因になっているのです。
ゆっくりと安静にして、体力回復に努めましょう。
歯茎が腫れるのは、体や歯に何か原因があります。
腫れがおさまっても歯医者さんに行って、原因を根本から治療するようにしましょう。
2017年05月24日
皆さんこんにちは!☆
歯科衛生士の上田です(*’▽’*)
だんだんと暑くなってきましたが、
体調崩さないよう規則正しい生活を心がけましょう!☆
歯科衛生士といえば、何の仕事をしているのか?とよく聞かれることが多いです。
歯石をとる人??歯をきれいにする人??
歯をきれいにするだけではなく、
口腔内の健康を維持し、歯周病や虫歯予防のサポートを行うのも大切なお仕事です。
そのためには、患者様に現在の口腔健康状態を把握してもらう必要があります。
そこで、私達衛生士は歯周病検査も行います。
メモリのついた器具で歯周ポケットを測定していきます。
独特のチクチクとした痛みが苦手という方も多いと思います。
私も苦手です(´-`).。oO
そこで先日は、衛生士同士で歯周検査の練習を行いました!
痛い!!!!
もっとこうしたほうがいいのでは??と
患者様目線からお互いアドバイスをし、とても自分では気づくことができなかったことを教えてもらい勉強になりました٩( ‘ω’ )و
歯科衛生士として、これからも患者様の健康向上サポートできるよう頑張りたいと思います!!
2017年05月24日
虫歯治療というと銀色の詰め物を思い浮かべると思いますが、最近は保険適用内で白い詰め物ができるようになっています。
コンポジットレジンというプラスチックの材料を使用したもので、小さい虫歯や歯の欠けなら、その場で治療することができます。
■コンポジットレジンとは
コンポジットレジンとは歯科治療に使用されるプラスチックです。
特殊な光を照射することで固まるという特徴があり、歯の色に近く、歯とぴったりくっつくので、隙間から虫歯になりにくい、という特徴があります。
■コンポジットレジンの使用した様々な治療
・虫歯治療
小さな虫歯ならコンポジットレジンで埋めることができます。削る箇所が少なくてすむので、歯への悪影響や痛みが少なくすみます。
また、歯の色に近いコンポジットレジンなら、銀歯のように目立つこともありません。
・欠けた歯の治療
欠けた歯がそれほど大きくない場合、コンポジットレジンを盛って修復することができます。
一日で歯を元通りにすることができ、審美性や食事の際にも便利です。
・金属アレルギー対応
コンポジットレジンはアレルギーになりにくく、金属アレルギーの方は銀歯を詰めることができないので、コンポジットレジンにやり直すことで、アレルギーに対応した歯科治療をすることができます。
・簡単な審美治療ができる
前歯の隙間を埋める、などの簡単な審美治療ができます。
歯の形にコンポジットレジンを盛っていき、見た目を整えていく方法です。
また、変色した歯の表面にコンポジットレジンを盛り、色を調整することができます。
プラスチックですが、色の種類が多くあり、天然の歯に近い色でそろえることができるのです。
■コンポジットレジンの注意点
・変色する
コンポジットレジンは素材がプラスチックなので、水分を吸収し、時間が経つにつれて変色してきます。
表面だけでなく、コンポジットレジン本体が色を吸収して変色した場合は、詰め替えの治療が必要です。
・強度が十分でない
セラミックに比べて強度が弱いので、噛む力が強い奥歯ではすり減ったり、欠ける可能性がでてきます。
虫歯治療などの簡単な治療の多くは保険適用内ですが、様々な治療ができるようになり、自費診療の扱いになることがあります。
かかりつけの歯医者さんに聞いてみましょう。
銀歯にくらべて歯を削る量が少なく、歯にやさしいコンポジットレジン。
昔に比べると、強度や審美性が高くなり、保険適用内でも様々な治療ができるようになったのは嬉しいですね。
2017年05月23日
毎日している歯磨き、みなさん歯磨き粉は何を使っていますか?
市販されているものだけでも、どれを選んでよいのか分からないくらいの品数ですが、歯磨き粉選びのポイントを今回はお伝えしていければと思います。
■歯磨き粉選びは効果を意識する
自分が予防したい症状や効果を意識して、歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
・虫歯予防
・歯周病予防
・知覚過敏
・歯を白くしたい
などが、歯磨き粉の用途別で選ぶときのポイントとなります。
■虫歯予防したい人
虫歯予防を意識している人や虫歯になりやすい人は、フッ素が配合された歯磨き粉を選びましょう。
フッ素は「フッ化ナトリウム」「フッ化リン酸ナトリウム」などの表示で成分表に記載されており、また、パッケージにフッ素濃度が示されているものもあります。
フッ素濃度の高いものの方が虫歯予防に効果的なので、フッ素濃度が950ppm以上含まれているものを基準にすると良いでしょう。
日本では1000ppmまでが含有できる量なので、その中で高濃度のものを選びましょう。
また、発泡剤が含まれていないものの方がオススメです。
発泡剤は泡立ちをよくするものですが、泡がたつことで歯磨きしにくくなったり、磨けた気になってきちんと最後まで磨けないことがあるからです。
■歯周病予防したい人
歯周病が気になっている人に選んでほしいのは、薬用効果が配合されているものです。
同時に歯ブラシの毛先も柔らかいものを使いましょう。
歯周病の症状がすでにある人は、炎症があり歯茎がとても弱っている状態です。
歯医者さんで治療しながら、歯磨き粉についても相談したほうがよいでしょう。
■知覚過敏が気になる人
虫歯がないのに、歯がしみたり痛んだりする人は、知覚過敏の可能性があります。
歯の神経に刺激がいかないようにバリアを作ってくれる「硝酸カリウム」が配合されている歯磨き粉がオススメです。
また、エナメル質が削れて神経に刺激を感じるので、研磨剤が入ってないものの方が歯にやさしいです。
磨き方も弱い力で磨くように心がけ、ゴシゴシ磨かないようにしましょう。
■歯を白くしたい人
歯が黄ばんで見える原因は2つあり、表面についた着色汚れと歯の内部の黄ばみです。
歯磨き粉には歯の内部に浸透して漂白したり、白くするような役割はありませんが、ホワイトニング作用の成分が多く入っている歯磨き粉があります。
研磨剤の役割で歯の表面の汚れを落とすだけではなく、配合されたイオンで着色汚れを浮かせて落とすものもあります。
様々な歯磨き粉がありますが、自分の口の状態や予防したい症状に沿って、歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
2017年05月22日
朝起きると顎が疲れている、首回りが緊張している、などの不調を感じたことはありませんか。
日本人の7~8割が歯ぎしりしているとも言われていますが、歯ぎしりは疲れがとれない他に様々な悪影響があります。
■歯ぎしりすることの悪影響
・歯が削れる
気づかない間に歯と歯を強くすり合わせてしまうことで、歯が徐々にすり減っていってしまいます。
歯の先が平になり短くなっている人は歯ぎしりのせいだと考えてよいでしょう。
・歯が欠ける
歯ぎしりしたり、歯を食いしばる時には大きな力がかかっています。
その力は自分の体重の約3倍ともいわれており、大きな負荷がかかることで歯が欠けてしまうこともあります。
また、神経がない歯や高齢者の歯の場合、歯に水分が足りず弱くなっており、根本まで割れることがあり、痛くがでてきます。
・骨がやせる
歯ぎしりによって歯が揺れることで起こる影響として、歯を支えている骨が吸収され、歯周病になりやすくなります。
・歯が痛む
歯ぎしりによって歯の根を覆っている歯根膜に負担がかかり、噛んだ時に痛みを感じることがあります。
・顎が痛む
顎の関節に負荷がかかり痛むことがあります。
顎と頭をつなげている円盤のような軟骨が、歯ぎしりの力の具合でずれたり、損傷して、なめらかに動かすことができなくなり、痛みがでてくるのです。
■歯ぎしりの種類
ぐっと力を入れるだけではなく、歯ぎしりもいくつか種類があります。
・歯をギリギリさせる
歯を擦り合わせる歯ぎしり。歯のダメージが一番大きいです。
・小刻みにぶつかる
カチカチを歯をぶつける歯ぎしり。
・歯をくいしばる
寝ているときなどにギューと力が入ってしまう歯ぎしり。音がでないので、周りも気づきにくく、自分でも分かりません。
■歯ぎしりの治療方法
・マウスピースを装着する
歯ぎしりに確実に有効な治療方法はないですが、マウスピースを装着することで、歯や顎への負担を減らすことができます。
歯が削れたり、欠けたりするのを防ぐほか、顎への負担も軽減されます。
・矯正治療をする
噛み合わせが正しくできていなかったり、左右バランスよく噛んでいないと歯ぎしりの原因になることがあります。
また、歯並びの悪さが噛み合わせやバランスに影響するので、矯正治療は歯ぎしりに効果的な治療方法です。
・口回り筋肉のマッサージ
緊張している口の周りの筋肉をマッサージすることでリラックスさせ、張りやこわばりを取り除きます。
歯ぎしり肩こりや頭痛の原因の一つにもなりえます。
ストレス解消につとめ、緊張をほぐしながら、マウスピースなどで歯を保護して、なるべく歯ぎしりや食いしばりを少なくしていくようにしましょう。