失った歯を補う治療法~部分入れ歯編~|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2017年02月3日
一生自分の歯で食事したり、おしゃべりしたりしたい…と誰もが思うでしょうが、突然の怪我や虫歯や歯周病で歯を失ってしまうことは、誰でもあります。
失った歯を補う治療法として、インプラント治療や入れ歯などがありますが、今回は部分入れ歯を詳しくみていきましょう。
■部分入れ歯とは
失った歯の歯茎の上に密着するように作られた、土台と歯が一体化した入れ歯です。健康な歯にフックをかけて固定します。
健康な歯にかけて固定する方法はブリッジと変わりませんが、ブリッジと違い削る歯の量が少なくてすむのがメリットです。
■部分入れ歯の種類
・保険でできる入れ歯
保険診療でできる一般的な入れ歯です。プラスチックの歯と土台でできており、金属でできたフックで健康な歯に入れ歯をかけます。
金額は5万~10万円ほどで作ることができます。
本来の歯に比べると噛める力が弱くなるので、年配で力が弱くなっている方には良いですが、若い方や噛む力が残っている方が使うと入れ歯が動いたり、筋力に影響がでやすくなります。
・すべてプラスチックで作られた入れ歯
歯を固定する金属をすべてプラスチックで製作している入れ歯です。
保険がきかないので費用は10万以上するものになりますが、金属部分がないので見た目で部分入れ歯だとわかりにくいです。
これも嚙む力が弱くなるので、若い方やまだ十分に嚙む力がある方には物足りなく思うかもしれません。
・金属を強化したもの
強い噛む力に耐えられるような入れ歯です。
フックから歯茎の底までを金属で一体化しているので、強度があります。
頑丈で壊れることも少なく、噛む力が十分にある方におすすめです。
自費診療になるので、費用が20万以上かかります。
■入れ歯をしないとどうなるの?
入れ歯に対するイメージや手入れの面倒くささ、また、歯がない状態に慣れて付けなくなってしまう方もいるでしょう。
しかし、入れ歯をつかないことで歯に悪影響がでることがあります。
・健康な歯が悪くなる
残りの健康な歯に噛む力がかかり、健康な歯が割れたり揺れたりすることがあります。
虫歯や歯周病にもなりやすくなり、他の歯を失うことにつながるといえるでしょう。
・歯茎がやせる
歯を失った部分の歯茎は力が加わらないため、次第に衰えていき歯茎がさがったり、後にインプラントを希望しても埋入できなくなったりします。
また、失った歯の空間に前後の歯が移動することもあり、噛み合わせが合わなくなってしまいます。
・口元がやせる
歯茎が落ち込み、頬の筋肉も落ち込むので、見た目がへこんだような印象になります。
口元のくぼみは年齢を感じさせるので、年齢よりも上に見られてしまうかもしれません。
また、頬の筋肉も衰えてしまうので、左右対称ではない顔になりやすくなります。
虫歯と同じように、歯がなくてもしばらくは問題ない、違和感に慣れていけば大丈夫、と思って歯医者になかなか行かない方もいるかもしれませんが、失った歯を放置しておくと残った健康な歯に悪い影響がでることもあります。
入れ歯も様々な種類があり、見た目や強度を選ぶことができるので、歯医者さんと相談しながら、歯を失っても残りの歯を大切にできるようにしましょう。