あれ!?神経を取ったのに痛みが出てきた。|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2016年12月6日
虫歯が進行したりして、歯の中にある神経を抜く処置をした後、まだ痛みを感じる…
神経を抜いたはずなのに…なぜ?という経験をした人は多いと思います。
なぜ痛みがでるのか、痛みの理由を詳しくみてみましょう。
■歯の神経ってどこにあるの?
歯の神経は歯髄と呼ばれ、歯の中心を通っています。
歯髄は血管、神経、リンパ管など大切なものが通っており、歯の感覚や栄養を運ぶ役割をしています。
歯の神経を抜くと、栄養を運ぶ役割なども失われるので、歯がもろくなり、失われやすくなる、と言われています。
■なぜ、痛みがでるの?
いくつかの理由が考えられます。
大きく分けると歯の神経を抜いた直後のものと、時間が経ってからの痛みで、時間が経ってからの場合は、再治療が必要なことが多いので、歯科医院に行きましょう。
1.一時的なもの
抜いた直後は、抜いた神経の断面に炎症がおこり、自然に炎症がおさまるまでは痛みを感じます。
2.周りの組織が一時的に炎症を起こしている
抜いたあとに、歯の周りにある組織、骨や膜などに炎症が起こって痛みを感じる場合があります。
3.かみ合わせによるもの
歯の神経を抜いたあとは炎症が残っているので、かみ合わせの力が強い場合は、噛むたびに炎症が起こってる部分に刺激が加わり、痛みを感じます。
4.根が炎症をおこしている
神経を抜いた直後ではなく、時間が経ってから痛みが出る場合は、歯の根が細菌感染している場合があります。
5.歯が折れている
先に述べたように神経をとった歯はもろくなるので、強い力で噛み続けたり、歯ぎしりなどで歯の根が折れてしまうことがあります。
歯の根の形は個人差があり、また、奥歯になるとより複雑に枝分かれしています。
そのため、神経や病巣のすべてを取り除くことができなかった場合には痛みが生じるのですね。
■痛む場合の治療法
神経を再度きれいに掃除することが主な治療法です。
被せ物や詰めものをきれいに取り除き、神経が通っていた部分を空っぽに細菌を取り除き、掃除して、消毒します。
根が割れてしまっている場合は、歯を抜かなければならない時もあります。
きれいに掃除したあとは、空洞をしっかりと埋め、また被せ物をして終了です。
歯の神経を抜くと痛みがなくなる、と思っている人は多いと思いますが、歯の神経の形は複雑です。
細くて小さな神経が残っている場合にそれが痛みを感じる原因になっていることがあるのですね。
神経を取った歯は健全な歯に比べて、感覚が鈍くなり、違和感や痛みを感じることがあります。
痛みがひどく、長く続く場合は、膿がたまっている場合も考えられるので、早めに歯科医院を受診しましょう。