治療するのに何回も通う必要がある理由|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2016年11月4日
歯医者に通っていると、何度も繰り返し通院しなければいけないことがあります。
今日虫歯を削ったなら型を採って、次回に被せ物をして終わりにしてくれないかな、と心の中で思ったことはありませんか。
忙しい人にとっては予定を調整して予約をとることや、通院も大変です。
なぜ、歯科治療は少ない回数で終わりにならないのでしょう?
治療費をかさましするため…という思いがよぎりそうですが、そこには様々な理由がありました。
■国が決めた保険のルールに従っている
多くの場合、虫歯治療は自費診療ではなく、保険診療で治療します。
このルールでは、一度にたくさんの治療はできない仕組みになっています。
他にも歯周病の治療は2回以上にわけて歯石を取り除く、歯周ポケット内の治療は治癒の程度を検査しながら治療する、などのルールがあり、何回かにわけての治療が必須となっています。
■治療に時間がかかる
虫歯の大きさや進行度によって、治療期間が違ってきます。進行が進んでいるほど、治療や方法が複雑になり、時間がかかってきます。
特に、歯の根を治療する根管治療などは時間がかかる治療です。
大切な神経ですから、その病巣を完治させるための治療や、被せ物が割れないように噛み合わせを調整したり、仮歯を装着して様子を見る場合もあります。
他にも虫歯の場所や大きさ、虫歯治療だけでは完治しない場合は治療期間も長くなります。
■患者様の体の負担
例えば、20分で終わる3回分の診療を、1回1時間で終わらせることができた場合、1時間口を大きく開けていたり、診療台に座り続けたりすることは、たぶん苦痛だと思います。
歯科治療をしているときに、口を大きく開けていると、顎も疲れてくるし、唾液も溜まりやすくなり息苦しくなりますね。
短時間の治療だと、”もう少し、もう少しだから頑張ろう”と思って、集中して口を開けていることができると思います。
歯科治療は、治療をうける側の体の負担もあるので、短時間で何回かにわけて治療していることもあります。
しっかりとした診察を希望するなら、通院回数がかかってしまうのですね。
そして、多くの人は、保険証を見せると適用することができる保険診療で歯科治療をしています。
治療の項目や順番、回数などとても細かいですが、そのおかげで日本では3割の負担で受診が可能になっているのは、とてもありがたいことです。