2016年10月5日
こんにちは。
かわさき歯科医院 マネージャーの稲井です。
先日、訪問診療部門衛生士の渡部さんがお誕生日だったので、お祝いしました❤︎
カルテを記入中の渡部さんにそーっと近付いて…サプライズ!成功しましたー!
育児も衛生士業務も、バリバリこなす渡部さんはカッコいい!
でも、食事会の時はめっちゃ面白いんですよ❤︎
入社して、まだ1年半弱しか経ってないのが信じられないほど、みんなのお姉さん的存在です!
いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします^o^
素敵な一年にしてくださいねっ!
2016年10月5日
フッ素入り歯磨き粉をお勧めする理由
市販されている歯磨き粉がある中で、自分の口の中の環境にあった歯磨き粉を選ぶことは、虫歯や病気の大きな予防になります。
その中で歯磨き粉の中でおすすめしたいのがフッ素入りの歯磨き粉です。
今回は、含まれているフッ素の効果とフッ素入りの歯磨き粉を使用するに関して丁寧に解説します。
■フッ素が虫歯に効果があるポイント■
◇虫歯を防ぐ有効手段
フッ素入り歯磨き粉がいい理由は虫歯の原因菌が増えにくい環境にします。
虫歯が出来る原因は虫歯菌が出す酸性物質ではが溶かされることで発生します。
虫歯菌が出す酸性物質には酵素が関係しており、エノラーゼという酵素が菌が利用して酸を作成して、歯を溶かす作用を持ちます。
しかし、フッ素を使用すると、この酸の酸性を抑制するため歯が溶けにくくなります。
加えて、虫歯菌は酸性の環境の方が増殖スピードが早いのですが、産生する酸の量が減少するため虫歯の原因菌の数も減少するようになります。
◇歯の再石灰化を促進
フッ素が歯に塗布されると酸に溶け出したカルシウムを本来のハイドロキシアパタイトの分子に戻し、溶け出した部分の箇所の再石灰化を促進させます。
唾液に含まれているカルシウムイオンを捕捉する作用が強く、溶け出したカルシウムイオンを再石灰化にする割合を増やします。
◇虫歯になりにくい歯質にする
虫歯を防ぐには、歯の表面に虫歯菌がつかないことが大切になります。
その鎧にもなるのが、フッ素とカルシウムイオンとフッ素が結合した、フルオロアパタイトになります。
フルオロアパタイトは歯の表面にテフロン加工の様なコーティングをしてくれる物質です。虫歯菌の付着や、酸性物質が歯に晒されにくい環境を作ります。
■フッ素入りの歯磨き粉を使用する利点■
上記の様な効果があるフッ素ですが、飲食によって歯医者でケアをしたとしてもフッ素が剥がれてしまいます。
飲食をすることで、口の中にフッ素が溶け出し、食事とともに飲み込んでしまうため、歯科医院のケアは毎回の食事によって溶け出した歯のケアを行うことができません。
フッ素が入っておりなおかつ普段の生活習慣で行うものでケアが出来るものが歯磨き粉なのです。歯磨き粉を使用することで、口にフッ素を塗布することができ、磨くと同時にケアができます。
フッ素は毎日使用すればするほど、歯の質を良くし、虫歯になりやすい人でもなりにくい歯に変えることができます。
2016年10月2日
キシリトールの効果
虫歯ができにくいキシリトールという成分があります。甘い砂糖の一種ですが、虫歯を作らせない特徴があり、最近ではガムに配合されている糖分になります。
他の糖分と何が違うのか?キシリトールを摂取することでどのようなメリットがあるのかも含めて、キシリトールの効果を解説します。
■キシリトールの効果■
◇虫歯菌が分解する酸を作らせない
虫歯が発生するには、虫歯の原因菌が糖分を分解してその産生物の酸を利用して歯を溶かすことで発生します。
虫歯菌がいたとしても分解できる糖分がなければ理屈上虫歯にはなりません。
キシリトールは天然の糖分ですが、虫歯菌に取り込んだとしても分解されずに糖分を排出する効果があります。
酸として分解されない唯一の糖分なのです。
◇虫歯菌を弱らせる
虫歯の原因菌が活動するにはエネルギーが必要になります。
そのエネルギー源として糖分を分解するのですが、キシリトールは分解することができない糖分の為、虫歯菌はエネルギーを使用します。その為、虫歯菌自体の活動が弱り、結果虫歯になりにくくなります。
◇プラークをはがしやすくする
虫歯菌は歯周病の原因になるプラークも生成します。
プラークは酸性の環境下であると歯に付着し中々取れない性質を持っています。
しかし、キシリトールを服用することで、酸ができにくくなるとプラークと歯の付着が弱くなり、普段の歯磨きでも取れるようになります。
その為、歯周病の防止にも効果があります。
◇唾液を増やす
キシリトール自体にも唾液を増やす効果があります。
人間の味覚は食べ物の味を感じると甘みを出す効果があります。
キシリトールを口に含むと甘みを察知し、炭水化物を分解するアミラーゼを分泌させるために、唾液を多く出すようになります。
人間のエネルギーになる糖分は、細かく分解し吸収量を増やそうをするため消化に関わる唾液を分泌させようをするのです。
人間の唾液には再石灰化を促す作用もあるので、虫歯を治す治癒力も上がります。
■キシリトールの摂取のメリット■
キシリトールは、虫歯予防でも歯周病予防両方にメリットがある物質です。現在このような歯の健康に直結する天然成分はキシリトールだけになります。
ガム以外にもタブレットや多くの商品も販売されるようになっています。
しかし、歯の健康を意識した場合は、含まれているキシリトールの成分量が75%以上でかつ虫歯の原因になる糖分が入っていない商品が望ましいです。
摂取して効果を上げるには、一日3回就寝前や食事後に摂取すると口の酸性化を防ぎ、口腔内環境を良くする効果があります。